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セシウム137 広島・長崎ではどうなんでしょう

セシウム137とヨウ素131、の拡散が報道されている。 半減期は、前者が30年と長い。 広島・長崎の原爆から65年たっているが、セシウム137 が有ったのなら、 現在は、4分の1 検討になる。 セシウム137 広島・長崎ではどうなんでしょう。

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  • ベストアンサー
  • kenchin
  • ベストアンサー率56% (398/700)
回答No.4

実は原爆と今回の状況ではちょっと違うんです。 例によって難しい説明ですので広島方原爆(235U中心) でザックリと説明します。 広島型では50kgのウラン235が使われ、うち1kgが 核分裂を起こし、0.7gが爆風(50%前後)熱線(30~ 35%程度)放射線(15%)変化したと言われています。 【結論】 ・広島型原爆でもセシウムが検出されている。 【説明】 主として広島大学などがこの問題を調査していました(います) そして昨年度あたりに報告が出そろってきましたが、当時の 様子が良く保管されている民家の床下等を中心に、セシウム137は 検出されています。 http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/koho_press/press/houdou/p_se9898.html   調査結果はWEB上では入手できない様子ですし、興味をお持ちなら 広島大学にお求めください。 請求するなど普段は殆どないでしょうが、大学の使命は皆さんに 調査結果をお渡しすることも含まれますので、喜んで対応してもらえる と思います。 以下は蛇足ですが。 Q1:なぜ当時のセシウムが検出しにくいか? A1:一つはセシウムの発生量がごく少なかった(と予想される。)   もうひとつは、戦後復興によるガレキ等の処分で汚染された   物質の多くが消え去った。 また、戦後長らくの雨等で洗い   流された。(下水等を通じて海へ、その後は観測不能なほど   拡散。) Q2:黒い雨の正体は? A2:放射性物質の種類については、正確には解っていない。    ただ、戦後の推定や、近年のシミュレーション技術の向上で    半減期が短い物質が中心では無かったか?と推定される。 実は....。 広島原爆の被害とその原因(放射性物質の種類等)について 組織的な調査を行ったのは、終戦後いち早く進駐してきた米軍 なんです。 彼らは投下した立場ですから、あらかじめ調査方法や機材等を 用意して待っていた。(これの批評は控えます。 また、その調査 結果が現在世界で使われている放射線障害防止施策や数値の 基礎ともなっています。) しかし、放射線量を測定する機材等は充分持ちこめましたが 残留放射性物質の種類等を確定するためには、どうしても一部の 試料(土壌等)をアメリカ本土に持ちかえる必要等がありました。 そうなると当然、半減期によって放射性物質が少なくなり、機器の 測定限界を下回る例もありましたので、「本当は何がどのくらい 発生したのか確実には解っていない。」という状態になっています。 近年になってシミュレーション技術の進歩(主にコンピューターの 能力向上)や基礎データがそろってきた事を受け、推定した結果 どうやら   ・放射性アルミニウム28(半減期2.2分)や放射性    マンガン56(半減期2.6時間)、放射性ナトリウム24    (半減期15時間)が中心であった。   ・それらの多くは爆発後の雨に混じって広島市内を中心に    降った。 ここら辺は以下の資料のP189当たりに詳しく載っています。 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/10/dl/s1029-10m.pdf

kame100
質問者

お礼

深夜のしかも長文のご返事有難うございます。 今回の原発事故で、セトウム137の飛散が報道されておりました。 半減期が長いため濃度によっては、影響が長くなりますので、 農家のオッサンが興味本位で、場違いな質問をしてしまいました。 広島・長崎では   セシウムの発生量がごく少なかった(と予想される。)   戦後復興によるガレキ等の処分で汚染された物質の多くが消え去った。   戦後長らくの雨等で洗い流された。  これらにより、今は検出されない事が解りました。

その他の回答 (3)

  • foitec
  • ベストアンサー率43% (1079/2453)
回答No.3

質問とは少しかけ離れますが・・・ 少なくとも「広島」の場合は下級になる前の連鎖状態で放出された「中性子」による被爆で 即死した方がかなりいらっしゃるのです。(光る前の数百分の1秒以内) 137Iは体内から排出までの期間が問題かも。

kame100
質問者

お礼

有難うございます。 セシウム137の半減期が30年と長いので本当にそんなに影響が、 残るものかと広島長崎の例で聞いてみました。 農家のオッサンの暇つぶしに、付き合っていただき恐縮です。

  • aokii
  • ベストアンサー率23% (5210/22062)
回答No.2

原爆投下後、広島郊外に降った「黒い雨」がもたらしたとみられる放射性元素・セシウム137を、広島大などの研究グループが国の援護対象になっている地域外の土から初めて検出した。雨が降った地域では、2週間で最大50ミリグレイ(約50ミリシーベルト)の外部被曝(ひばく)が起きた可能性があるという。 セシウム137は、経口で10000Bq(ベクレル)を摂取した時の実効線量は0.13mSv(ミリシーベルト)とされ、1mの距離に100万Bqの線源があった場合、ガンマ線によって1日に0.0019mSvの外部被曝を受ける。 日立市のほうれん草から、放射性セシウム1,931Bq/kgが検出され、ほうれん草の山が1000kgまとめられていると約200万Bqの線源なので、1mの距離でガンマ線によって1日に0.0038mSv/日の外部被曝を受ける程度です。

kame100
質問者

お礼

有難うございます。 ≪雨が降った地域では、2週間で最大50ミリグレイ (約50ミリシーベルト)の外部被曝・・・≫ 農家のオッサンには消化不良。 広島では半減期を考える、と今も10ミリSV の危険度・・・。 そんなこと無いと思うので、放射線源セシウム137が雨で海に流出とか?。 理解するには、聞く問題が難しすぎたか・・・。 ブツブツ・・・。

回答No.1

広島と長崎の原爆では、爆弾の中にあった核物質の 約10%が核分裂を起こし、残りの90%は火球と共に成層圏へ上昇したと考えられています。 爆弾は地上よりかなり上空で爆発したので、爆弾から放出された中性子線は、地上に届いても弱いものでしかありませんでした 生成された放射線の中で長寿命の放射性原子(セシウム134)でも半減期は約2年でした。 こういう理由で現代では残留放射線量は限りなくゼロに近いです。

kame100
質問者

お礼

早速のご回答有難うございます。 セシウム137は出たけど、空中に拡散したと云う事でしょうか。 田舎のオッサンに解りやすい説明でした。

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