偏見を持つ事

質問

偏見を持つって仕方ない事なんですか？

例えば、どこどこの県では犯罪が多い→そういう人ばかりだ→そこの県や県民には近づかないようにする等。

そういう人ばかりじゃないから一括りにしないという考えは逆に不自然なんでしょうか？

回答No.4

tagosaku_ver4

こんにちは。

偏見を持つ事は仕方のない事だと思います。
不自然ではないと、私は思います。
むしろ、大切で尊い考えだと思います。

人は多かれ少なかれ、必ず偏見を持つ生き物だと思います。

例えば、歩きスマホしていて、周りが見えていない人を見かけたとします。
周りから見れば、「マナーの悪い人」と思われます。
この時点で、「偏見」しています。

大抵の方は、一度くらいは、
スマホで恋人との喧嘩等のプライベートのトラブルや、
会社や取引先との話の難航、地図アプリで四苦八苦など、
気が付くと、ついスマホに夢中になってしまった事もあるのではないでしょうか?（ながらスマホを擁護するわけではありません）

しかし、こういった行為をしたから、
その方の人格やマナー意識全てが悪いと言い切れるでしょうか?

場違いな言動をする人。
TPOをわきまえない服を着る人。
言葉遣いの悪い人。
犯罪率が高いと報じられたり、噂される街。
東大出身者。などなど。

様々なものに対し、人間は脳に蓄積した記憶や情報をもとに、
反射的にレッテル貼りしてしまいます。
これが「偏見」の正体ではないでしょうか。

国際的に見てみましょう。
キリスト教徒（特にカトリック）からすれば、
イスラム教は忌むべき存在であり、
イスラム教徒からすれば、他の宗教信仰者は異端であります。
その「偏見」によって、差別・糾弾・戦争にまで発展してしまいます。

しかし、「自分は偏見を持っている」と気づき、
偏見の目で見ている対象の人々の中にも、
「自分が想像（偏見）していたのとは、違う人もいるのだ」と思う事により、
相手への理解が深まり、争いを望まなくなる気持ちも芽生えます。

人間の歴史は、「偏見」にまみれていますが、
その悪しき習性に気付き、抗った事により、多くの偉人が生まれ、
歴史を大きく動かしてきました。

ゆえに、「そういう人ばかりじゃないから一括りにしないという考え」
ができる投稿者様は、胸を張って、そう主張されて良いと思います。