強迫性障害

質問

数年間（正確には、小学生時代辺りから）悩み続けてきて今となっては生活にさえ支障が出てきてしまい苦しい状態、かつ、なかなか人に面と向かって話が出来ない内容でしたので、ここで質問させていただきました。長文になってしまいます。スイマセン。
僕はタイトル通り極度の強迫性障害です。現在浪人生であり、親には高い学費を払ってもらって予備校に通っていますが、この忌々しい強迫性障害のため勉強に打ち込めない状態がここ４月からずっと続いて来ていて、夏休みに入っても集中力が散漫な状態が続いているのでとてもつらいです。さて、その悩みの内容ですが、これは、多分正常な人間から見れば異常な事だと思われる内容です。コンビニなどに行ったとき万引きをした様な感覚に襲われるのです。もちろん、万引きなんかしたくないし、する気も全く有りません。ふと自分は無意識のうち何か物をポケットに入れたのではないか。。。何かの拍子に、自分の持っていた鞄に、店の商品が入ってしまったのではないか、などと随意時頭に浮かんでくるのです。もうここで人生が終わってしまったのでは無いかと、店を出た後極度の不安に襲われます。もはや、店では、異常に神経質になり、買い物どころでは有りません。ここから１日の悲惨な状況が始まります。まず全身や自分の鞄のしてもしても止まらない確認行為が始まります。そして、「あの時自分は金を払ったよな」などの自問自答が永遠に続けられます。朝になっても夜になってもずっとです。１日で終わるわけではなく、「今日この日は...とか水曜日にあの店へ行って...金曜に行ったときはちゃんと払ったなよな。」と１週間単位、もしくは一ヶ月単位で頭の中でチェックをする行為が始まります。またそれにかかる時間は膨大で、一日の大部分がそのチェック行為をする時間に割かれましてや授業中にも始まってしまい、もはや勉強に手が着かない状態になってしまい、最近は夜独りでに泣き出したりと、精神状態はもはや壊滅寸前です。明日を生きるのですらつらいようになってしまい、塾に行く事さえ重荷に感じるようになってしまい、希望も見失ってしまいました。先が真っ暗です。こんな事誰かに話した時点でだれも理解してくれないだろうし、忘れようとしても、また頭に浮かんできてしまい、１から確認がはじまります。
この事は、あくまで勉強が出来ないこじつけなんて全く考えておらず、勉強は本当に頑張りたいんです。しかしその感情ももはや消えつつあり、「自分は犯罪者なのだから...ここで頑張ったってムダだ。もはやちがう次元に自分は存在している。」などと思ってしまい、その万引きをしたのかしてないのかの区別が付かなくなってしまい、今では自分を犯罪者のように思いこむようになってしまいました。
もう人生終わりです。リセットしたい。

もうこれからどうしていったらよいのでしょうか。

回答No.3

youchan37

森田療法で、地獄の強迫観念を脱した経験のある者です。
森田 正馬博士や直弟子の鈴木 知準博士の思想というのは、そのまま「生き方」に直結しています。
そんなこともあり、もう三十年弱、森田療法に関わっています。

>こんな事誰かに話した時点でだれも理解してくれないだろうし、

そんなはずはありませんよ。強迫性障害の人は世界中に大勢いますよね。
失礼ながら、こんな簡単なことが、どうして分からないのでしょう？ ～自問自答してみて下さい…

「この心の現象は何だろう？」と、名前すら知らない極初期の段階なら別ですが、
貴方は「強迫性障害」という言葉を知っている。
それなら、ちょっとネット検索すれば、それ位のことは分かるはずです。

「気分本位」だからではないですか。気分が最優先になっている。
「事実唯真」です。事実こそが真です。懐疑的にならない限り、強迫観念から脱することはできません。
自分を科学者だと思ってください。というか、自分の中の「科学者」を育てるのです。
実験をして、検証をして、「事実唯真」に至る。客観性を身につける。
気分による「事実の歪曲・誤認」を見破る。そんな心構えで生きることです。
「夜、怖いと思いながら道を歩いていたら、幽霊を見た。でも翌朝その場所に行ったら、柳の木だった」。
そんなことがあるものです。大袈裟ですが、自分なりに「心の科学者」を目指しましょう。

