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読点の付け方・打ち方について

kine-oreの回答

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.8

#5です。 >とくに前者には相当問題を感じます。 『日本語の作文技術』をお読みなら、そのことはご理解いただけますよね。  : その「日本語の作文技術」にも「相当問題を感じます」のですが…。 その基本とされる「第二章 修飾する側と修飾される側」を取り上げると、 まず「分かりにくい文章の実例」において、その「修飾する言葉と修飾される言葉のつながりが明白でない」として挙げた「つながり」の関係マップに疑問があります。 その章末[注1]の「修飾語」に関する説明や[次章45ページの注]などの記述は何とも分かりにくいものです。 たとえば、「「初めてでした」という述語に次のような五つの修飾語がかかっている」のような点です。 想えば、→ 講義に類することは→ 私にとって→         初めてでした。 これが→ 生まれて→ 「想えば」の接続助詞「ば」は、人の動作・観念活動を表わす動詞(「思う」「聞く」「言う」)の仮定形に付いて「後件の話題を引き出すために使う。「思えば心細い限りだ」」(岩波国語辞典))のであって、「初めてでした」を修飾しているとは言い難いのです。その後の話題としての文章そのものを受けた形ですから、しいていえば「思えば~「講義に関することは…生まれて初めて」<なの>「でした」という、体言化の「なの」が省略された係り結び的な予告副詞の構文に当たります。 「講義に類することは」は条件節として「初めてで(「~だ」の連用形)」につながります。 「私にとって」の条件節は「生まれて初めて」につながります。 指示語「これが」は「初めて」につながります。 動詞「生まれて」は「初めてだ」につながります。 以上から、 想えば、→          (なの)でした。 講義に類することは→     初めて 私にとって→         生まれて初めて これが→           初めて 生まれて→          初めてで(「~だ」の連用形) 「想えば「私にとって講義に類することはこれが生まれて初めて(だ)」なのでした。」となります。 「第三章 修飾の順序」においても、 白い紙 横線の引かれた紙 厚手の紙 の三つの修飾語をひとつにまとめて、 「白い横線の引かれた厚手の紙」とした上で、「以上の六通りの並べ方ですべての例がそろった。」としています。 しかし、普通であれば用言の活用性を生かして、次のような書き方をしますから、必ずしも修飾語の長短がキーになるとも言い切れません。 「白くて横線の引かれた厚手の紙」 「横線の引かれた厚手で白い紙」 「厚手で白くて横線の引かれた紙」 「実践・日本語の作文技術」の「一、読点の統辞編」でも、 a. 東京都立航空工業高等専門学校の生徒 b. 熱心な生徒 c. いい生徒 「ここで「生徒」にかかることばをまとめて一つにするとき」に「語感上最も抵抗が少ないばかりか、わかりやすく誤解が少ないのは2 aであろう。」 2 a 東京都立航空工業高等専門学校の熱心ないい生徒 理由は「2 aは物理的に単に「長い順」に並べたからである」としています。 しかし、この例では「b 熱心な生徒」「c いい生徒」にはただ短い例をとっただけで、そもそも形容の意味が不分明です。 これを、 d. 東京都立航空工業高等専門学校の生徒 e. 勉強の熱心な生徒 f. 態度のいい生徒 とすれば、 「勉強が熱心で態度のよい東京都立航空工業高等専門学校の生徒」の方が落ち着いており、長さだけで並べた場合、 「東京都立航空工業高等専門学校の勉強が熱心で態度のよい生徒」となってむしろ分かりにくくなります。 それは、単に「修飾語」の長短の問題ではなく、「修飾語」としてその性質を問わずに一括りにしたせいでもあります。 挙げていけばきりがないのですが、要は「参考とした本」として「悪文」を始め百冊近くの国語文章論や国文法のテキストを掲げていること、それなのにこのような基本的な箇所で「悪文」の課題さえ生かされていないことが残念です。 往時、彼の「ニュージニア高地人」の体を張った連載記事は毎日楽しみにしていたファンの一人だったのですが、このような朝日カルチャーセンター市民講座でのこの記述には理論性を飛ばしたアトラクティブな要素が勝ち過ぎたきらいが窺えてなりません。

1311tobi
質問者

お礼

 名著として広く知られる『日本語の作文技術』の記述も、文法に詳しいかたが見ると不備があるということですかね。 「修飾語の長短」のほかに、「親和度(なじみ)の強弱」というキーワードもあったと思いますが。  当方はこのあたりの分析に関しては「なんとなく」理解している程度なので、コメントは控えます。   『わかりやすい論⽂の書き⽅』と『日本語の作文技術』とでは、「問題」が本質的に違っているので、同列に扱うことはできないと思います。  いずれにしても、句読点に関しては『日本語の作文技術』の引用?でしかない文献をなぜわざわざご紹介くださったのか……は謎のままです。

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