• ベストアンサー

連結会計(パーチェス法)

企業結合日に子会社の資産と負債を時価評価して、親会社に連結させます。しかし、子会社の資本項目を親会社のB/Sに連結させません。どうして連結させないのか?私に聞いてきた人がいます。うまく説明してあげることが出来ませんでした。分かりやすく説明してあげるには、どのように説明してあげたらよいですか?

  • 簿記
  • 回答数2
  • ありがとう数1

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

 親会社が部分所有の子会社を合併する場合の会計処理は「買収」と判断されます。  ご存知とは思いますが、まず、会計処理としての「連結」と「合併」の相違点から書いておきます。  「連結会計」とは、親会社と子会社とを経済的にはひとつのグループ法人とみなし決算書を作成する手続きのことで、組織上では、お互い独立した関係です。  「合併会計」とは、ふたつ以上の会社組織が契約により、単一の会社組織になる手続きのことで、「企業結合」とも呼ばれます。  以下のふたつの会計処理があります。 ●パーチェス法・・・合併を企業買収とみなす会計処理。  相手企業から合併の際、受入れる資産及び、引受ける負債の取得原価を  その対価として自企業が交付する現金及び株式等の時価(公正な評価額)  とする方法です。 ●持分プーリング法・・・合併を当事会社間の株主持分の結合とみなす会計処理。  相手会社の合併直前日の帳簿をそのまま引き継ぐ方法で、相手会社の帳簿価額のまま、  資産も負債も、純資産も合併仕訳上、現れます。  ただし、日本では、ご質問のように子会社を合併する例が多いです。  子会社の合併は、連結会計上は「子会社株式の追加取得」であり、「企業同士の結合」とは判断されません。  よって、通常の合併会計と異なり、「パーチェス法」or「持分プーリング法」という認識自体、生じ得ない会計処理なのです。  「企業結合会計基準」に定められた「部分所有子会社の吸収合併」の会計手順としては  子会社は、合併期日の前日に決算を行い、資産・負債・及び純資産の適正な帳簿価額を算定。  親会社は、子会社から受入れた資産及び負債を、合併期日の前日に付された適正な帳簿価額で計上。  ちなみに、子会社からの「受入資産」と「引継負債」の差額である純資産は、子会社の企業評価額を現します。  資産と負債を取得した時点で、親会社は、子会社の純資産を自動的に認識していることになります。  合併仕訳を行なう中で、親会社は子会社の資産・負債を追加取得する形となりますが、  それと併せ、受け取る子会社の資産・負債の対価として、親会社が少数株主持分への新株発行を行なった結果、残存子会社の純資産(資本・資本剰余金)は増加します。合併B/Sにも、それは計上されます。  お友達の疑問「資本項目は連結させない?」というのは、「子会社の資本金・資本剰余金の額が合併B/Sには反映されない」現象のことでしょうか。   部分所有子会社を買収(吸収合併)し、100%完全子会社とした場合の合併B/S上のお話のようですね。  100%子会社となった時点で、子会社の少数株主持分は消滅しますので、合併による新株発行も行なう必要がなくなります。よって、合併仕訳時に発生する資本金・資本剰余金の増加の現象も、この場合には起こりえなくなります。  ただし、合併によって生じる損益は、どのような方法での合併会計であれ、資本剰余金・利益剰余金の増減の発生として、合併仕訳の中に計上され、結果として、合併B/Sに影響を与えます。

その他の回答 (1)

  • t_leger_b
  • ベストアンサー率28% (12/42)
回答No.1

パーチェスというのは英語で「買う、購入する」という意味です。つまり、土地や建物を購入するのと同じように親会社が子会社を購入するのだと考えればいいと思います。 資産や負債は購入した物の金額を正しく表示する為に時価で評価されます。 一方資本は実態のないものであり計算上存在するにすぎないので、これを連結させるのは「購入」という考え方にそぐわないと言えます。

関連するQ&A

  • 簿記の連結の税効果会計に係る会計基準について

    簿記の連結の税効果会計に係る会計基準について分からない文章があります。 分からない文章が下記です。 「資本連結に際し、子会社の資産および負債の時価評価により生じた評価差額がある場合には、 当該評価差額に係る時価評価時点の繰延税金資産または繰延税金負債を当該評価差額から控除した額をもって、親会社の投資額と相殺の対象となる子会社の資本とする。」 これのどのような状況でのものか、仕訳で教えてください。 よろしくお願いします。

  • 連結会計の全面時価評価法について質問です!

    連結会計の全面時価評価法について質問です! 全面時価評価法って子会社の資産および負債の全てを、 支配獲得日の時価により評価する方法ですょね? だから連結の問題では、よく支配獲得日の土地の時価が問題文に書いてあったりしますよね。 でも連結子会社の純資産の部に、その他有価証券評価差額金がある場合は、なぜ全面時価評価法の評価対象とはならず、通常の剰余金に準じて取り扱われることになるのは何故なんでしょうか??

  • 連結会計

    連結会計で、連結財務諸表を作成する際には、個別財務諸表を基に、株式の取得日における資産 及び負債の時価評価をするそうですが、これは取得日のみでよくて、次期以降の連結財務諸表では 必要ないのでしょうか?

