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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:円高デフレ株安震災復興遅れの一つの解決法提案)

円高デフレ株安震災復興遅れの一つの解決法提案

covanonkiの回答

  • covanonki
  • ベストアンサー率48% (219/448)
回答No.6

日銀が市場介入を行っていない、と言うことが前提でお話されているようなので、そうではな いですよ、と言う視点から。 震災直後、日銀はきちんと市場介入を行っていますよ。 その額はネット上のニュースソースから私が把握しているまでで総額105兆円。 期間にして2週間弱という超短期間で、です。 ただし、この時介入したのは国債買い取り、と言う手段ではなく、短期金融商品の買い取り、 と言う手段です。 その上で、タイトルが、「円高デフレ株安震災復興遅れの一つの解決法提案」と言うことです から、その視点でこの日銀の市場介入により、為替相場はどうなったのか、株式相場はどう なったのか、と言うことをお伝えしたいと思います。 まず、円相場は震災直後、80円台から一時82円台にまで下落していました。そして、こ の時株価は震災前、1万円を超える水準にまで上昇していた株価が、9000円を切る水準 にまで大幅に下落していました。 そして、震災後、日銀が市場介入を行い始めたのは3月14日。11日の震災後、本来であ れば介入の決定に2日かかるシステムを特例として1日に短縮し、速やかな介入を行ったの です。 この後、市場にどのような現象が起きたのか。これを説明することが、恐らくタイトルへの ご回答となるのではないか、と思います。 総額105兆円。GDPの1/5。国の債務残高の1/7に上る規模の介入です。 日銀がこれだけの介入を行った結果、円相場は1ドル82円から76円にまで急激に上昇し ました。 そして、株価は一気に上昇し、9000円台の半ばまでの水準にまで回復しました。 このことから、日銀が大幅な市場介入を行った結果、実際に市場に起こる現象は、「円」と 「株」が共に値上がりする、ということになります。 つまり、日銀の市場介入は、株安を封じる手とはなりえても、円高を止める手段とはなりえ ないと言うことです。むしろ円高は進行し、悪化(?)するということが言えます。 で、もちろん日銀もこのことを予測しており、この後、野田財務大臣を通じてG7各国に対 して為替相場への「協調介入」を呼びかけます。結果、円相場は80円~81円の水準にま で再び下落し、ここにおいてようやく円相場、株式市場が安定したのです。 もちろん、実際に安定してからも1週間近く同様の介入を行い続けた結果、ですが。 最初の1週間で82兆円の投入を行い、その段階で市場は安定しました。 では、これだけの介入を日銀が行った結果、市場は「デフレ脱却」を行うことが出来たの か。いうまでもありませんが、デフレ経済に対しては全く効果が上がっていませんね。 むしろGDPの規模は縮小していますから、「デフレは進行した」と言えるでしょう。 これは震災の影響の方が強いですから、決して日銀の市場介入が失敗したわけではないこと は当然のことですが。 >そこで、日銀からの資金供出先を銀行以外に設定する制度を作れば全部解決するんじゃな >いか っておっしゃいますが、それは日銀ではなく、政府の役割です。たとえ上文の制度を実現し たとしても、じゃあ勝手に日銀がどこに分配するのかを決めて、勝手にそこにお金を持って いっていいのか、って言うと、そんなことをすれば間違いなく市場のモラルは崩れ、今まで の日本の市場になかった、新たなる問題が登場するでしょう。 そうなれば現状の日本経済が危ない、危ない、と叫ばれている以上の危機が日本に押し寄せ ます。 きちんと、政府が政策として、どこにどの程度分配するのかを話し合って決定し、税収で足 りないのであれば、民間の金融機関からお金を借りて、政府から直接民間にお金を分配する のが最も適正です。 >たとえば、日銀が円を刷って、日本の株を買い、適正価格を保つ。 >円を海外資本が買う理由が「安定(日銀が何もしないことが通念化してる)」であるな >ら、この一手で、円は下がるし、逆に「安定」する日本株は買われる。 >(けどさしあたり国債はダメ。) これに関しては、事例としてお示ししました通り、日銀が市場介入をし、日本株が上昇した 結果、さらに日本円が買われたことから考えても、円を海外資本が買う理由が、日銀のせい ではないし、この一手では却って円相場は上昇することが実証されています。 但し、「安定する日本株」が買われるという点についてはそういう結果になっていますね。 日銀の市場介入によって円が上昇したのは、単純に、「市場の流動性」が高まったからで す。つまり、償還期限などが原因で流動性の低い状態にある金融商品を日銀が買い取り、現 金化したお陰で、海外資本が手を出しやすくなり、円を買い、さらにそのお金を上手に運用 するため、株式投資に充てた。 これが震災後の真実です。 円相場が円高のまま高止まりしているのは現政府が第一次ギリシャショック後、円が80円 台にまで上昇したのち安定した、そのまま円が海外投資に向けられるような政策を何一つと して打ってこなかったから。 デフレが脱却できないのは、現政府が前々政権が打ちたてたGDPを拡大させるための政策 を殆どストップさせ、さらにその政策に代わるGDPを拡大させるための政策を何一つとし て打って来なかったから。 政策を考えるのは日銀じゃありません。日本国政府です。日銀がどんな金融政策を打ったと しても、裏でこれを支える政策がセットで打ちだされていなければ、何一つとして意味があ りません。今回の株式のように、短期的にはこれを支えることが出来たとしても、国内では なく、国外で(たとえば今回の第二次ギリシャショック&ポルトガルショックのように)何 らかの異変が起きた時、全世界で最も安定している日本円に資金が集まり、円相場は高くな り、これまで株式として保有していた円を外国人投資家たちが売り(つまり株価が値下がり し)、円高が安定するまで現金として保有し続けるという状態が生まれるのです。 なんでもかんでも日銀のせいにしたがる今の風潮・・・。私はとっても不愉快です。本質か ら目をそらすだけで、結果何も改善しないのですから。 問題は今の政権政策にある。その一言に尽きます。

