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主軸とは図心を通るもののみを指す?
建築士を独学で勉強しています。 主軸の定義で、ある参考書では「主軸とは、その軸に関する断面二次モーメントが最大および最小となる一組の対称軸であり、図形に対称軸があるときは、断面の対称軸とそれに直交する図心軸が主軸となる」 とありました。 また、別の参考書では「I=Ix+Iyで一方が最大のとき、他方は最小となる。このときの軸が主軸である。また、座屈検討では図心を通る場合の弱軸に関して計算する」などとありました。 結局のところ、主軸は図心を通る場合の一組のみなのか、軸の交点はどこでもよく無限にあるのかどちらなんでしょうか?
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2つの定義をよく見ればわかると思いますが、 「主軸とは、その軸に関する断面二次モーメントが最大および最小となる一組の対称軸であり、」 「一方が最大のとき、他方は最小となる。このときの軸が主軸である。」 どちらも、断面2次モーメントが最小・最大になる軸が主軸と定義しています。ちなみに最大を強軸、最小を弱軸と呼びます >図形に対称軸があるときは、断面の対称軸とそれに直交する図心軸が主軸となる とは、前半は対称軸があると自動的に対称軸が主軸になるということを意味しています(実際計算してみればそうなります) 後半は図心を通る直交軸がもう1つの軸になるということを意味しているだけです。 上記は主軸の定義ではなく、対称断面ではそういう性質があるということを意味しています。 >座屈検討では図心を通る場合の弱軸に関して計算する 座屈をするのは断面2次モーメントが小さい方が影響しますので、強軸周りではなく、弱軸周りですので検討する方向を述べているだけです。 ただし、「図心を通る場合」というよけいな表現は入っているため、混乱を生じさせていると思いますが、私の持っている書物(構造用語ポケットブック 構造編:丸善出版)では、 図心とは「断面1次モーメントが0になる点」と定義し、主軸とは「断面の図心を通る軸の内、その軸に対する断面2次モーメントが最大・最小になる組の軸をいう」となっています。 この本の定義によると図心を通らない軸は、主軸ではないので、主軸は図心を通る軸の内、最大・最小のもの1組に限られます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 一文一文丁寧に分析していただき恐れ入ります。