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権力とは?国家とは?

ghostbusterの回答

回答No.8

返事が遅くなってごめんなさい。 補足欄を拝見して、わたしの回答は質問者さんにとっておそらく必要ないのだろうという気がして、回答を書くのがどうにも億劫になっていたのです。 質問者さんが書いておられることは、結局のところ、ある種の問題をふたつの立場から見たうちのひとつであって、自分たちの見方以外はあり得ないと主張するものです。結局は話を簡単にして「誰が悪いか」という犯人探しをするものではないのでしょうか。そして、そういう発想は、きわめて非フーコー的と言えるのではないでしょうか。 確かに「どちらが正しいか」「誰が悪いか」という問題設定は、政治的には一定の有効性を持つものなのでしょう。けれども、そういった問題は、果たして短期的なスパンで回答が出せるものなのでしょうか。 わたしはそんな議論に対して、何も言う言葉を持ちません。どうか政治のカテゴリーでご意見の展開をなさってください。 すでに書いたことの繰りかえしになりますが、フーコーは権力とは、ある主体によって所有されたり奪い取られたりするようなものではない、としています。つまり、わたしたちが権力を分析するときは、独裁者や権力者をイメージしてはならない、ということです。むしろ、無数の点から出発した、不均等かつ可動的な「力のゲーム」として分析されるべきものである、と。 フーコーは、人びとが見ていながら、見えてはいないもの、見そこなっている「自明性」を打ち壊すハンマーと新たな礎を刻み込むノミが収められた「道具箱」を人びとに提供する、としています。おそらくその思想を学ぶことは、権力の問題や政治問題、社会問題を考えていくとき、大きな武器になることでしょう。けれども、それはフーコーの用語の一部を借りて、フーコー風味のおしゃべりをすることとはちがうとわたしは思います。 どうか、腰をすえてじっくり勉強なさってください。 そのとき、万が一にもわたしの回答が助けになるとしたら、願ってもない喜びです。 わたしの拙い回答を読んでくださって、そうして長いことおつきあいくださってどうもありがとうございました。 質問者さんの考察が実り多いものであることを祈っています。

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