hyott
質問者

お礼

ありがとうございます、かなり納得です。 「つまり、日銀の市場介入は、株安を封じる手とはなりえても、円高を止める手段とはなりえないと言うことです。むしろ円高は進行し、悪化(?)するということが言えます。」 量的緩和で円高が止まらないことは、その後、「結局その金が政策金利の高い国に流れるから」という説を見つけて、それなりに納得しました。(covanonkiさんも後半でおっしゃっていますとおり。) 「それは日銀ではなく、政府の役割です。」 「なんでもかんでも日銀のせいにしたがる今の風潮・・・。私はとっても不愉快です。本質から目をそらすだけで、結果何も改善しないのですから。問題は今の政権政策にある。その一言に尽きます。」 私もここでしばらくいろんな人の考えを聞いて、必ずしも日銀の失策とは今は考えていません。というか、今の政権の政策に本質的な問題があると考えるのは私も同じだし、そこから目をそらさせたいような意図も持ち合わせていません。現にこうして、本質論が政権批判に繋がるような論理を導き出す質問ができたこと自体を嬉しく思っています。 ただし、元々日銀批判って、ほとんどは「政府=日銀」という認識でされてるのが現状で、そう思わないくらいセクショナリズムが常識化してるのはおそらく専門領域に近い人だけの話じゃないかと。。この質問をした時点での私と同じ認識の人は世の中にたくさんいると思います。(それとも私がアホなのでしょうか?)だから、日銀には適切な政策を打たない政府や、適切な施策に結びつかない制度への批判をもっと大きく展開する社会的責任があるように思います(政府のせいで何もできないしその批判もできないからしないというなら一体仕事は何なのか、ということになる気も…公的な給料もらってるんでしょうから。) ただ、たしかに、本質が日銀の範疇じゃないという認識は、単に前提として潜在させるばかりではなく明瞭にしておくべき点だったかもしれませんので、ご指摘の通りだと思います。 「日銀が市場介入をし、日本株が上昇した結果、さらに日本円が買われたことから考えても、円を海外資本が買う理由が、日銀のせいではないし、この一手では却って円相場は上昇することが実証されています。」 「円相場が円高のまま高止まりしているのは現政府が第一次ギリシャショック後、円が80円台にまで上昇したのち安定した、そのまま円が海外投資に向けられるような政策を何一つとして打ってこなかったから。」 確かに。ちなみにcovanonkiさんは、どういう政策があり得たとお考えでしょうか??質問増やしてすみません。

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