• ベストアンサー

日本の国債の安全性について

covanonkiの回答

  • covanonki
  • ベストアンサー率48% (219/448)
回答No.4

日本の国債を国民が・・・という主張は、この国にどうしても財政を破たんさせたくてたまらない連中がいるので、そういう人たちの主張に、知識のない人たちが騙されてしまわないように、「そんなことはないんだよ」と、そういうメッセージを届けるためにきちんとした知識がある人たちが用いた、一種の詭弁です。 詭弁というと、口から出まかせであるかのように聞こえるかもしれませんが、そういう主張を用いないと、それをさらに上回る飛んでも理論で世間をだます連中を相手にしていましたから、仕方がなかった、というべきでしょう。 基本的に、日本国民は(企業、投資家も含めて)国債や株式などの金融商品を、積極的に売買しない傾向があります。 株式が大幅に値を下げたり上げたりするのは、基本的に動きのある株式のうち、実にその7割近くを外国人投資家たちが保有しているからであり、同じことを日本国債に対してやられたのではたまったものじゃありません。 ですが、幸いなことに日本の国債は、現在ですとその93.5%を日本人、もしくは金融機関をはじめとする法人企業が保有しています。 日本人は、金融商品を積極的に売買せず、ずっと持ち続ける傾向が強いんです。 なぜ外国人投資家が日本の国債にあまり興味を示さないのかというと、いわゆる利息が低いから。 昨年末に販売された長期国債(償還期限10年)の『表面金利』つまり、政府が市場に対して入札を図った時点での金利は1.1%。 年利ですから、10年間持ち続ければ1割近くは利息を手にすることが出来るわけでが、外国人投資家は10年間も国債を持ち続けたりはしません。仮に100万円の国債を購入したとしたら、利益を手にしたいから、100万円以上で販売するのが普通の感覚です。。 仮に10年間で1割の利息が付くとしたら、100万円の価値は10年後に110万円になります。 ですから、100万円以上110万円以内の金額で徐々に、徐々に値を釣り上げながら国債は売買されます。 表面金利は年率1%であったとしても、現物の値段は徐々に、徐々に値を釣り上げていきますから、最終的な利息の割合は1%を下回ります。その、実質的な利息のことを「利回り」と呼びます。 国債の信頼性の高い国=日本では、国債を購入した時点が最も安く国債を買うことのできる時期ですから、国債は入札にかけられた瞬間に、あっという間に国債が売り切られてしまいます。日本で国債の表面金利が低いことには、そういう理由があります。 ですが、そこには、「なぜそもそも日本の国債の信頼性が高いのか」という理由が欠落しています。 日本が他の国々と違うのは、日本で使われている通貨は、日本国内でしか利用することが出来ない通貨である上(正確には違います。国債取引において、円建てで取引をされる場面もたくさんあります)、その通貨を発行する権限を持った機関が、日本国内にあります。 言うまでもなく日本銀行のことです。もし政府が国債を償還できない状況になったとしても、日本銀行が紙幣を発行し、市場から国債を買い上げることで、国債が破たんするリスクを回避することが出来るからです。(日本銀行は通貨の信用を維持し、安定させることが役割ですから、わざわざ政府資産を破たんさせるようなことはしません) 国内で独自通貨を利用していて、紙幣を発行する機関を国内に保有している。これが他の国々と大きく異なる側面です。 逆にいうと、同じ条件を満たしている国であれば、別に国債の保有率が90%もなかったとしても、政府が債務不履行に陥ることはない、ということです。 アメリカ然り、イギリス然り、カナダ然り。 ただし同じ条件を満たしていたとしても、国債を自国通貨ではなく、外国通貨建てで発行している国は別です。たとえば韓国のように。仮にドル建てで国債を発行する、ということは米国からお金を借りているということ。 国債の償還はドルで行わなければなりませんが、韓国国内でドルを発行することは出来ませんね。ウォンでドルを買い集めるしかないのですが、買えば買うほどウォンは値下がりします。完全に返すことが出来るまで買い続けることは難しいでしょう。 質問とは回答の趣旨が異なりますが、日本の国債が安全である理由は、 1.日本国内で独自通貨が使用されている事 2.日本は国内に通貨発行権限を持った機関を有している事 3.日本は100%自国通貨建てで国債を発行している事。 この3つが本当の理由です。

ssgktkmkkyro
質問者

お礼

回答有難う御座いました。

関連するQ&A

  • 日本の国債について。

    日本の国債について。 日本の国債は以前に財政破綻したギリシャの国債と違い、殆どが自国の銀行などが購入していることから、大量に国債を発行しても財政破綻はしないと耳にしました。 ここで疑問に思ったのですが、亀井さんが以前にペイオフを2000万まで保障すると言っていたのは、今よりも多くの国債を買うことを可能にするためだったのでしょうか。 また現状では、自国の国債の殆どを自国が消費するのは良いことなのでしょうか。

  • 日本国債は日本人が買い占めているから安全ですか?