  • 連結会計 評価差額

    資本連結時に子会社の資本の部に評価差額が計上された後に投資と資本の相殺消去によって消されますよね。この評価差額は連結にどのようなインパクトを与えるのでしょうか?評価差額を計上するのとしないのとでは連結調整勘定の金額が変わるのは分かるのですが、連結B/Sの資本の部にはどのような影響がでるのでしょう?

  • 連結会計で部分時価評価法の場合は段階法、全面時価評価法の場合は一括法?

    こんばんは。お世話になります。 子会社株式取得時に連結貸借対照表を作る際、子会社株式の段階取得をしている場合、子会社資産、負債の時価評価で部分時価評価法を採用しているときは段階法、前面時価評価法を採用している場合は一括法をとるらしいのですが、なぜでしょうか? 分る方は教えてください。よろしくお願いします。

  • 子会社の資産・負債の時価評価に関る連結税効果会計について

    子会社の資産・負債の時価評価に関る連結税効果会計について 連結子会社の資産又は、負債を時価評価する仮定に置いて、評価差額が生じた場合、税効果を適用するということなんですが、なぜ税効果を適応するのでしょうか。 未実現利益に係る税効果は損益を経由するので、税効果適用する理由は分かるのですが、評価差額の場合、貸借対照表に直入されるので、課税所得に影響を与えないのではないでしょうか。 例えば、連結を行った場合に、資産に2000円の評価差額が生じた場合、仕訳でいうと 資産2000 評価差額2000 ですよね。 法人税率50%という仮定で税効果を適応すると 資産  2000 評価差額  2000 評価差額1000 繰延税金負債1000 となります。 ですが、連結損益計算書に評価差額は影響しませんし、損益をベースとした課税所得にも影響を与えません。つまり、上記の例で示すと、 連結貸借対照表に評価差額分2000が計上されるのみで、課税所得と何の関係があるのかが理解できません。 未実現利益などには損益計算書に影響を与える項目なので、連結上の純利益と課税所得に差異が生じるので、税効果を適用するという理屈は理解できます。 解釈がおかしいのでこういう論理になってしまっているんだと思いますが、よければどなたかご教授お願い致します。

  • 連結財務諸表の作成について、親会社設の考え方で、

    連結財務諸表の作成について、親会社設の考え方で、 「連結財務諸表は、親会社の個別財務諸表の延長線上にあるものといえる。 すなわち、連結財務諸表の作成にあたり、子会社への投資勘定を子会社の資産および負債に置き換えると考えます。」 と説明があるのですが、 すなわち以降の、「子会社への投資勘定を子会社の資産および負債に置き換える」というのがよく分かりません。 簿記での仕訳を見ても、 開始仕訳で投資と資本の相殺消去、当期純利益の按分やのれん償却、剰余金の配当があるが、 子会社の資産および負債に置き換えというのが見当たらないし、資産や負債が子会社にあって、 普通に足す事はあっても、資産および負債に置き換えるというのがイメージ付きません。 すなわち以降の文章を分かりやすく教えてください。 よろしくお願いします。

  • 連結決算時の全面時価評価法につきまして。簿価。

    お世話になっております。 連結決算時の全面時価評価法についてお教え願います。 基本的に上場企業は全面時価評価法によって、資本連結の処理をしないと いけないのでしょうか? 当社は、非上場会社(売上高500億)で、簿価でしょりしているようなのですが。 全面時価評価にしている企業の割合や、簿価で処理しない理由等を わかりやすくお教えいただきたく。 よろしく御願い申し上げます。

  •  公認会計士 連結財務諸表において

    会計士を目指し、今簿記1級レベルを勉強中です。 そこで連結財務諸表を作るうえで、たとえ100%子会社でなく、例えば親会社の持株比率80%だとしても、連結上は、子会社の諸資産、諸負債を、そのまま100%取り込みます。 今までは、至極、当たり前のように思っていましたが、 自分の中で 『持株比率80%なら、子会社の諸資産、諸負債の80%だけを取り込むって考えは何故ダメなのか?』と問いかけると、少し困ってしまいます。 どのような理屈、考えがあるでしょうか? 詳しい方、詳しくお願い致します。

  • パーチェス法の計算の仕方について

    今会計学の勉強をしているのですが、計算の仕方がわからないのでどなたか教えていただけないでしょうか? A社は、新株2万株を発行してB社を吸収合併した。合併直前の貸借対照表は次の通り。 A社はB社株式と交換に自社の株式を1:1の割合で発行した。 1株当り資本組入額は@\50,000、その時の時価は@\80,000だった。 A社 現預金   2,000   諸負債    5,000 棚卸資産  3,500   資本金    2,000 土地    1,600   資本剰余金  700 工場・設備 1,400  利益剰余金  800 B社 現預金   800    諸負債    2,700 棚卸資産  1,300   資本金    800 土地    700     資本剰余金  200 工場・設備 1,200    利益剰余金  300 (時価情報) 棚卸資産  1,400 土地     900 工場・設備 1,000 負債    2,700 という問題です。ここでわからないのが、のれん、資本金、合併差益、資本剰余金の出し方です。 あと、株式の1:1という割合と、資本組入額と時価の株価、はどのように計算に影響するんでしょうか??       

専門家に質問してみよう