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脳死患者からの臓器提供に関する精神的ケアについて
- 脳死患者からの臓器提供の決定権は家族にゆだねられており、家族には大きな精神的負担がかかるため、看護師の役割が重要です。
- 実際の医療現場で、看護師は患者や家族の精神状態を考慮し、医師に対して意見をすることがあります。
- 脳死という受け入れがたい死を直面している家族と向き合う看護師の存在は、臓器移植において非常に重要です。
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再び、こんばんはyuuuuki7さんNo1の者です。 私のような、なんちゃってナースで 答えられることがあればいくらでも答えますよ・・・ 人の命に重い軽いの別はないと思いますが、 小児がドナーの場合は特に留意します。 あたりまえですが、両親・祖父母の思い入れが特に強い場合が あるからです。 98歳で大往生といわれる患者と同様に扱うことはできません。 移植のことを切り出したとき、不謹慎だと一喝されることもあります。 >もう少し話を聞いてあげたいのに時間に余裕がない…ってこととかあ りますか? いつもです どこも同じようなものだと思いますが、正直私の働いてるところ ではルーチンワークだけで労働時間いっぱいいっぱいです。 ということはたとえば急変があったり、重症患者が来たら すぐに超勤となってしまいます。いくらナーバスな症例と言っても 話を悠長に聞いてる時間などあろうはずがありません。 先輩などは仕事時間が終わって、わざと私服になってから話を していたりします。 症例によって時間はまちまちです。 乞われれば何時間でも時間をとっていますよ。 好きで、しつこくて、パワフルでなければ続けられないと いつも思います。 みんな、頭の中では日本の移植医療は立ち遅れていて本当は 助けられる命を助けられないことは分かっていると思います。 高いお金を寄付で集めて、アメリカに行って心臓移植をする報道は 見ているはずですから。でも自分の子供・孫となると話は違って きてしまうんですね。 でも どんな、家族も自分たちの仕事ぶりを必ず見ています。 そして誠実に接していれば分かりあえると信じています。 後で手紙をいただける、臓器移植を行ってくれた家族の方は 死に直面して動転してしまったけど後で必ず良かったと 言ってくれます。 先輩もそうですが、私はSAHで突然死した家族と筋無力症のかたと メールのやりとりをしています。診断を下されたときは 受け入れられなくて、周りの方々にあたってしまったけど今は とても感謝しています、なんてメールをもらうことが力になって います。 割りに合わないことの方が多いですが 移植ドナーの方ともその後の再会が大きな力になっています。 こんな話が論文の参考になるんでしょうかね? すみません お互いがんばって行きましょうね・・・
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職歴10年超の者です。男性です。 なかなか難しいテーマに取り組んでいらっしゃるんですね。 さて回答ですが、 >実際の医療現場で、医師等に看護師が意見できる場はあるのでしょうか? 普通にありますよ。私は言ってきましたし、周りも(もちろん女性も)です。 ただし、これは病院単位・医師単位で違うと思います。医師個人のプライドの高さも関係してくるし、大学病院のような上下関係が厳しい場所では難しい場面もあるかと思います。 悲しいことに、私たちは医師や看護師・コメディカルを含めた『チーム』として患者さんに関わっているのに、こういう小さな事で看護師としての貴重な発言が奪われる可能性があるというのは残念ですよね。 個人的には、看護師は患者・御家族側に立つべき存在だと思っています。もしくは中立的立場ですね。だって現場で常日頃接してきたのは私たち看護師です。 感情移入とかではなく、生活習慣や家族背景、突き詰めればその患者さんの考え方や思いなどを肌で感じることができるのは看護師だと自負しているからです。 「患者さん(御家族)の言いたい事を代弁している」というのともまた違うんですが、患者さん(御家族)の意向をくみ取ることができる・それを医師を含めたチームに伝えることができるのは看護師だと思っています(相談員もいますが)。 上記は、一般業務中における事としておきます。 カンファレンス(規模にもよりますが…)などでは、師長経由で医師に伝えてもらったほうが、その後の事がスムーズですし、いい意味で医師のプライドも保てますよ。 ではでは。。。
お礼
