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クランプメーターで漏れ電流を測定
クランプメーターで三相同時に測定すると漏れ電流を測定する事が 出来ると聞いたのですが本当でしょうか? その方曰く「ZCTと一緒」といった表現でした。 接地線を測定するなら理解できますが・・・。 ZCTの原理は理解しています。実際の所、どうなんでしょうか?
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クランプメータで3線一括を挟み込んで測定した場合、理論的にはZCTの考え方と 同じですので、漏洩電流を測定していることになります。 ただし、実際にはクランプメータのクランプ部分の貫通した3線の配線から発生する 磁束が3線ともバランス良く取り込んでいると限りませんので、正しく漏洩電流を 測定しているとは限りません。バランスが崩れますと、見掛け上の零相電流が増加 します。 また、クランプ部分の周辺に他の配線などがありますと、これらの磁束の影響を 受けて測定誤差となりますので、これについても注意する必要があります。 [リーク電流用]のクランプメータでは、この点を配慮して製作されていますので、 より正しく測定したい場合は、これら[リーク電流用]と表示のあるクランプメータを使用します。 更に配線の負荷側にインバータ(半導体装置)などが接続されていますと、この主回路 では高速スイッチングしていますので、インバータ負荷側配線の浮遊容量(配線の対地 静電容量)に対して、高周波成分の漏れ電流が流れます。 この高周波成分の電流もクランプ部分での検出値に加算された状態になりますので、 検出した微小電流を単純に整流して指示値としている方式の(安価な)クランプメータ では漏れ電流が大きくなり、「漏洩電流が異常だ」として問題になる場合もあります。 [リーク電流専用]のクランプメータでは、内部に高周波成分のフィルタ回路を設け、 商用周波数付近の成分を表示できるようにしています。また、フィルタ無状態でも 測定が可能なようにフィルタ回路の有無を切替SWにより選択できる方式のクランプ メータがあります。 この他、負荷電流が歪んだ波形の電流の場合でも、真の実効値が指示される [真の実効値指示形(RMS形)]のクランプメータがあります。クランプメータを新しく 購入される場合は、この点も配慮されると良いでしょう。 さらに詳細は、使用されている(または購入予定)の測定器の形式(品番)などを調べて 測定器メーカに相談されると良いと思います。 次のURLを参考にして下さい。 http://hioki.jp/3283/index.html http://hioki.jp/pdf/field/3280sJ5-85E-02U.pdf
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- Denkigishi
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ZCTのZはZERO、すなわち、ZCTは零相電流を測定するためのCTです。 零相電流とは三相を一括して計った時に現れる電流のことです。 三相電流の和=零相電流+負荷電流=I0+Ir+Is+Itですが、Ir+Is+It=0なので(ここがNO1様のご回答です。)測定値=I0、よって、零相電流だけが測定されます。 零相電流が発生する要因は漏洩です。漏洩があると戻りの電流が本来の電路を通らないので、行きの電流だけが零相電流として現れるのです。 低圧でB種接地線がある場合は、大部分の漏洩電流はB種接地線から電源に戻るので、接地電流を測定すれば漏洩電流を計ったことになります。つまり、3相一括測定は漏洩電流の行きの電流、B種接地線での測定は帰りの電流で、両者はほぼ同値です。 高圧のように接地線が無いと、漏洩電流は対地静電容量を通って電源に戻りますのでそれを計ることは不可能です。よって、3相一括で行きの電流を計るのが標準的な測定方法です。 低圧の場合でも、漏電遮断器(ELB)は3相一括電流で漏電を監視しています。
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ご回答有り難うございます。 「リーク測定用のクランプもありますが・・・」 と質問に添えるべきでした。 (申し訳ございません。)
- sentakuya
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こちらの電力管内の電気保安協会では参考URLのテスターを使っています。
お礼
ご回答有り難うございます。 参照先のCL255を使用しています。 「リーク測定用のクランプもありますが・・・」 と質問に添えるべきでした。 (申し訳ございません。)
- sakura5678
- ベストアンサー率38% (120/314)
三相電流が相殺されるからです。
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ご回答有り難うございます。 「リーク測定用のクランプもありますが・・・」 と質問に添えるべきでした。 (申し訳ございません。)
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ご回答有り難うございます。 「リーク用」の存在価値が見えてきました。 私の感覚としては、電流測定用クランプでは漏れ電流は測定できない (全く信用できない値が返ってくる)と思っていましたが、 みなさまの回答を読んでいると一般的には参考値程度に測定しているのかな? と感じました。(どうなんでしょうかね?) 私としては、高周波成分を含んでいたり歪んだ波形など 理想的な正弦波でなくても測定できるタイプがRMS型と解釈していましたが fujiyama32様の回答からすると、この解釈が誤っているように感じました。 当初の質問とズレが生じてしまいますが、もし宜しければRMSについて 少し教えて頂けないでしょうか? (サイトルール的に別途質問した方が宜しいでしょうか?)