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寺と神社の違いって?
sophia35の回答
おはようございます。 社家で、祖父や伯父が神職です。 あの・・・先ず、他人様の回答を指摘するのはあまり好きではないのですが、ご指摘をとありましたので・・・取り敢えず、神道は現代に於いて国家宗教ではありません。法律として「政教分離」を法的にも謳っています。何となくそんな風に感じるであろう理由は、単に天皇が「取り敢えず(その前に別の王朝が在った事は衆知の事実です)」現代日本の礎となった「神武天皇」の皇孫として祀り事=政(まつりごと)に少なからず関与していると言うだけで、それを国民に強要しているわけでも、国家の規範として「利用」している訳でもありません。その代わり「道徳」として、知らず知らずの内に国民の中に浸透している事は確かでしょうが・・・ さて・・・神社と寺の違いですが、 形式や建築もそうですが、やはり自分の信仰するものの「拠り所の違い」でしょう。神社は神道を信仰するところ。寺は仏教を信仰するところ。それ以上でもそれ以下でも無いと思います。 あと神道と仏教ですが、表面的には色々違いはありますので分かると思いますが、案外知られていない決定的違いは「教義も持つか持たないか」です。仏教には検索していただくと分かると思いますが、各派によってそれぞれの教義があると思います。しかし、神道にはこの統一された教義が存在しません。「神(かん)ながら」を信じる全ての人は、各自の信念の基に自分の信ずる神の考えの元、自らの責任に於て神の前に恥ず事の無いよう行い、信仰をする事を教えられるだけで、作法はあっても、あーしなさい、こうしなさい、夜はこんなことやって毎回お祈り何と何を唱えなさい・・・なんて言うのは無いと思います。若しも神道教義として出てくる事があれば、それは近代日本の戦意高揚のために作り出された神道・天皇崇拝の悪しき落とし子ではないかと思います。 祀られているのは、それこそ神社には天照大神と「八百万」の神様、お寺にはお釈迦様でしょう。 あと、護国神社に神様はいません。菅原神社(天満宮)や加藤神社など人が神様として祀られているところに神様はいません。神の名の下に人の霊を慰める為の墓標であり、その霊に関連する人間にとっては拠り所でありますが、一般の人間にとってのそこは敬うべきところではあっても、信仰の対象となるべきところでは無いと思います。 経営・資金ですが・・・お寺さんの収入はよく分かりませんが、神社は宗教祭儀の際の玉串料が主な収入源ですね。これが神社会計に計上され、そこから各神職への給与が支払われたり、神社の維持費がまかなわれます。 神職個人の生活もあるので、あまりに少ないときには兼業神職として、学校の教師(ウチの場合は歴史の教師です)をしたり、お華や雅楽等を教えて、副収入を得るところもあります。あと、大きい神社であれば、社頭収入と言うものもありますが、これも神社会計に組み込まれます。(神社前に設置してあるジュースの自販機だって社頭収入なんじゃないかな?これはちょっと確信ありません) 祖父などに聞き育った事に、自分が勝手に解釈したものを加えて自分の知識としているので、本当の神職者が見たら「門前の小僧が随分ムチャな解釈して・・・」と思われるかもしれませんが・・・取り敢えず門前の小僧の知識として、ご参考程度に留めていただけたら幸いです。
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