ステンレス鋼管溶接時のバックシールドガスについて

このQ&Aのポイント
  • ステンレス鋼管(SUS304等)のTIG溶接時は、裏面の酸化防止のためにバックシールする必要があります。
  • バックシールをしない場合、裏面が酸化して溶接の品質に不具合が生じる可能性があります。
  • バックシールには主にアルゴンと窒素が使用されますが、使い分けはコストや不具合の有無で判断されます。また、バックシールが困難な構造物の溶接にはどのような方法があるか、検討する必要があります。
回答を見る
  • 締切済み

ステンレス鋼管溶接時のバックシールドガスについて

ステンレス鋼管(SUS304等)のTIG溶接時は裏面の酸化防止の為バックシールする必要があるとのことですが以下の疑問があります御教唆下さい。 ・バックシールしないことで裏面が酸化した場合溶接の品質上どのような不具合があるのでしょうか。 ・シール材としては主にアルゴン、窒素が使用されると思いますが両者の使い分け方はどのようなものなのでしょうか(コスト的に窒素を使いたいがアルゴンとくらべ不具合があるのでしょうか) ・構造的にバックシールが困難な構造物の溶接はどのようにするのでしょうか なにとぞよろしくお願いします

noname#230358
noname#230358

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.5

バックシールドなしで溶接できるTIG棒が神戸製鋼からでています。TGXというシリーズでTIG棒の中にフラックスが入っており、SUS溶接時の裏波酸化防止ができます。ただし、裏波をスラグが被包しているため、スラグ除去の手間は発生します。

noname#230359
noname#230359
回答No.4

現場や内作【プレハブ配管】で、ほぼ毎日SUS溶接しております。 ・バックシールドを施工しない場合の問題点は皆さんのご回答と同じ意見です。他の例として、流体が食品関係(サニタリーライン)や、半導体関連のような高純度供給が目的の場合には、酸化した部分の平滑性が無い為ハナサキ状態の部位に、流体内の不純物が付着(蓄積)して、時間をかけて流体内に溶出(コンタミネーション)するケースも考えられます。 ・シールガスとしては、アルゴンガスがもっとも有効だと考えられますが、私の場合は場合により窒素ガスも使用します。窒素ガスはご存知のように比較的安価で、現場作業(配管施工後)完了時での気密試験などにも利用できるので、持ち込む場合があります。 ◆ただ、大きく分けての注意点が2点ほどあります。 バックシールドは微圧管理(感覚)が必要ですが、片方が閉塞状態になった場合や、これに近い状態では溶接中に間違いなく、溶接点の溶融池から窒素ガスが噴出します。アルゴンの場合では溶接ガスと同じなので手直しは比較的しやすいのですが、窒素ガスが噴出した場合は手直しが効かないくらいのダメージを受けてしまいます。私は過去これで溶接やり直しやパイプを前後削除した現場もあり、完全に2度手間をかけたことがあります。 ◆バックシールド施工をしなければならない程度にもよると思います。 配管自体(流体含む)が過酷な条件・・高温・高圧・低温などの条件や、純度。または、内圧管理が難しいケースではアルゴンガスが最善策ではないでしょうか? 逆に、こげ色や仕上げ処理などの見栄えに重点を置く場合や、特に仕様指定が無いときは安価な窒素でも良いと思います。 もし、あなたが外注先にシールド要求をするならば、施工トラブルや時間単価も視野にいれるとアルゴンでも充分対価償却できると考えますがいかがでしょうか。

noname#230359
noname#230359
回答No.3

・バックシールしないことで裏面が酸化した場合溶接の品質上どのような不具合があるのでしょうか。  ※「花咲き」という状態になり強度が低下するだけてはなく成分自体が炭化してしまいます。 正式にはバックシールドといいます。 またただガスを当てればいいわけではなく常時適正な圧力を維持するように管理する必要があります。 専用の器具があります。 ・シール材としては主にアルゴン、窒素が使用されると思いますが両者の使い分け方はどのようなものなのでしょうか  ※私もアルゴンしか使用したことがないのでよくわかりませんが不活性ガスなら問題はないはずです。 なお溶接ガスにヘリウムガスを使用すると溶け込みが深くなります。 ・構造的にバックシールが困難な構造物の溶接はどのようにするのでしょうか  ※治具を作製するのが好ましいのですが溶接している裏側にガスを当てながら溶接する方法もあります。

