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仕入割戻(簿記2級) の問題2つの違いについて
以下の仕入割戻の問題2つの違いがわかりません。 (1) 神戸商店は掛代金750.000円の決済を行った。 なお、契約に従い代金を一定期間内に支払ったことにより 代金のうち7,500円と一定の仕入高を超えたため 代金のうち50,000円の減免を受けた (買掛金)750,000ㅤ(現金預金)692,500 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ(仕入割引)7,500 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ(仕入)50,000 ---------------------------------- (2) 16年9月10日に、仕入先福岡商店より今月掛仕入した際の 商品代金5,000,000のうち2,000,000分について 小切手を振り出して支払った。 この掛代金について月末までに支払う場合は 代金の2%を割引という契約を結んでいた。 また、今月は通常より多くの商品を仕入れたため 福岡商店より50,000を割り戻すと連絡を受けた。 (買掛金)2,000,000(現金預金)1,960,000 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ(仕入割引)40,000 (買掛金)50,000ㅤ(仕入)50,000 ---------------------------------- (1)、(2)ともに仕入戻、仕入割引を行う仕訳だと思います。 仕入割引は「一定期間内に支払った」場合にするものだとわかるのですが 仕入戻の扱いがイマイチわかりません。 仕入戻しは(2)のように 仕入、買掛の逆仕訳をするものだと思っていたのですが (1)は貸方に仕入50,000とあるだけで借方には買掛金がありません。 その分、現金預金692,500と、貸方の仕入50,000分が 引かれた金額になっています。 両者の仕入戻の処理は どういう違いがあるのでしょうか?
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- disc-82
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会計士です。 確かにややこしいところかもしれませんが、割戻と割引の違いを抑えればこれは解ける問題です。 ・仕入割戻…一定期間内に大量の仕入をしたことによる割引(着目するのは”量”。いわゆるボリューム・ディスカウントです)。この場合、「買掛金XXX/仕入XXX」という仕入の逆仕訳を切ります。 ・仕入割引…予定よりも早期に決済したことによる割引(着目するのは”期間”) →賭取引は、通常決済されるまで(お金が入ってくるまで)に一定の期間を要することから、買掛金には当該期間に対応する「利息」が含まれていると考えられます。したがって、早期に決済した場合には当該利息相当額を免除する、という考えです。 ここで、利息は営業取引以外の取引により生じる損益ですので、営業外損益に整理されます。(支払利息とかは営業外費用になりますよね?) この仕入割引も上述の通り「利息の免除」という性格ですので、仕入割引(営業外収益)に整理されます(割引になって得したので「収益」です)。この場合、「買掛金XXX/仕入割引XXX」という仕訳を切ります。「仕入」は営業取引であり、「仕入割引」は営業外収益ですから、区分が違うため仕入を戻すような処理はしません。 以上をベースに問題を考えましょう。 (1) 神戸商店は掛代金750.000円の決済を行った。 ・契約に従い代金を一定期間内に支払ったことにより代金のうち7,500円 →一定期間内に決済されたことによる割引です。着目すべきは「期間」ですので、「仕入割引」に該当します。(買掛金7,500円/仕入割引7,500円) ・一定の仕入高を超えたため代金のうち50,000円 →一定の仕入高を超えたことによるボリュームディスカウントですので、「仕入割戻」に該当します。(買掛金50,000円/仕入50,000円) これを整理すると下記仕訳になります。 (買掛金)750,000ㅤ(現金預金)692,500 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ(仕入割引)7,500 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ(仕入)50,000 (2) 16年9月10日に、仕入先福岡商店より今月掛仕入した際の商品代金5,000,000のうち2,000,000分について小切手を振り出して支払った。 ・この掛代金について月末までに支払う場合は代金の2%を割引という契約を結んでいた。 →期間に着目しているため「仕入割引」に該当します。従って、決済代金2,000,000円の2%(40,000円)を仕入割引で計上します。問題文で「支払った」とあるので、ここで仕訳を切ります。 買掛金2,000,000/現金預金1,960,000 仕入割引40,000 ・今月は通常より多くの商品を仕入れたため福岡商店より50,000を割り戻すと連絡を受けた。 →ボリュームディスカウントなので「仕入割戻」に該当します。5,000,000のうち2,000,000は既に支払っていますので、残りは買掛金が3,000,000あるわけです。このうち50,000について割戻を行います。 買掛金50,000/仕入50,000 これを整理すると下記仕訳になります。 (買掛金)2,000,000(現金預金)1,960,000 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ(仕入割引)40,000 (買掛金)50,000ㅤ(仕入)50,000 確かに問題文が分かりづらいところもあるかと思いますが、会計学は問題読解力も問われる学問です。ここは慣れですので、問題を繰り返し解いていく中で自然とセンスが身に付きます。 頑張ってください。
- GreatDragon
- ベストアンサー率46% (186/402)
(1)は今回支払い分について、 (2)は次回(買掛金 3,000,000円)支払分について、割戻しの減免を受けたのではないですか? だけど問題文が分かりにくいですね。 仕訳の知識だではなくて、問題読解力が必要なみたい・・。