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資本準備金・利益準備金が分かりません。
nayuta_lotの回答
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こんにちは まず、借方と貸方の持つ意味をおさらいしましょう。 B/S 借方 貸方 資産 100 | 負債 45(他人資本) | 資本 55(自己資本) 合計 100 100(総資本) ※資本とは自己資本のことを指していますが、負債は他人資本と言います。 また、この2つを足して総資本と呼びます。 返済義務がある資本(他人資本) → 負債 返済義務のない資本(自己資本) → 資本 負債 + 資本 = 総資本 借方は、総資本の『運用状態』を表します。 ‥100の総資本はどんなものになっているのか 現金預金だったり、債権だったり、土地、建物だったり・・ また、貸方は総資本の『調達源泉』を表します。 ‥100の総資本はどうやって調達したのか・・ 借金?、買掛金などの債務?、それとも自分のもの? 『取引の2面性』というのを覚えているでしょうか? ひとつの取引があれば必ず2つ以上の勘定科目が発生し、貸借は必ず一致する。 というものですが、例えば 株式の払い込みによる55と銀行からの借り入れによる45を現金で受け取り会社を興した。 という場合、 現金 100 / 借入金 45 資本金 55 という仕訳になり、丁度上記のB/Sのようになります。 ひとつの100という数字について、運用状態と調達源泉という2つの側面から見ていますね。 ※実態は現金 100しかありませんが・・ これは、現金 100のうち45は、負債でいずれ返済しなければならないものですので、 "即返せ!"といわれたら社外へ流出します。・・(泣) 従って、純粋な自分の現金の持分は、55ですよ。 と言っています。 ということは、自己資本が増えなければ、55しか自分の持分はないということです。 それどころか、いくら利益を上げても配当や次期投資に回してしまい、 社外に流出してしまったら、 『結局、いつまでたっても55しか自分のものじゃないんだ・・』 といつまでも、びくびくしながら流出するであろう資金を管理しなけれ ばなりませんね^^; 貸方の持つ意味は、総資本の調達源泉を表しますので実態がそこにある わけではありません。 ですから、『利益準備金を積み立てる』といっても、現金や預金のように "実際に積み立てているわけではない"のです。 では、なにをしているのかというと、この勘定科目を使うことによって、 『自己資本を増加させて、利益を社内に留保』しているのです。 "総資本のうち、利益準備金の額も自己資本ですよ・・・" こうすることで、この金額は配当にまわすことはできなくなり、 55だった資本が、55+13.75(1/4)で68.75となり、自己資本比率が 向上するというわけです。 この他に、特定の使用目的(ない場合もある)で計上する任意積立金 というものがあります。 ※これも利益の社内留保が目的です。 さらに、企業体質を強化するならば、利益準備金を資本金に組み込む など、自己資本を増加させていくことを検討する必要があるでしょう。 また、資本準備金と利益準備金は性質が異なります。 資本準備金は『資本取引』の結果生じるものです。 株式払込時の資本金へ組み入れなかった額や、合併時の差益など・・ 利益準備金は『損益取引』から生じるもので、利益を全て配当や 次期投資にまわさずに、商法に規定された資本金の4分の1まで 強制的に積み立てることによって 『会社の財政的基盤を強固なものとし、債権者の保護を図る』 という目的があります。 資本金が少なければ、事業の規模も小さいでしょうから4分の1 あたりが、妥当ということでしょうか・・ わかりずらかったかも知れませんが、結論としては、 『自己資本を増加させて、健全な企業体質を保ち、潰れにくくしましょう』 ってことです。 以上、ご参考まで
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補足
積み立てるというのは、現金のようにしているのかと思ってテキストを読んでました。 ご丁寧に詳細に長く解説していただいてありがとうございます。 大変よく分かりました。 バスの中で印刷したのを繰り返し何度も読みました。 頭に入ってきました。 ただ、一点疑問があります。 株式払込時の資本金へ組み入れなかった額や、合併時の差益など・・ の合併時の差益って合併したら経理の処理がどうなるのかわからないので、よく分かりません。 もう一度教えてください。