「なーんだ。そーか。誰にでもある気持ちだったんだ。あー安心した。そっかそっか。良かった良かった」。

汚いものが手に移った気がする。高いところに行けば、ここから落ちたらどうしようと心配になる。ガスの元栓を占めたか心配だ。赤ん坊をうっかり踏んづけたらどうしよう。顔が赤くなったら、内心みんなバカにするのではないか。電車に乗っている時急に病気になったらどうしよう。すぐに病院に行けないのではないか。オナラが出たらどうしよう。気づかずに出ていたらどうしよう。夜ぐっすり眠れないと大変だ。今日は寝つきが悪い。どうしよう。勉強をする時は雑念のない、完全に集中した頭でないといけない。いつもそうでなければいけない。…雑念が湧く。数学をやっていると英語が気になる。彼女のことが頭に浮かぶ。どうしよう。テレビで万引きのドキュメンタリーをやっていた。もし気づかないうちに万引きをしてしまったらどうしよう。

キリがありません。みーんな元々、殆ど誰もが、そういう気持ちになります。誰にだってある気持ちです。
当然です。「不安」があるからこそ、手を洗い清潔にします。不潔だと病気になる危険がありますから。
高いところで不安にならなければ、落っこちるかも知れません。ガスが出っぱなしだと火事になります…。

森田博士曰く、素直な人は、これを知っただけで治る、と。
キャリーという映画はご存知ですか。月経というものを知らなかった女性が、初潮を向かえパニックに陥るのです。
突然出血した。知らなければ、そりゃ誰でもパニックに陥るでしょう。

強迫観念の元は、「不安」です。「不安の種」。～これがどうして強迫観念に至るのか。
まず我々は、遺伝子的、器質的な生まれつきの云わば「体質」により、不安を感じる心が、平均的なレベルより強いのです。
云わば「不安を感じやすい体質」なのです。或いは「危険を回避しようとする心～生存欲求が強い」とも言えます。
「より安全に生きようとする本能が強い」と言ってもいいでしょう。

又、幼児期を中心とした心理社会的な「親子関係」もかなり影響していることが多いです。
厳しくしつけられ過ぎたとか、溺愛され過ぎたとかいったことです。
それで、そういうものが混ざり合って「自分だけは特別だ」という考えに陥りやすいのです。

>こんな事誰かに話した時点でだれも理解してくれないだろうし、
この言葉は、まさしくそれを反映しています。まぁ勿論、深刻な強迫観念に至っていることを話しても、
多くの人には簡単に理解されませんが、同じような人は世界中に大勢いるのです。

それから「完全主義的」ということもあります。
実は、勉強から逃げていませんか？　勉強が大変なことを、病気のせいにしていませんか？
「これさえ無ければ、オレは凄い勉強ができるはずだ」と。
今貴方には強迫観念とそれに伴う強迫行為があり、強迫性障害たる状態です。
それならそれで、強迫性障害を持ちながらも精一杯勉強する。それが100点です。
ところが多分、貴方は「強迫性障害の無い状態」で、完全に頭がスッキリして強迫行為が全くない状態なのが
100点だと思っていることでしょう。そんなのは「絵にかいた餅」です。空想です。
今の貴方なりに精一杯やるしかないのです。それができたら100点です。それが本当の完全主義です。

宜しいですか。貴方は誰にでもある気持ちを、「これは異常なものだ。邪魔なものだ」と思い込んで、
この気持ちを取り去ろうとあがいているのです。元々不可能なことをしようとしているのです。
犬が自分の尻尾を捕まえようとして、ぐるぐる回っているのと同じです。

尻尾はあって当たり前なんだ。そして尻尾は、たまにムズムズすることもある。邪魔な感じがする。
時には取り去りたくなる。でもそれは不可能だし、そんなことをしたら大変なことになる。
だから、ただ放置しておけばいいのだ、と。実は、たったそれだけのことなのです。

精神科等を受診したり、薬を飲んだりしたことがないのなら、まずは本を読んでみて下さい。
本を読み、知的理解をしただけで治る人は大勢います。まずはそれを試してみることをおすすめします。

森田 正馬 著　"神経衰弱と強迫観念の根治法"　白揚社 (出版)

お礼

貴重なご意見有り難うございました。森田療法はネットでも読んだことがあります。
客観性が大切なんですね。自分の世界に入り過ぎていたのかもしれません。

あなた様の１００点の話が大変参考になりました。かつズバリ思っていたことと的が当たっています。他者に対する強迫症での劣等感が大いにありました。自分なりの１００点が取れるように日々頑張りたいです。