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ルビ(ふりがな)について
縦書きのルビは通常右に書きますが、左でも良いのでしょうか? 広告のデザインをしていますが、どうしてもレイアウト上左にふりたいのですが・・・。 左右の決まりはあるのでしょうか?
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デザインの話とルビの目的の話を混同して相談されていますよ。 まず、デザインの観点からいえば、なんでもありです。 カナをらせん状でサークリングして表現する物もありますね。 小さくしながら中央にはめていく、埋め込み方もありですね。 こまかくふりがなが並んでいる状況の画像で、離れてみると漢字になって見えるという手法もありますね。 デザインとしてアピールできたらそれは「アリ」です。 何を言っているのだろうと読もうとしますから、計略には乗ります。 気にしないでなんでもやってかまわないと思いますよ。 ルビ、と言う話は違いますよ。 ルビというのは、そもそも、明治時代ごろに精度の悪い活版印刷で、 ・漢字を知らない人間にも意味を伝えらえるように ・読者にとって読みにくい漢字や連結語があったとき別の意味に誤解されないように ・密度の高い字の場合印刷で字母が濁ったりにじみがでるとき、読めるように などの理由で開発された技術ですね。 新聞でもほとんどルビがふってありました。 ひらがなカタカナは全部で100文字ありませんし、そもそも意味を持っていませんから習うのは楽。 それに対し漢字は習得が極めてむつかしいものでした。 このために、幼い子供でも新聞が読めるようになり、漢字の識字訓練にもなったので文盲が激減した。 この辺は、山本夏彦さんの本を読むとねちねちと書いてありますから一度ご覧ください。 彼も子供時代に明治30年ごろの本をルビのおかげで平気で読めたのでどんなにタメになったかと言っています。 戦後、朝日新聞がルビをするのを廃止し、右に倣えになってしまったことを、非難しています。 歴史はともかくとして、ルビはどう活躍しているか。 横書きの場合ルビはどうしますか。 普通その文の上に書きますね。 ということは、ルビとして機能させるときには原則があるということです。 漢字が目に入るまえにルビが入るという仕掛けになっているのですね。 いやだ、というかなが目に入って横に「断固拒否」と書いてるという演出です。 景色、の右横にけしき、と書くのが従来の形ですけど、最近では、公式では言わない内心だとか隠し意味をルビにしたりする手法が割合一般的です。 「彼女の大事な人物」なんて、別にフリガナの必要もないかな混じり文の右にルビで「くそやろう」と書いたりするのです。 くそやろう、を先に読んで、大事な人物、と読むのと、大事な人物、から読んでくそやろうと読むのと、文学効果の違いわかりますか。 ごく普通の文章を先に読ませてそれにコメントを付けるやりかただと、効果は非常に薄いですね。 記述を先に理解してしまいますから、ついているコメントなんて軽い独り言にしか見えない。 これからクソの話をしますといってから、普通の表現を並べたら、一体そのクソはなんだろうとおもってから記述を見ます。緊張が走ります。 そういう手法をあえてルビで使います。 それと、また多少歴史的になりますが、もともとルビって活版印刷の技術ですよね。 活版というのは字をひろって、縦線に並べてつくっていくもんですよね。 大本の文字列とルビの長さを合わせたりする調整をしますし、ずれないようにしますよね。 だから、ルビとその対象の文字というのが、グラフィックソフトの用語でいうと「グルーピング」されるのです。 植字工という、文章そのものは作らない職人がやることですから、それはプロトタイピングされていなければなりません。 ここで、漢字が左にあり、ルビは右に並べるという形式、あるいは漢字が下に横並びして、上にルビを散らすという習慣が生まれたのです。
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- yoshitaka7982
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デザインによると思います。常識的には右でエディトリアル何かは絶対にダメだと思いますが、広告はそこに意図があれば常識破ってなんぼという面もあると思うので。ただあくまでも見る人を混乱させない上でという前提があってだと思います。
お礼
早速のお答えありがとうございます。
補足
ありがとうございます。 見やすさ、美しさ、インパクトと言う点で「左」にしたかったのですが、「日本語のキマリ」??的な感じであまりに常識を逸脱しては行けないと思い、明確な「キマリ」があるかどうか確認したいと思い質問しました。 その辺はどうなんでしょう?
- kamikami30
- ベストアンサー率24% (812/3335)
決まりというか、見やすいかどうかじゃないですかね。 広告の目的を考えればわかるかと。
お礼
早速のお答えありがとうございます。
お礼
丁寧にありがとうございます。 どうしてもデザイン上、ルビを右におきたくなかったので、おっしゃる通り、左側に捕われず、もっと効果的に伝える意味も含め、デザインを考えて行きたいと思います。 とても勉強になりました。ありがとうございました。