noname#230359
noname#230359
回答No.2

バックシール無しでSUS304鋼管を溶接すると間違いなく裏面は酸化します。裏面にイボのような物が出たり、ススのような物が出たりします。イボのような物は管内流体の抵抗となります。また、酸化した所から錆びます。品質上では表面が接されているだけで溶接とはいいませんし、高圧をかけるのはたいへん危険です。開先加工・バックシールを行い適正溶接を行うと裏波がきれいに出ますので試してみては。 シールドガスはアルゴンでしかやった事がないのでわかりません。 構造的に困難でも治具を作るなり、ガスを流しっぱなしにするなり、シールドしなければなりませんよ。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

素人なのですが・・・。 ステンレス鋼管(SUS304 φ150)を使った上水道配水管の施工に携わったことがあります。施工場所は橋の下で、足場を組んで行いました。 アルゴンガスを使用してバックシール用の詰め物を数十メートル引っ張ってしました。総延長は320m、途中バルブ、伸縮継ぎ手(溶接止め)などがありましたが失敗するととんでもないことになる施工でした。 役所の仕事で当然、全溶接箇所のレントゲン検査があったのですが、 80数カ所、もちろんすべてパスしたのですが眠れないほど心配でした。 どのような施工なのかわからないのですが、レントゲン検査まで行う、距離が長く一カ所の失敗でやり直しがきかないほどの損害を受ける・・・。 などなどあるのでしたらコストを考えるよりも施工品質のみに重点を置くべきであると思います。 ちなみに、TIG溶接の職人さんの日当は40000円くらい、一日10カ所くらいしかできませんでした。

関連するQ&A

  • ステンレスの溶接について

    ステンレスで製缶物を造っているのですが、  (アルゴン溶接)ワークが歪んでしまい 困っています。なにか、いい組み立て方が、 ありましたら教えていただきたいです。 ワークはSUS304 1.5tです。

  • ステンレスの溶接について

    ステンレス配管の突き合わせ溶接は、バックシールしないと裏側が酸化してしまうと 先輩より習いました。 炭素鋼の場合の突き合わせ溶接には必要無しとも聞きました。 なぜ炭素鋼の場合には必要無いのでしょうか? 酸化してしまうとどのような問題が生じてしまうのでしょうか? また、タンク等の貯蔵物をステンレスで製作するとき、ノズルなどを外側から溶接する と思いますが、その裏側も同様に酸化してしまうと思います。 その裏側は、どのようにして処理してるのでしょうか?

  • Tig溶接について

    初めて投稿させていただきます 私は現在プラント関係で配管の溶接作業をやってるものですが 最近ふと疑問をいだきだしたので質問させてもらいます。 Tig溶接でSUSの配管を溶接する際、裏なみが酸化しないようにバックシールとして配管内にArガスを入れて溶接するのですが なぜSGP、STPG、STPTなどの配管いわゆる鉄の配管の場合はバックシールしなくていいのでしょうか? SUSの場合はArガスが裏まで届かない為、バックシールをすると思っていたのですが、この考えが基本的に違うのかなと思い質問させていただきました。どうかよろしくお願いいたします。

  • TIG溶接のシールドガス

    TIG溶接のシールドガスはアルゴンが一般的であることは認識しています。 が、MIG溶接にエルナックスガス(3.5%酸素、96.5%アルゴン)を使用しており、コストが安いことから、TIG溶接もエルナックスガスに変えれないものかと考えております。タングステン電極は酸化するとどうなるのでしょうか。 電極、溶接結果含めてアドバイスお願い致します。

  • 溶接工の仕事で。

    溶接工の仕事をしようと思っています。 そこで、アルミ・ステンレスのMIG・TIG溶接をするみたいなのですがMIG溶接は、(ワイヤーを使う半自動溶接で)TIG溶接は、手で溶接するアルゴン溶接の事なのでしょうか?教えて下さい、宜しくお願い致します。

