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処理水問題

Uncle_Johnの回答

回答No.8

>処理水放出に伴いその少量の放射性物質を含んだ蒸気が雲になって人体に影響を及ぼすと書いてあったのですが、それは科学的な根拠とかはあるのでしょうか?  一ことでほゞありえません。万一、万に一ですがあったとしても福島処理水起因は微々たるもので世界の原発や核施設はそれ以上のトリチウムを年単位で放出しています。ALPS処理水は可能な限り放射性物質を除去し、三重水素のトリチウムだけが残ったものです。三重水素は水素の仲間で自然界では液体の水、気体の水素(H2)炭化水素(メタン)として存在します。  単純に考えて水から水(トリチウム水)を取り出すのは至難の業、取り出せたとしても福島原発の千個前後の全タンクから取り出して16gから多くて20gであり莫大なコストがかかります。  2003年の資料で関東に降る雨は中国大陸からくる大陸気団のシーズンが一番、トリチウムが多かったとあります。そして世界的にトリチウム濃度が高かったのは現核保有国が盛んに核実験した数年後の1963年3月です。(後述説明)  単純に考えて、中国は自分のところで出す原発のトリチウムや放射性物質の心配をした方が良いでしょう。この中国の騒動でガイガーカウンター(放射線測定器)を買った中国人が自分の住居や原発近くで測定したら東京の数百倍(正確には忘れましたが桁違いでした)だったとか?中国版ツイッターで専門家が「福島処理水は問題ない」と発信し、即刻削除されました。 ◆トリチウム(三重水素)  トリチウムは三重水素とも呼ばれ原子としての性質は水素と同じなので水で分子的に安定です。トリチウム原発や原子爆弾発明以前に自然界でもトリチウムは上空かなたで太陽光により年間、宇宙放射線等により、自然界で生成:約7京(約7×10の16乗)(*1/P4)ベクレル生成されています。  しかし地球はトリチウムだらけになっていませんね!トリチウムは三重水素で水素の仲間、Heの同位体、He+中性子1個のHe同位体の一つの原子核が中性子化したものです。重さ3のHeがさらに一つの核が中性子化した三重水素と呼ばれる水素同位体、重さ3の水素でトリチウムは放射線でも微弱なベータ線が出ますが紙一枚で遮蔽(*1/P2)できます。また、β崩壊等によりHeに戻ったりして溜まるものではなく、約12年で半分になります。体内/生体半減期は10日前後です。  トリチウムは自然界では水素の同位元素として存在し、ウィキでは「たとえば体重60 kg程度の人の場合、50ベクレル程度のトリチウムを体内に保有している(ウィキ「三重水素」から引用)」とあります。  また、トリチウム濃度としては世界的に核実験のおおかった年の後の1963年にトリチウム濃度が現在トリチウム濃度の約150倍~300倍程の濃度でした。(後述説明) *1:出典【PDFファイルにつきスマホの方は閲覧は控えてください】 ▼資料2-2 トリチウムの性質等について(案)(参考資料)(PDF形式:1,213KB) ↓↓ https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/pdf/008_02_02.pdf  福島原発に限って言えば東京電力の福島原発資料から「トリチウム総量 約860兆Bq」で全タンクで試算し「純トリチウム水換算 約16g」(2020年3月24日現在/計算式はウィキの「トリチウム水ー福島第一原子力発電所の処理水問題ー総量計算」参照)とあります。(*2/PDFのP2、資料表示P1)  それを一度ではなく少しずつ何年かかけて希釈し放出します。一年ではありません。何年かかけての放出になります。 *2:出典【PDFファイルにつきスマホの方は閲覧は控えてください】 東電資料 ▼多核種除去多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会報告書を受けた当社の検討素案について ↓↓ https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/images/200324.pdf  世界では年間で福島のタンク総量を上回るトリチウム放出を行っている核施設、原発があります。福島原発処理水は数年をかけて放出されます。 *1/PDFのP9の図より抜粋 英:セラフィールド再処理施設 液体放出:約1540兆Bq 気体放出:約84兆Bq (2015年) 仏:ラ・アーグ再処理施設 液体放出:約1京3700兆Bq 気体放出:約78兆Bq (2002年) ...他 ◆世界のトリチウム濃度の年変遷 TU:水素原子10の18乗個あたりにトリチウム原子が1個存在する場合を1(T.U.) 現在世界のトリチウムの平均値は 10TU 以下で 5TU 前後で安定のようです。大気中に放出してもやがて雨となり降り注ぐでしょう。でも多くても降水の場合 10TU 以下です。ちなみに現核保有国が盛んに核実験した数年後の1963年3月にピークが生じており,その値は 1680TU という事も下記文献*3のPDFのP4(PDF表記P122)に書かれています。 *3:出典【PDFファイルにつきスマホの方は閲覧は控えてください】 ▼関東における降水のトリチウム濃度の近年の変動について(2003年筑波大学環境センター報告) ↓↓ https://www.ied.tsukuba.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/pdf_papers/tercbull04/t4119.pdf 2003年の報告です。 PDFのP4(PDF表記P122)抜粋 関東における降水のトリチウム濃度の近年の変動について(2003年) >大気中で熱核爆発実験が実施された1952年以降、降水のトリチウム濃度は急激に上昇して、1963年3月にピークが生じており、その値は1680TUとなっている。しかし、熱核爆発実験後は指数関数的に値が減少し、1982年以降では10TU以下となっている。 >結果としてアジア大陸からの気団(大陸性気団)が卓越する3月~5月の降水のトリチウム濃度が高くなり、このような降水の起源となる気団の違いがスプリングピークの形成要因であると考えている。 ◆トリチウムは水素同位体元素で水を形成し有史以前に既に人体に取り込まれ循環しています。ついでに言えば炭水化物の炭素同位体元素、果物のカリウム同位体元素も人は取り込んでいて循環しています。 ①トリチウムのβ崩壊による放射線β線は比較的弱いもので空中で数センチ進むと無くなります。紙一枚で防御できます。 ②トリチウムの半減期は12.32年、体内(生体)半減期は10日前後(10日で半分は尿や汗で排出される) ご参考まで

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