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構造計算で担保される安全性について

建物は当然ながら経年劣化によって強度が低下していきます。 構造計算はいつの時点の強さを計算しているのでしょうか? 新築時?耐用年数経過後? 新築時の強さを計算しているのでしょうか。であれば1年すればもう基準法上の耐力を満たさなくなってしまいます。 耐力が無い建物は建築基準法9条によって行政が使用禁止命令を出せますので、それでは困ると思うのですが。

専門家の回答 ( 2 )

回答No.3

長期の想定は建物が建っている間、ということなのですが、 実際は、何十年もメンテナンス無しで放置されていたら、 耐力は短期も長期も基準より劣ることはあり得ます。 例えば鉄筋コンクリートで、50年放っておけば塗装がいたみ、そこからクラック、どんどん水が入って鉄筋に至り、爆裂… 木造であれば、雨水侵入や内部結露など、塗装やシールの劣化、気密性の劣化などで腐れば構造用合板もぽろぽろ崩れる、シロアリでスカスカ。そういった家屋は地震時に倒壊します。 きちんとメンテナンスすれば100年経ってもそれなりの耐力を保持できるし、何もしなければ30年でダメになりますね。

佐藤 直子(@n-space) プロフィール

一級建築設計事務所を開設しています。住まいに関しては、安全で安心、居心地の良さのほか、動線・収納計画や美しいインテリア、コスパの良さなど、様々なご提案をいたしております。店舗や賃貸物件などでは事業計画...

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回答No.2

それぞれの耐力部材(木造・鋼材・コンクリート等々)に、長期と短期でおそれぞれ生ずる力に対する許容応力度の数値、安全側に0.8倍と計算して… となっていますので、ご安心を! 長期とは建物が建っている間中、0.8倍とするのは劣化を考えての安全数値です。1必要としたら1.25倍の強度以上ってことになるかと。 ちなみに短期とは、地震力とか、台風や突風などの風力に対応しています。

subarist00
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。つまり耐用年数経過時の状態を構造計算しているという理解で良いのでしょうか? 長期荷重というのは例えば木材に1kgの力を掛けたとき、数秒でかけて戻すのと1kg重を20年かけ続けるのとではたわみ量が異なって、数十年後には最終的に同じ1kg重で短期の2倍たわむ(クリープ変形)から長期の許容応力度が短期の半分になっているはずです。 0.8倍というのが具体的に何かは思い当たりませんが、すべからく製造業には製造バラツキというのがあって、本当に1.2倍の強度があるものと0.8倍のものが出来上がるから安全側で0.8倍で計算しているのでは? 思い当たるのはコンクリの法定かぶり厚を無いものとして計算するのは経年劣化を見込んでいるものと思います。 それらを含めて何年後(あるいはどういう時点)の建物の状態を構造計算しているのか知りたいです。

佐藤 直子(@n-space) プロフィール

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