shimao1123さん、ご回答ありがとうございます。 看護師は、患者さんやその家族の方と向き合っている存在であり、 チームのなかで重要な存在だということがよくわかりました。 shimao1123さんがおっしゃる、 「患者さんの考え方や思いなどを肌で感じている看護師」というのは 私の論文の中でキーワードになると思います。 臓器移植に関しても、 やっぱり患者さんの家族に寄り添う看護師というのは とても重要な存在と言えますよね。 shimao1123さんの意見を参考に、 良い論文を仕上げたいと思います。 貴重なご意見ありがとうございました。
- narataa
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はじめまして、yuuuuki7さん 地方の大学病院に勤めるキャリア10年超えの男性看護師です。 専らERとICUを専門としています。 私の好きだった人は10台で骨肉腫で亡くなりました。 自分なりに移植の現状は理解しているつもりです。 臓器移植によって救われる方々がいらっしゃいますが うまく進まないことが多いです。 >医師等に看護師が意見できる場はあるのでしょうか? 施設によって違うと思いますが、脳死しそうなくらい重症で 手がかかる患者は普通若い先生と上の先生が持つ場合が多いです。 このときキーパーソン以外の家族のコンプライアンスはどうかとか どのように移植を切り出せばいいかの意見を求められたり しますし看護師の意見に耳を貸す医師もいらっしゃいます。 ご存知のように移植主体となれば移植コーディネーターが多くの ことを行うこととなりますがご家族が相談しやすいのは、 いつも話をしている看護師となる場合が多いです。 地方の急性期医療は崩壊状態です。 精神的フォローは丸投げで看護師が行う場合もありますし、 人は死を受け入れるのには多くの時間がかかる場合が 多いので大変です。 ERやICUにいらっしゃる方でも意外に移植に 適したかたは少ないように思います。 その前にショック状態に陥り強心剤を大量投与されたり、 同時にMOFや敗血症になることがあるからです。 この前は移植に適したかたでも、山形では死者の魂は再度 その身体に戻ると考えられているからと固辞されたかたが いらっしゃいました。 そうなるともう何も言えなくなってしまいます。 また生前移植を希望していましたからとサインした後でも、 いざ臓器を取り出す段になって他の親戚に大反対されたり、 やっぱり我慢できないと翻意されたりする場合が多いです。 でもその移植にむけてレシピエントは免疫抑制剤や抗凝固剤を 加減したりしているのでことがうまくいかなくなってしまいます。 看護師は家族の精神的側面に目をむけて、大事な人が死ぬだけで つらいのにその身体を切り刻む決断をしなければなりません。 そこを踏まえて真摯に行動コミュニケートしなければなりません。 あたりまえのことですけど・・・・ あくまで私の私見であることをご理解ください。 その施設、医師によってケースは変わってくると思います。 論文がんばってください。 私も実はいくつも抱えています。 何か答えられそうなことがあれば追加質問してください。
補足
narataaさん、はじめまして 丁寧なご回答、本当にありがとうございます。 臓器提供に関して、たとえ本人の意思があったとしても 家族や親戚、宗教や地方の考えなどもあって、 実現は簡単なことではないということが良くわかりました。 さっそく追加質問させていただきたいと思います。 やっぱり、施設・病院によって異なるんですね。 narataaさんの意見をぜひ参考にさせていただきたいと思うので、 ご自身の経験や考えを聞かせていただけたら嬉しいです。 最初の質問では詳しく書かなかったのですが、 とくに小児に重点を置いて論文を書いています。 同じ脳死にしても、小さな子どもの臓器提供は その家族への精神的負担は大きいものだと考えたからです。 narataaさんがおっしゃる通り、 家族はいつも話をしている看護師にいろいろと相談しやすかったり、 看護師も家族の様子を常に近くで感じていると思います。 私も将来は身近な存在でいられる看護師を目指しています。 でも、看護師さんのお話を聞いたり本で見る限りでも、 やはり看護師は忙しい仕事であると感じています。 実際にnaretaaさんが看護師としてはたらいているなかで、 もう少し話を聞いてあげたいのに時間に余裕がない…ってこととかありますか? 患者や家族とのコミュニケーションには どの程度の時間を確保することができるのでしょうか? ご回答待ってます。よろしくお願い致します。
お礼
narataaさん、貴重なご意見ありがとうございました。 追加の質問にも答えていただけて本当に助かりました。 すごく参考になるお話でした。 時間に余裕がないという現状や 患者さん・家族の方とのその後の関わりなど、 私の論文の中で主題になってくるものばかりです。 お忙しい中ありがとうございました。 良い論文になるよう頑張ります。 大変な現場だと思いますが、これからも頑張ってください。