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弁理士試験について
- 知的財産業務に従事して数年がたちます。弁理士試験についての取り組みについて悩んでいます。
- 実務経験を積んでから弁理士試験を受けるべきか迷っています。周りの批判や将来の雇用条件などを考えています。
- 弁理士試験の勉強での壁として、教材や判例の選定、試験の定義づけについて悩んでいます。
質問者が選んだベストアンサー
最近の事情は、知りませんので、自分が受験生だった2003年頃の事情が前提ですが、 (1)基本書と言われるものはたくさんありますが、最初は、一切、読まずに、予備校のテキストのみを使って勉強するのがいいと思います。学者の本は、弁理士試験向けではないので、試験勉強という点では非常に無駄が多いですし、勉強がかなり進んだ段階でないと、その価値は分からないとおもいます。予備校で基本書リストが配られると思いますので、予備校テキストで内容を十分に理解・記憶した後に片っ端から読むといいと思います。 (2)最高裁と大合議のみでいいと思います。知財高裁の判決ですら大合議以外は、判例とはいえず、裁判官毎に変わるからです。 (3)青本・判例・基本書で色々だと思います。昔は、特許→吉藤、意匠→高田、商標→網野と言われていましたので、その時代の名残で、それらの基本書からの引用が多いと思います。特許を受ける権利の定義は、青本の記載です。 私のお勧めの勉強は、条文の番号と表題を最初に全て暗記することです。私が受験生だったころは、 全ての条文について、条文の番号と表題の関係を答えられるようにトレーニングしました。 例えば、「153条は?」と聞かれたら「職権審理」とすぐに答え、「職権審理は?」と聞かれたら「153条」と答えることができました。 これが終われば、次に、勉強している事柄が何条に関連しているのかを意識して勉強し、知識と条文を常に関連付けました。重要な条文については、何項かまでいうことができました。 暗記する事項は膨大ですが、最初に頭の中にしっかりとした目次を作れば、体系的に理解することが簡単になります。 職務発明の解説を読むときは、35条の条文を頭に思い浮かべながら、条文の文言に知識を載せるように意識します。後日、その条文を見た時に、その解説の内容を思い出しながら条文を読みます。 この勉強を続けると、35条の条文を見ただけで、それに関連する制定趣旨、各用語の定義、判例などが浮かんで来るようになります。
お礼
休日にもかかわらずご解答いただきありがとうございます。プロフィール拝見しましたが米国のパテントエージェントの資格もお持ちでいらっしゃるんですね。すばらしいと思います。ちなみに勉強方法は(英語が前提は当たり前として)日本の弁理士と基本的な要領は同じなのでしょうか。 (1)についてはやはりそういうことですね。そのように勉強いたします。 (2)言い換えれば最高裁判決はすべて抑えておくくらいの覚悟が必要ということでよろしいでしょうか。知財の最高裁事件っていくつくらいあるんだろう・・・?調べてみますね。 (3) (1)を考慮して、要は基本書の重要な部分については予備校TEXTが網羅してくれているので、予備校TEXTを勉強すれば必然的に基本書の勉強にもなる。 もっといえば基本書の取り扱いは弁理士の試験を終えた段階でのステップアップ教材として取り扱う気持ちでよい。このような感じでしょうか。 私の仮定が間違っていなければなにか色々なものが本日のアドバイスで一気にまとまった気がします。 また期限的なものはやはり1年で合格が基本ということでしょうか。 最初から数年計画ってのは多少だらしがないですよね? 最後にそれだけ十分すぎるPatent Agentも弁理士資格もお持ちになった今というのは まだまだ知的財産というものに向き合って判例研究や基本書の熟読に励んでおられるのですか。 SKIPLAWさんはちなみにいつぐらいから弁理士に興味を持ち始めて2003年弁理士受験をしたのでしょうか。 そこまで優秀な方であって司法試験についてはあまり興味がないのでしょうか。 モチベーション維持なんていったら失礼ですが、参考にしてがんばっていきたいので 御嫌でなければ教えていただけるとうれしいです。 お礼の場なのにたくさんの質問すみません。 いずれにせよご回答ありがとうございました。