パイプの突合せ溶接について

このQ&Aのポイント
  • パイプの突合せ溶接におけるアンダーカットの対策方法
  • 外径27.2厚さ2.5のSUS304のパイプを突合せで溶接する際の注意点
  • 突合せ面の旋盤加工による溶接面の調整法
回答を見る
  • ベストアンサー

パイプの突合せ溶接について

外径27.2厚さ2.5のSUS304のパイプを突合せで溶接する際、 ビートの両側にアンダーカットが出てしまうのですが、なるべくアンダーカットを出さずに 溶接する良い方法は無いでしょうか?突合せ面は旋盤加工して外径に溶接面をとってあります。

noname#230358
noname#230358

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#230359
noname#230359
回答No.2

現在の溶接条件(電流やウィービングの有無)にもう少し追記があれば、みなさんからの具体的なアドバイスは可能かと思われます。 想像条件ですが。 ・ルート間隔(パイプ同士の隙間)無しで突き合わせ。 ・内部流体は過酷な条件ではない (例:高温や低温。高圧・溶接後の非破壊 検査等は無し) おおまかですが以上の条件を想定した場合は、大きく分けて2つあります。まずは溶接電流=溶接で走った後は必要以上に黒く酸化していませんか? ターンテーブル(ポジショナー)をご使用ですが、適正な電流調整後の使用をお勧めします。 溶接中電極と母材の距離が離れすぎていたり、溶接線の両サイドだけ中央よりも電極刃離れになっていませんか? 電極と母材の距離が開くほど、TIGアークが拡散してしまい母材であるパイプの肉がえぐられてしまいます。距離を一定に保つには ”ウィービング法”が効果的です。セラミックノズルを母材に接触させたまま進行させていきます。文章表現が難しいのですが、 例えば 缶コーヒーを少し傾けてテーブルに接触させたまま前進させてみて下さい(缶をセラミックノズルと仮定)。 するとギザギザの軌跡になるはずです。ウィービングで進行させた跡にはこのギザギザが少しだけ残ります。慣れてくればウィービングを使うと溶接姿勢に関係なく、幅や肉盛が均等な溶接ビードが出来るようになります。 両サイドへの電極離れから発生するアンダーも出にくくなります。 アンダーになりやすい条件は他にも色々あります(下記参照)ので、条件を再考し少しずつテストしていく方が結果的には近道になります。 ・溶接部分の脱脂や水分除去の不足。 ・溶接ガス(アルゴン)のボンベからトーチまでのリーク。 ・溶接棒の清浄度。 ぜんぜん的外れではありませんよ。 私も人に的確なアドバイスが出来る程、成熟していないのですが失敗は数知れず通って来てますので一緒にがんばりましょう!! 溶接機種や溶接スピードにも差があるので一概には言えませんが、溶接電流とパルス電流は特に問題なく行えました(自分の溶接機でほぼ同条件で試してみました) ただ、周波数が低めではないでしょうか? イメージでは、パ・・タ・・パ・・タ・・パ・・タと言った感じですね。 溶加棒の径がφ1,6以下であれば周波数をもっと上げてみてはどうでしょう。パタパタパタと言った具合に。周波数が低くなるほど溶接スピードの調整も難しくなります。パルス無しで試してみる事も必要かも知れません。

noname#230358
質問者

お礼

アドバイスありがとうございます。 溶接条件ですが、ルート間隔無しの突合せで(V開先) 多少温度はあがるようですが、過酷と言うほどの条件では無いです。 機種は、パナソニックYC-300BZ3  溶接電流 43A  パルス電流73A  周波数3 棒なしで仮止めしてから1層盛り(ウィービング無し)です。 幅があまり広く無い場合でもウィービングは効果的なんでしょうか? まだまだ初心者で的外れな事を書いてるかもしれませんが、よろしく お願いします。 他に頼れる所がないので助かります。ありがとうございます。 スピードを少し落としたりして、多少は改善されてきました。 とりあえずは何とかなりそうです。 端材を使って、もう少し色々試して条件を探ってみようと思います。 かたくり子さん、genbabitoさん、良回答を付けたいのですがポイントが無くて申し訳ないです。 本当にありがとうございました。

noname#230358
質問者

補足

あっと、締め切りで付けられるのですね...最後までお恥ずかしい.. 失礼しました。

その他の回答 (1)

