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どうして広島や長崎には原子力爆弾の影響が残っていないのですか?
原子力爆弾だけでなく、原発の事故(東海村など)でも同様の疑問が残るのですが、広島や長崎に使われた原子力爆弾に使われた放射性物質は分裂して、プルトニウム239になってしまいますよね。これの半減期は25000年のはず・・・ 未来永劫、草木が生えないはずです。いくら拡散するといっても。 半減期の長さと時間あたりに放出する放射能の量が反比例しているから、大丈夫なのでしょうか? しかし、チェルノブイリでは、今でも放射能の影響が出続けていますよね・・・何か違いがあるのですか。 よろしくお願いします。
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一度回答したことがありますが(参考URL)、 放射性同位元素は、崩壊するときに放射線を出します。 短い時間でたくさん崩壊する(=半減期が短い)ものほど、たくさん放射線を出します。 したがって、半減期のとくに長いもの(たとえば未反応のウランやプルトニウム)は当時拡散したままほとんど減ってはいませんが、当時も今も放射線の量は少ない。 一方、半減期の短い核反応生成物は、投下直後に大量の放射線を出したけれど、もはや残っていない。 そのように解釈できると思います。 なお「放射性物質が分裂してプルトニウム239になる」は間違いです。この場合、放射性物質はウランやプルトニウムが核分裂してできた生成物です。 広島原爆はウラン型なのでプルトニウムは含まれていません。長崎原爆はプルトニウム型でしたが、使われたプルトニウムは8kgです。これが核爆発で拡散しましたので、濃度は非常に低くなっています。 チェルノブイリとの違いは、なによりもまず放射性物質の量の違いです。原子爆弾は一瞬の核分裂連鎖反応に過ぎませんが、原子力発電所は運転中継続して核分裂を起こしています。チェルノブイリで放出された放射性物質の量は広島原爆の800倍と言われています。
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- sen-sen
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影響はあるなしではなく、どの程度なのかで表現されます。 地域や人によっては有意な放射能が検出されています。しかし、だからと言ってただちにそれが健康に影響を与えるかどうかは別の問題です。 時間がたつと影響が少なくなるのは短半減期核種の影響です。長半減期核種の半減期はそのままでは変化しませんが、環境中で拡散します。 また、バックグランウンド放射能や核実験の影響があり、わずかな残留放射能を検出するのはなかなか困難です。放射線計測協会から「はかる君」を借りると(無料)あなたでもある程度の測定が簡単にできます。
俺も詳しくはないんですが(^_^; おそらくは、「その放射能物質の半減期」が25000年なだけで、それは「放射能物質が25000年その場に留まる」という意味ではないからだと思います。 だから、核反応路なんかは、中でいつまでたってもウランやプルトニウムがぐるぐる回っているわけですから、これは危ないですよね。 でも、外に出てしまえば、「放射線を出す物質」そのものがどこかへ飛んでいってしまうわけですから、結果としてその「場」の放射線量は少なくなってしまうことになります。 俺はこう納得してるんですが、これだとチェルノブイリの件は説明できませんよね。 うーん(^_^;
お礼
そうですね。爆発によって放射性物質が拡散してしまえば、その場所の放射線量は少なくなりますね。チェルノブイリは物質の量が桁違いな上、あまり拡散していないので、影響が大きいということみたいですね・・・ ありがとうございました。
この疑問に対するそのものズバリな答えがここにありました。 ご参考までに。
お礼
早速回答いただき、ありがとうごさいます。 参考URLでは、何と一週間で放射線量が百万分の一になると書いてありますが、それは何故なんでしょう・・・半減期が25000年の恐ろしい物質は無くなってしまったのでしょうか? 爆発時に放射性物質がほとんど全て消化されるのでしょうか。核分裂時に放射性物質が無くなるのなら、原発で出る”死の灰”も無害なのではないかと考えてしまいますが、それとは根本的に何か違うのでしょうか。 色々疑問が出てきてすみませんが、高校のとき物理の先生に質問したりしたのですが、納得いく答えを頂いていないもので。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、半減期の長い物質は爆発によって拡散した上、放射線量が少ないので影響がないと言う事ですか・・・よく分かりました。ありがとうございました。