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諸行無常

noname#182988の回答

noname#182988
noname#182988
回答No.12

質問者様のご質問に対して、諸行無常とはどのような意味なのか、ということについて回答させていただきます。 余り知識がないのですが、イメージができるように説明をしてみます。 まず、諸行無常とは、 「世の中の一切のものや現象は、常に変化し生滅し、不変のものはないということ。 仏教の根本思想の一つ。 「諸行」はこの世の一切の事物。 「無常」は、常住(一定のまま)ではないこと。」(言葉の作法辞典)です。 この世の一切のものはつねに変化しているのだ、変わらないものはない。 という考え方です。 この原理から出発して、物や人に執着せず、煩悩を断じて心を鎮めることで人は幸せになれる、という涅槃寂静の教えを生み出したのだと思います。 『平家物語』は諸行無常の考え方をイメージでよく表しています。 祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり。 娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらは(わ)す。 おごれる人も久しからず、 唯春の夜の夢のごとし。 たけき者も遂にはほろびぬ、 偏に風の前の塵に同じ。 口語訳 祇園精舎の鐘の音には、 諸行無常すなわちこの世のすべての現象は絶えず変化していくものだという響きがある。 沙羅双樹の花の色は、 どんなに勢いが盛んな者も必ず衰えるものであるという道理をあらわしている。 世に栄え得意になっている者も、その栄えはずっとは続かず、 春の夜の夢のようである。 勢い盛んではげしい者も、結局は滅び去り、 まるで風に吹き飛ばされる塵と同じようである。 http://www2.odn.ne.jp/~nihongodeasobo/jugemu/gion.htm そのむかし、平家一族はとても栄えていました。それがしかし源氏により滅亡に至ったのです。 全てのものは常に変化している。人間も例外ではない。永遠なものなどなく、すべてがうつろい、儚いものなのだ。というようなイメージだと思います。 諸行無常は諸行無情とよく間違われるようですが、このような全てが無常である世の中が、人間の無力さをしめす、情け容赦のないものに映るのでしょうね。 >祗園精舎の鐘の声、  諸行無常の響きあり。 とは、私の推測ですが、鐘の音を聞いた人は、 「平家が栄えていた当時も、こうやって鐘の音がなっていたなぁ。あのころはこんなことになるとは思わなかったなぁ。平家の栄華はずっと続くと思っていた、、」と思ったのだと思います。 また、養老孟司『バカの壁』新潮文庫にはこのような解釈が載っています。 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という文から、どのように読み取るべきか。 鐘の音は物理学的に考えれば、いつも同じように響く、しかし、それが何故、その時々で違って聞こえてくるのか。それは、人間がひたすら変わっているからです。聞く方の気分が違えば、鐘の音が違って聞こえる。『平家物語』冒頭は、実はそれを言っているのです。(ページ56) だらだら続きました。すみません。 参考になればうれしいです。

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