noname#230359
noname#230359
回答No.1

溶接方法はTIGでしょうか? TIGならば経験があります。 これは、あくまでも私の経験からですが。。。 姿勢にもよりますが、SUS材の突合せの場合、U開先でリップを1mm程度残し、ギャップなしの継ぎ手が基本的です。 旋盤で加工した場合、アセトンなどでしっかり油分を飛ばします。 このサイズの積層ですと、2~3層盛りが理想です。 X線検査対象であるなら、バックパージは必要です。 ◇初層は70~90A程度で、3~4回に分けて溶接します。  溶加棒は308系でφ0.8がいいでしょう。  バックパージ圧力が高いと、裏波が凹むか、  最悪は溶着金属がブローして危険ですので、  アルゴンガスの圧力はよく検討しましょう。  溶加棒は裏側に押し込むようにどんどん加えます。  置いて溶かすだけでは足りません。 ◇中間層は初層より10A程度上げて、φ1.2を使います。  ウィービング法で板厚とツライチくらいまで盛り上げます。  低すぎると仕上げ層にアンダカットが入り、盛り上げすぎると  仕上げ層のときに溶接線が見えなくなります。  余盛も過剰に高くなり、仕上げなどの工程が入ってしまいます。  これはどんなサイズの溶接にも共通すると思います。 ※層間温度は100度以下に押さえます。  十分に温度を下げないと、両脇にアンダカットを  生じます。 ◇仕上げ層は60~80Aにします。  やはり3~4回に分けて溶接します。  溶加棒はφ1.2がちょうどいいと思います。  ウィービング幅は、電極が開先と表面の境界に来る所が理想的です。  トーチ移行時間は1秒間に(両脇:中間=8:2)位がいいでしょう。  基本は、両脇でしっかり溶加棒を入れることです。  溶加棒は冷却の役割も持っていますから、余計な  入熱によるアンダカットは軽減されます。  ビードを分けたことによって、クレータが2つも3つも  出来てしまいますが、最後は溶加棒なしでひとなめ  すれば、綺麗なビードに仕上がるはずです。 冒頭で姿勢によると書きましたが、両脇にアンダカットが出来にくい 姿勢は、上向ではないでしょうか。 それと、パイプですから、距離が進むと電極の角度も変わってきます。 ノズルを転がして溶接できる人はいいですが、浮かせて溶接する人はこれも考慮しなければなりません。 少し難しく書きましたが、溶接のすべては「初層と余盛にあり」と言われるように、最初と最後が肝心です。 「溶かす」と「冷やす」の使い分けが出来れば、あとは体が覚えてくれることでしょう。 私の文章力で溶接技法を説明するのは困難ですが、近くにベテランの先輩がいるなら、後ろからアークを覗くなどしてみましょう。 溶接屋というのは、言葉では教えてくれません。 目と体と経験で覚えるものだ、ということを今後のステップアップの材料にしていただければ、嬉しく思います。 問題ありません。 下向きが一番楽ですし、もっとも一般的な方法です。 回転治具があれば作業がとても楽になりますし、安定した条件で溶接が出来ますので、とてもいい事だと思います。 下向きで溶接するにあたって、パイプですから、上りと下りがあると思います。 上りはよく溶け、下りは入熱が少ないという特性があります。 その分、毎回同じ位置でスタートして、同じ位置でクレータを作ると、変形や応力も偏ってしまいますので、各層で逆向きにしたり、スタート位置を変えるなどといった工夫もしてみましょう。 余談ですが、私は現地での据付溶接が主でしたので、全姿勢は当たり前、体も逆さまになったり、壁際などで見えないところは鏡を使ったりと、貴重な経験をしました。

noname#230358
質問者

お礼

詳細な情報、どうもありがとうございます。 溶接に関しては熟練工が一人も居ない状況なんです... SUSの突合せにはU開先が良い等、大変参考になりました。ありがとうございます。 姿勢についてなんですが、パイプを足スイッチで自動回転させられるチャックにくわえて溶接してる(下向きという事になるのでしょうか?)のですが、この姿勢はあまり適さないでしょうか? 質問ばかりで申し訳無いですが、アドバイスいただければ幸いです。 よろしくお願いします。 姿勢によっても大分結果が違ってくるんですね。 まだまだ全然経験不足ですね.. 今回質問して色々考えさせられる事が多かったです。 本当にありがとうございました。

noname#230358
質問者

補足

大事な事を書き忘れました。 溶接方法はTIGです。

関連するQ&A

  • パイプの溶接について

    先日SUSのパイプとSUSのフランジを溶接してもらいました。 パイプが薄かったのか、内面にビートが出てきてしまいました。 パイプ肉厚0.7ミリなのですが、常識的に薄すぎて溶接は不可能なのでしょうか? 厚くする場合、最低何ミリの肉厚が必要なのでしょうか? 宜しくお願い致します。

  • 突き合わせ溶接と隅肉溶接について勉強しているのですが、突き合わせ溶接は

    突き合わせ溶接と隅肉溶接について勉強しているのですが、突き合わせ溶接は「部材厚が同じ材料をほぼ同じ面内で溶接する方法」隅肉溶接は「直行する二面の隅部を溶接する方法」という認識で良いと思うのですが それぞれの溶接方法の使用箇所の制限やメリット、デメリットがいまいちわかりません。 調べた感じだと、突き合わせ溶接は部材が一体化するもののせん断力に弱そうですし、隅肉はその逆で引っ張りには弱いものの、せん断力には強そうですが、これらも自信がありません。 これらの溶接方法にはどのような長所、短所及び使用箇所の制限があるのでしょうか?

