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数学の講師仲間である議論,分母0の反例
stomachmanの回答
- stomachman
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#42< > 1/0>1 は成立しないでしょう? 成立しませんね。1がふたつあって紛らわしいので 1/0>2 でやらせて下さい。もちろん、「0で割ってるから駄目」というのは「成立しない理由」として採用しません。 まず、普通に 12/3>2 をstomachmanがどう読んでいるかというと、「3倍したら12になるものは、2より大きい」つまり εz(3z=12)>2 です。しかし1/0>2では、 εz(0z=1)>2 となって、「0倍したら1になるもの」は、少なくとも実数の中にはない: ∀z(z∈R⇒ 0z≠1) このため、εz(0z=1)は「ナニカある対象」になってしまうけれども、それが εz(0z=1)∉R であることは分かっています。 さて、>がR×R(=実数の順序対<a,b>全体の集合)の部分集合であるということを思い出せば、 z>2 とは <z,2>∈> のことであり、だから <z,2>∈> というだけでz∈Rを含意しています。つまり、 ∀z( <z,2>∈> ⇒ z∈R) なので <εz(0z=1), 2> ∉ > すなわちεz(0z=1)が何であれ、<εz(0z=1), 2>は集合>の要素ではない。書き換えれば ¬(εz(0z=1)>2) である。つまり、「1/0>2は成立しない」。 次に、 1/0≠2 をstomachmanが読むと「0倍したら1になるものは、2ではない」つまり εz(0z=1)≠2 です。まず ∀z(z∈R ⇒ 0z≠1) であるから、 εz(0z=1)∉R までは同じ事。さて、"≠"はR×Rの部分集合ではなくワイルドカード"="の否定であるから、上記の論法は使えません。しかし、話はもっと簡単で、 2∈R, εz(0z=1)∉R であるから、 εz(0z=1)≠2 つまり、「1/0≠2 は成立する」。 まとめると、 ○ 1/0>2は成立しない。なぜなら1/0は実数ではないから。 ○ 1/0≠2 は成立する。なぜなら1/0は実数ではないから。 > 異なる結論にしてしまうと、部分式の内容に > 踏み込んで論理式を読んだことになるし、 > P(x/y) を扱うときに困ると思う。 とおっしゃるけれど、恣意的にいじれるようなことではないと思います。 ==================== > adhoc に ∧(y≠0) を付け足したのではなく とおっしゃるけれども、んー、どうかなあ。 「P(x/y)⇒y≠0が真である」とは、結局は【"/"を書いた時点で、意味的に考えて分母=0となる場合をうまく排除するように細工する】という(adhocな)規則を使った結果であるものを、因果関係をひっくり返して言っているだけなんじゃ?というのが疑問なんですよ。 それを考えるために、"/"を書かないようにしたとき何が起こるか調べてみます。というのは、x/yが「zy=xとなるzが唯一存在するときには、それ」という意味でしかないので、(「zy=xとなるzが唯一存在する」が成立たない場合に)意味がはっきり定まらない。そういうものを曖昧にしないで明示的に扱いたいからです。 [1] P(x/y)とはP(εz(zy=x))のことだと見るとどうか。 P(z)を ∀x∀y((x∈R ∧ y∈R\{0}) ⇒ P(εz(yz=x))) を満たす述語であるとしましょう。 y=0では「zy=xとなるzが唯一存在する」が成立たないためにεz(yz=x)が「(普通の意味での商ではない)ナニカある集合」を指す。すると、P(εz(zy=x))が真になるか偽になるかは、Pの内容によるわけです。たとえばP(z)が U(z)∧z∈R である場合と z∈R⇒U(z) である場合では結果が変わる。なので「P(x/y)⇒y≠0」かどうか ∀x∀y((x∈R ∧ y∈R) ⇒ (P(εz(yz=x))⇒y≠0))) の真偽もPの内容による。 つまり、P(x/y)と一括して扱うのは不適切でしょう。 [2] 次に、胡散臭いεを無しにするために話を実数に限定して、ただし、P(x/y)を (P(z) for z such that yz=x) (これをQ(x,y)と書くことにします)と見たとき、どうか。少し詳細にやってみます。 yz=x を含む命題Q(x,y)を扱うには (1) y≠0のとき、 yz=x となるzがある。(このとき、x/yとはzのことである。) (2) y=0かつx≠0のとき、 yz=x となるzはない。(このとき、x/yは定義されないナニカである。) (3) y=0かつx=0のとき、任意のzについて yz=x。(このとき、x/yは定義されないナニカである。) と場合分けしなくてはいけないでしょう。 そこでたとえばS(x,y)を ∃z(yz=x ∧ z=9) とすると、(1)だと真にも偽にもなるが、(2)なら偽、(3)なら真ですから、 S(x,y) ⇒ (¬(y=0 ∧ x≠0) ∨ (y=0 ∧ x=0)) つまり S(x,y) ⇒ (x=0 ∨ y≠0) です。 また、たとえばT(x,y)を ∀z(yz=x ⇒ z=9) としたとき、(1)だと真にも偽にもなるが、(2)なら真、(3)なら偽ですから、 T(x,y) ⇒ ((y=0 ∧ x≠0) ∨ ¬(y=0 ∧ x=0)) つまり T(x,y) ⇒ (x≠0 ∨ y≠0) です。 なので、S(x,y) ⇒ y≠0 も T(x,y) ⇒ y≠0 も、真とも偽とも決まらない。 しかし、x,y,zは実数という限定が付いているとき、さらにxが0でない場合に限れば、(3)のケースが無視できて (Q(x,y) ∧ x≠0) ⇒ y≠0, ((P(z) for z such that yz=x) ∧ x≠0) ⇒ y≠0, つまり、 (P(x/z) ∧ x≠0) ⇒ y≠0 ということですね。
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