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外交する上での人脈(パイプ)について
よく国の外交をする上で人脈(パイプ)が必要だ、とかいいますが、そこまでパイプって必要なのでしょうか?確かに相手の国に顔見知りの人がいると話しやすい、とかはあるかもしれませんが、そこまで大きな差があるものなのでしょうか。外交する上で判断が変わるほどの違いがあるのでしょうか。 「民主党はアメリカとのパイプがなかったし、つくろうともしなかった」とか「アメリカ民主党と現在の自民党はパイプがない」とか日本の外交下手を語る人はいいますが、何がそこまで大事なのだろうと疑問です。 どなたか教えて頂ければ幸いです
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外交のプロセスにおいて。 よく『何とか共同声明』とか『両国首脳会談』とかありますが・・・ 重要『通常の場合、TVで放送されているのは、舞台台本が整った演劇のようなものであり、実際そこで何も決めていない』 考えてみれば当たり前の話で、2,3時間の会談で両国の運命を決めるようなこと決定するのは極めて危険です(小泉首相の平壌会談など例外はあり。またトップの決断により乱れることも)。 ではどうするのか。 パイプがある場合。 まず両国の事情通同士で話をするんですよね。 この話し合いは公式ではなく、プライベート扱いですからお互い突っ込んだところまで話ができます。 これにはパイプが必要です。 ここで大体の根回しを終えた後、両国外交部の公式交渉で具体的な問題に対処するわけですね。外務省事務次官対談というのはそれです。この交渉はある程度公式になります。で、こういう感じでまとめようという話に落ち着きます。 そして最後に両国首脳で会談し、正式決定する・・・とこういう流れです。 このパイプの役目は『両者の落としどころを作る』ことです。現実問題どちらかの言い分が100%通るなんてことは軍事力行使以外にありえません。両者がどの程度で妥協するか、この妥協点は国家や政党によって変わります。例えば中国はメンツを気にしますし、日本政党は選挙への効果を気にします。こんな様々な落としどころを熟知していると、交渉がまとまりやすくなります。 で、具体的な話をしましょう。 自民党はずっと政権与党だったため、米国側もこんな感じで進めればいいなという青写真を持ってますし、実際誰に話を通せばいいかというのも分かってます。 しかし民主党は米国にとっては新政党である上に、民主党内部は「右から左までの寄合所帯」と揶揄されている通り、内部で親米反米右左が混ざっており、具体的な交渉を誰にしていいのかすら分かりません。加えて民主党が「脱官僚・政治家主導」なんてやるもんだから、今まであった外務省パイプですら機能するかも分からない…こんな状態で話し合いすらできない、とこういう感じです。 民主党の失敗は、その全てが「結党理由が政権奪取」だけにあったことなんですよね。ほとんどが反自民で集まっただけの集団になっていたのが原因です。党内意見が分解しているから外部に意思発信がうまく行えなかった。逆に自民党の場合、政権が長すぎて落としどころを見抜かれすぎているように私は感じます。 日本の外交下手というのはこういうのが原因と考えます。 追記: すこし蛇足ですが、今日行われる日露首脳会談。私の考えでは会談前に既に決着がついているはずです。どういう決着かは神のみぞ知るですが、両者の何らかの合意があったから首脳会談をするのか、と(とりあえず現状維持も合意の一つ)。逆に合意がない場合、できる見込みがない場合は首脳会談キャンセルするのが日本(自民党?外務省?)の特徴です。最近ので言えば、安倍政権になって直後の日中首脳会談でしょうか。こういう外交戦略は国ごとに特徴があって結構面白いです。
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- 居眠り一等空佐(@km0710)
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国の外交を 民間企業の営業レベル迄下げれば理解しやすいかも♪ 相手の会社の方針や決定権有る役員の詳細な情報無しでプレゼンしても 『御社のプロジェクトが良いのは分かりました、前向きに検討します…』 と決定権有る役員の回答…それ聞いて(契約取れるかも…♪)って喜んで帰って来る営業担当は三流。そんなの居ないと思うけど… プレゼンする相当前から 相手の担当部所に顔を出し、部長&課長クラスとネオン街外交♪や芝生外交して仲良くなって自分を信用して貰う、それがパイプってやつですよ♪正面側面の別なく上にプッシュして貰う、また『ここだけの話だけど…』って情報だって取りやすい♪ 結果、 『御社のプロジェクトが大変良いのが分かりました、後の詳細は 担当部所と決めておいて下さい… 』ってなる訳です。 要するに、相手国の閣僚や首脳に影響力を持つ輩、それは経済界の大物だったり 元閣僚や首脳経験者だったりがパイプ♪その人の地位が高ければ高いほど太いパイプな訳です♪ それだと実務的な事は事務方や閣僚レベルでほぼ決まり、最後に首脳同士が調印して握手して終わりです。 首脳と言われる人達が もっとも恐れるのは お互いに約束して取り交わした事を反故にされたり 内容を変えられたりする事です。 自国内での自らの評価を下げ、政治生命にまで関わるからです。
お礼
ありがとうございます!不確定な状況の中で最終的に判断しないといけない外交においてはやはり最期には相手の信頼が大事なんですね(普通の企業でも同じですね)よくわかりました 引き続き勉強していきます!
- yana1945
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前回のオリンピック候補地での東京都の落選。 世界柔道連盟のルール改正で、日本に不利に。 全て、世界は顔のつながりで、表の会議以外の調整、 ネゴシエーションが、表の会議の進行に影響を与えます。 今、北朝鮮は、武力をちらつかせた、剛腕な外交を 進めていますが、裏で、日本政府は、何とか北朝鮮と 接触をして、第二の小泉訪朝のタイミングを探っています。 表の会議は、決まったことを公式に議事録に載せる手続き として進める場です。(マスコミが見ているところで、 誰も本音を言いません。)
お礼
ありがとうございました!そんなに顔のつながりとは大事なものなのですね 表で行われるプレゼントとか、表でやられているもののみで審査されているものとばかり思っていました。表にでてくるもので勝負するのは賄賂とかなくてクリーンな感じがしますが、「顔でつながっている」か否かが大事となってくると、きれいごとではないこともあるのでしょうね 引き続き勉強してきます
お礼
よくわかりました どうもありがとうございます!頂いた回答を拝見してまた疑問に思ってしまったのですが、もしパイプがなかったらどうするのですか?民主党のように外交で失態ばかりしてしまうのでしょうか?そう考えると日本のためにも海外の大学院をでるような人材作りが大事ですね。