  • TIG溶接のシールドガスについて

    TIG溶接機で、鉄、アルミ、(たまにステンレス)を溶接したいと思っているのですが、今、手元にあるガスが、アルゴン80%、CO2 20%のものしかありません。 *TIG溶接機の場合、アルゴン100%でなければだめなのでしょうか?  (用途は、DIYで家具等を作る為です。) *自分なりに調べた結果、”シールドガスに関しては、溶接する材質によって選定する”という解釈をしているのですが、間違ってますか? 素人の、漠然とした疑問ですみません。よろしくお願いします。

  • ステンレスの2重溶接

    1mmステンレス(SUS304)板を2枚突き合わせてTIGで溶接しています。自動機にセットして溶接しますが、たまに突合せ部から数ミリ外れる事があり、その場合は外れた部分に再度自動溶接します。最近溶接部が繰り返し荷重で亀裂が起こりました。破断部は2回目の溶接(補修溶接)が十分溶けておらず破断に至ってます。この様に2重溶接部では2度目の溶接の際、電流値を上げないと溶け込まないのでしょうか。

  • ステンレス材への細かい溶接に適した補助的な溶剤は…

    ステンレス材への細かい溶接に適した補助的な溶剤はあるのでしょうか? SUS304ステンレス製の鎖をまっすぐ棒状に固めた後、横3列に並べ、さらにそれらをくっつけて3列のベルト(ブレスレット)状のものにしたいという依頼が来ました。(但し、ベルトのように曲がってはダメであくまで鎖はまっすぐな棒状のままで) ご本人は鎖1コマずつの接点を全て瞬間接着材で固めた物をサンプルとして持ってこられ、各接点を溶接でくっつけてくれないか、但し、各溶接箇所は、強い強度は必要ないが、出来た製品は平らな板に留めるので溶接によりガタガタが出来て板から浮く箇所が出来ては困るとのことでした。 各接点をTIG溶接でくっつけようと考えておりますが、線径の細い鎖ですとコマ同士の間隔が狭く溶接時間が長くなるとどうしてもゆがみが出てしまいます。 (鎖の線径は1.6mmから4.0mmまで6種類あります) コマ同士を直接溶接してみたり、ステンレス線をコマの接点で溶かしてロウ付けのようにしてくっつけてみたりしているのですが、ベタッとした感じになりあまり綺麗な仕上がりになりません。 ゆがみ低減目的での溶接時間の短縮と溶接箇所の綺麗さをだす上で、何かしら適当な熔材(素人考えですが、例えば半ねリ状になっていて、前もって溶接箇所にくっつけておけ、そこをTIG溶接すると早く溶接できるなど)や、溶接のコツなど、どんな事でも構いませんので、ヒントになりそうな事柄をご存知の方がいらっしゃいましたら、お教え下さいます様宜しく御願い致します。 ご回答下さったnomura様、nagao-kogyo様、文章が足りず申し訳ありませんでした。 依頼相手の方は最終的には、溶接された完成品のベルト状ステンレス鎖をピカピカに磨かれるとのことです。たぶん電解研磨か薬品でされると思います。その為、同じステンレスでくっつけるのが適当かと判断してTIG溶接により上記のような作業を試しておりました。 http://www.yanase-ss.com

  • TIG溶接で

    TIG溶接でステンレスをバックシールドすると聞きますが、アルミもバックシールドしたほうが良いのでしょうか?また、バックシールドのガスはガスボンベからトーチにつながっているガスホースを分岐して行うのでしょうか? あと、よくTIG溶接でステンレスやアルミの母材にあった溶加棒を選択してくださいとありますが、みなさんはどのようにステンやアルミの母材や溶加棒を見分けていますか?見た目で分かるものなのでしょうか?

  • 異材溶接について教えて下さい

    ダグタイル鋳鉄管とステンレス鋼(SUS304)を被覆アーク溶接もしくはTIG溶接にて溶接をしようとしておりますが、その際溶接棒(添加棒)はどのようなものを使用すれば適当なのでしょうか? また、溶接の際の注意点等がありましたら教えていただきたく存じます。

専門家に質問してみよう