    日本国債は日本の銀行や日本銀行が買い占めているから,日本の国債は安全ですか?

  • 国債の安全性

    国債を購入するのは安全と言い切れるのでしょうか? 詳しく教えて頂けたら、非常にありがたいです。

  • 国債の購入者たる銀行が外資系であった場合の影響は?

    国債の購入者たる銀行が外資系であった場合の影響は? 国債の大半を購入しているのは日本国民である。国債は借金かもしれないが、国民から見れば資産である。自国民が購入しているのだから、国債の発行について目くじらを立てることはない(問題は使われ方である)、という意見があります。 確かに、銀行等が預金者の資金で国債を買っているようなので、国民が購入しているといえるでしょう。しかし、銀行の持ち主が外資系であるならば、ちょっと問題ではありませんか? と思う次第です。現状では日本国債の利率は低いので、外資だったら別の商品を購入すると思うので、問題ないかもしれません。 質問は、銀行の持ち主が外資系であった場合、自国民が購入しているのだから問題ないと言い切れるか? ということです。みなさんは、どのように考えておられますか?

  • 日本国債

    1.不景気と言われ国内消費が落ちるこの頃に、お金を貸す本業が鈍り、銀行は日本国債を買わなければいけないほどに、経営は悪化すると思いますか? 2.政府は、国債を発行して銀行を助けているのでしょうか? それとも、本当にお金が無くて、国債を発行しているのでしょうか? 3.よく、日本の借金の話になるとその金額だけでアウアウ言っている人がいますが、日本の債権の話が出てこないのですが何故なのでしょうか? 4.ギリシャと日本を比較する人が良くいますが、ギリシャの問題は諸外国が保有するギリシャ国債の償還が出来ないからではないのですか?だとしたならば、日本の国債は日本の銀行が保有しています。ですので、本質的に全く別次元の話であり、そのまま同じように当てはめるのは違うと思うのですがどうなのでしょうか? 5.破綻したら、日本はIMFの管理下に入ると言っている評論家がいましたが、IMFは何しに来るのですか?自国通貨で国債を買っているのに、わざわざ金を貸し付けに来るとは思えないのですが? それこそ、他国に貸し付けている金でも返してもらえばいいと思うのですが。 それ以上に、日本が保有する各国の国債でも売ればいいのではないでしょうか? 質問が多いので申し訳ないのですが教えていただけないでしょうか?

  • 地方債と国債、安全性の違いはありますか?

     地方債と国債に安全性の違いはありますか?  利率の違いだけでしょうか?  今、国債を購入するならば、3年、5年の短期間の方が安全性が高いでしょうか?  国債についてわかりやすく教えて下さると助かります。  どうぞ、宜しくお願い致します。

  • 米国の国債を日本が買わされっているそうですが何故?

    米国の国債を日本が買わされっているそうですが何故? 日本は赤字累積国債が800兆億円とかいいますが何故日本国は 自国が赤字なのに 米国の国債を買っているの? この米国国債は累積幾らあるの? いつ米国から返してもらえるのですか? 日本は米国の国債を断れないのですか? この米国から買う慣習はいつから始まったの? いったい米国の累積赤字国債は幾らあるの?

  • 国債について

    日本が発行している国債は 誰がなんのために購入しているのですか? よくテレビでは国民から借りていると言ってるのですが私は国債を買った覚えはありません。 無知で申し訳ないのですが回答してくださるとありがたいです

  • 個人向け国債 安全ですか

    個人向け国債のキャンペーンで1000万円預けると4万円がいただけて1年で解約が可能だと聞きました。ある証券会社ですが、これって安全ですか。元本割れがなく一年後に 確実に1000万円もどりますか。 国債の購入が初めてで基本的なこともよくわかっていない質問かもしれませんがよろしくお願いします。

  • 国債について

    前にも同様の質問を投稿しましたが、補足した上、もう一度お願いいたします。 なぜ国債は悪だとされてしまうのでしょうか? 国債の95%は国内で購入されています。政府には500兆円弱の莫大な資産があります。政府には通貨発行権があります。「一人当たり600万円以上の借金!」ではありません。あれは国民の借金ではなく、政府の借金です。 それでも、なぜ、国債は税金で返さなければならないのでしょうか。 国債が膨らんでいるなら、日銀に買い取らせれば良い。インフレが起こるといっても、日本は国際収支黒字国であり20年以上に渡って世界最大の対外純債権国なのであって、莫大な富が流入しているため、国民生活が破綻するほどのレベルのインフレになるとは考えづらい。 それでも、なぜ、政府は一生懸命財源を切り詰めようとするのでしょうか。なぜ、国債を発行しないのでしょうか。