  • sus板の突合せ溶接

    ステンレス板(sus304) の突合せ溶接がありまして 大きさが、1600*500と1600*1300とをつき合わせ溶接をしようと 思います。 その溶接順番がわかりません。 端っこの方から、したらいいのか? もしくは、中ほどから溶接したらいいのか? 用途は、水をためるタンクです。

  • sus304パイプ材への穴加工

    皆さんこんにちは。 現在、SUS304TP-1/2B*SCH40のパイプ材で外径21.7mm、肉厚2.8、mm、長さ662mmで(旋盤で長さ仕上げ)端面から8mmの所に5mmのドリル加工(通し穴)をしていますが、パイプ1本に穴2箇所(両側)で10本ぐらいでガリガリと嫌な音がしてきます。その度に新品に交換しています。 加工内容は縦マシニング(OKK)。 加工条件はS800、F12、G01にて穴を通しています。 ドリルは、EX-SUS-GDR、ベビーチャック使用。 ご教授願います。

  • ステンレスパイプの溶接

    ステンレスパイプ(DIA20mm 多分SUS304と思います)を重ねて溶接したいのですが 半田で溶接できますか?

  • 板金加工 薄板を巻いてパイプ製作

    旋盤加工が難しいと思い、板金加工でできるか否か教えていただきたく 質問することにしました。 勿論、旋盤加工で可能なら旋盤加工も含めて総合的に検討したいと考えています。 パイプを造りたく、その寸法が 内径:φ12.0・・・・・・・・・・・・一番優先 外径:φ15以下 板厚:t1.2またはt1.5 長さ:80mm前後 板を丸めてパイプ状に加工することは可能でしょうか。 出来る場合、内径の円は歪になったりはしないでしょうか。 板金加工以外や購入品などであればいいのですが、 旋盤では難しいかと思いました。 勿論可能なら幸いです。 購入品では、内径、外径から希望する寸法のもが見つかりませんでした。 何か他に出来そうな加工をご存知の方がいらっしゃいましたら、 教えていただけませんでしょうか。 宜しくお願い致します。 大変失礼致しました。 材質は、SUS304です。 できれば、内径をバフ研磨したいです。 更に可能なら外径もバフ研磨を希望です。 宜しくお願い致します。

  • パイプ材と板材の溶接について

    (内径φ110、外径φ115、長さ500の)アルミのパイプ材と、(内径φ115、外径φ180、t=2の)S55Cの板材の溶接は可能でしょうか? また、どのような溶接が最も強度も出せるかも、御教示戴けないでしょうか? 宜しくお願い致します。

  • TIG溶接 突き合わせについて

    SPCC鋼板 t =1mmの 突き合わせTIG 溶接で溶加棒を入れないで溶接すると 溶接した部分は 母材より 硬くて脆くなるんでしょうか?? 溶接部分を母材と同じぐらい 延びるようにする方法はありますか?? 溶加棒はいれない前提で 知っているかたがおられましたら 何卒教えてください

  • 突合せ溶接配管の溶接強度

    いろいろ調べてみたのですが、見つからなかったので質問をします。 板材同士の突合せ溶接の強度に関しては機械設計製図便覧などに載っているのですが、 配管同士のものは載っていません。 下図のような形状で、部材中央に下方向の荷重がかかる場合の溶接強度はどうなるでしょうか? なお、材料はSGP20A(外径27.2mm 内径21.6mm)、溶接継手はFSGP20×20とします。 荷重がかかる部分の材料の長さは400mm、荷重は500Nと仮定します。 よろしくお願いします。

  • JISフランジの溶接方法について

    SUSパイプのTIG溶接をやっている者です。 JISの20A~125Aぐらいのフランジを溶接する際、 フランジのボルト穴のふりわけを見るのに時間がかかってしまいます。 現在スコヤや直角定規で見ているのですが何か良い方法、冶具があれば 教えてください。 また、パイプの外径よりフランジの穴径の方が大きいため、溶接後 隙間が空いているほうに引っ張られてしまいパイプが傾いてしまいます。 ご回答お願いします。

専門家に質問してみよう