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読点の付け方・打ち方について

kine-oreの回答

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.4

文章論としての句読法については次の本が著名です。 岩淵悦太郎「悪文 第3版」日本評論社 (1979) http://www.panoramic-view.info/2014/03/04/3695/ 論理的な文章の句読法については、 ⻘⽊ 宣明「わかりやすい論⽂の書き⽅」 http://panoramic-view.info/pdf/Stylebook.pdf こちらに「推奨図書」のリストもあります。 http://www.logicalskill.co.jp/jwriting/books.html これまでの句読法の流れをまとめたものとして、 佐藤政光「日本語の読点について─規則の再検討─」 https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/5134/1/kyouyoronshu_331_1.pdf

1311tobi
質問者

お礼

 コメントありがとうございます。 >岩淵悦太郎「悪文 第3版」日本評論社 (1979)  昔読みました。たしかに著名ですね(個人的には異論もあります)。  ただ、この書籍は句読点に関してふれていますか? 目次を確認しましたが、見当たりません。何ページにあるのでしょうか。 >⻘⽊ 宣明「わかりやすい論⽂の書き⽅」  ↑の紹介ブログもこのかたのものですね。  このかたは本当に東北大学で助教?なんでしょうか。非常に驚いています。この『わかりやすい論⽂の書き⽅』の「4.1 修飾の順序」「4.2 句読点のうち方」は『日本語の作文技術』の丸写しです。『日本語の作文技術』を読んだことはある人ならすぐにわかるほどの丸写しです。  この『わかりやすい論⽂の書き⽅』が2003年から毎年版を重ねて世に出ている(らしい)ことが驚きです。こんなムチャクチャなことがまかりとおっているのですね。  おそらく、メールマガジンか何かなので、バレなかったのでしょう。「参考文献」などというレベルではなく丸写しです。〈詳細な説明は文献 [10] の第二・三章を参照されたい〉などというレベルではありません。しかも[10] ではなく[9] です。 『日本語の作文技術』の内容をネット上で読める、という意味では価値が高いかもしれません。 >「推奨図書」のリスト  貴重な情報ありがとうございます。  このリストの何冊かは読んでいます。しかし句読点に関して『日本語の作文技術』以上のことを書いてあるものは見たことがありません。 >佐藤政光「日本語の読点について─規則の再検討─」  以前読みましたが、あまり役に立ったとは言えません。  当方のおおざっぱな感想は下記です。 8)【句読点の打ち方/句読点の付け方 ふたたび4 】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2719.html  以下は一部の抜粋(重言)。 【2】日本語の読点について https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/5134/1/kyouyoronshu_331_1.pdf  とんでもない重量級を見つけてしまった。   論文だよね。あんまり悪口は書きたくないけど……。  疑問点をあげていく。 ●高信太郎のエッセイの特殊性  P.3で、読点の少ない例として高信太郎のエッセイをあげている。この手法は初めて見たかも。長くてもわかりにくくない例として吉田健一の文章をあげるのと同様だろう。最初に結論を書いておく。そういう特殊な文体をあげてもあまり意味はない。「作文」の教室でこんな文章を書いたら叱られる。  読点が異常に少なくて済んでいる理由として下記をあげている。 1)漢字と仮名が混在して語句の切れ目に暖昧さがほとんどない 2)四か所のカギ括弧の使用 3)文の長さ 4)文型の単純さ  こういう点に注意すれば「読点がなくても決して読みにくい文章とはならないということがわかる」そうだ。  ということは読点など必要ない……そんなわけないでしょ。  たいていの日本語の文章は1)だと思うけど、やはり読点は必要だろう。2)~4)はそのとおりだけど、そういうことをすると別の問題が出てくるんですけど。そこは無視ですか? ●案の不備&具体性の欠如  読点の打ち方のついてこれまで出ている案をあげている。   1)文部省教科書局調査課 国語調査室(1946)   2)広田栄太郎(1959)   3)樺 島 忠夫(1979)   4)日本語教育学会(1982)  1)は、本多読本にボロボロに書かれている。読点に関しては「化石」なのでは。  2)~4)は、真っ先に「主語(主題)の後」をあげている段階で、疑ってかかる必要がある。  このあとに、本多読本についてもふれている。 ================引用開始  ところで,このような煩雑な規則に対して,本多勝一(1982)は原則を二つに統合し,それ以外は「思想の最小単位を示す自由なテン」とした。その「二大原則」とは,   第一原則 長い修飾語が二つ以上あるとき,その境界にテンをうつ。        (重文の境界も同じ原則による。)   第二原則 原則的語順が逆順の場合にテンをうつ。  というものであり,「思想の最小単位を示す自由なテン」とは,文部省案の2,3,4,6,7が該当する。本多案は,構文上必要とすぺきテンとそれ以外の(単なる分かち書き的な役割の)テンとを区別しない,これまでの煩雑な規則に対する強い批判の上にできたものであり,その意味で十分に評価されるべきものであると思う。けれども,たとえば,第二原則における原則的語順をどう考えるかはむずかしいところである(5)。また,日本語教育への応用を考えた場合には,具体性に欠ける点が問題となるであろう。 ================引用終了 「煩雑な規則」は×だけど、たった2つにしたのも×ですか。 「原則的語順をどう考えるかはむずかしい」……そのとおりだと思う。でも、本多読本はそれを解説するためにクドいほどいろいろ書いてあったけど、それでもダメかな。当方も完全に理解したとは言えないのは、理解力不足とハンカチを噛み締めている。 「日本語教育への応用を考えた場合には,具体性に欠ける点が問題」……だから本多読本はそれを解説するためにクドいほどいろいろ書いてあるんですけど。もう少し具体的に書いてくれないと、ホントに「具体性に欠ける」か否か判断できませんが。  本多読本の理論に欠点がないとは言わないが、それはまったく別の話だと思う。具体性を示すために、長めの引用をする。 2)【第2章 4 句読点の打ち方】※これは最後に回すのがオススメ http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-45.html (略) ※ No.3への「お礼」をご確認ください。 ●これが結論?  P.15~に「まとめ」がある。 ================引用開始  これまでの議論を踏まえて,試案として次のように読点の規則を整理してみる。 ○構文上のテンとして  1文頭の接続語のあとに打つ。  2文の中止を示すために打つ。  3限定・条件を示すために打つ。 ※以上のテンは,文が短かったり単純だったりして意味が明らかな場合は打たなくてもいい。 ○語句の並列を示すテンとして  4並列する語句を示すために打つ。 ※中テン,括弧など,他の符号を用いる方法もある。 ○読み誤りを防ぐテンとして  5語句の意味的まとまりを示し,語句と語句の関係を分かりやすくするために打つ。 ※5は一続きの語句の区切りを示すためのもので,引用文,文の倒置,挿入などを他の部分と区別する。1,2,3,4は,適切な例を示せば,ほぼ誰にでも打つことができるテンであり,5はある程度訓練を積んで習得させる必要があるテンの用法である。  テンの打ち方についての問題を考え,その規則の整理を試みたが,テンの位置については,依然として確たる規則を持つには至っていない。しかしながら,論述文作成において,文章のリズム,作者の息づかいを示すものとしてのテンはその重要性が減じ,論理的構成のためのテンが重要性を増しつつあることは否定し得ない事実であり,句読法も文構造をより分明にするために少しずつ改良が成されて行くであろう。  本稿では,とくに日本語教育の観点を念頭に読点の原則を整理してみたが,規則の普遍性が重視される言語教育上の問題として読点を考えることは,テンの規範を作り上げていく上で役に立つと考える。 ================引用終了  ウーン。なんかずいぶん平凡な結論になったような。このテの心得の是非に関してはさんざん書いてきたのでスルーしておく。  つまり、「1」~「3」は原則として打つが、「意味が明らかな場合」はなくてもいい、と。「2」は打つべきだし、「1」も打つほうがいいと思う。「3」はケースバイケース。 「5」を論理立てて解説したのが本多読本だと思うのだが、本多読本を否定して始めた論が、最後に本多読本によりかかるのはどうなんだろう。  さらに言うと、「5」の解説中に大胆な意見がある。アンマリだと思う。 「こうした暖昧さは,もし次のような分け書き(いわゆる「分かち書き」ではない)が許されるなら,解決されることも指摘しておきたい。」 「これらも分け書きを行えば問題が解決するものであり,わざわざ読点を用いるほどのこともないものであるが,そ うした表記上の工夫が進まない間は,具体的な例を出してテソの打ち方を工夫させるといった教育上の訓練が必須である。」

1311tobi
質問者

補足

 あまりの衝撃に当方は相当動揺していました。書き方がムチャクチャですね。  お詫び申し上げます。  ↑の〈しかも[10] ではなく[9] です。 〉は完全に当方の勘違いです。[10] で間違いありません。  筆者は〈修飾語を並べる順序の原則を文献[10]から引用しておく〉と断わっています。  しかも巻末の記述は「参考文献」ではなく「引用文献」です。  ただ、「引用文献」とし、「引用しておく」と断わったからといって、あのような書き方が許されるか否かは疑問です。  この点についても、もしかすると版元と筆者から特別な許可を得ている可能性もあるので、安易に「丸写し」などと書いてはいけないのかもしれません。  軽はずみな書き方を重ねてお詫び申し上げます。

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