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飾りことばの違い

Parismadamの回答

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  • Parismadam
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回答No.3

はじめまして。 1.重々承知している: 重々は「重ね重ね」と言う意味で、「幾重にも繰り返して」という無限性を示唆しています。 2.百も承知: (1)百は数が非常に多いことを表し、転じて「十分」「あますところなく」という意味になります。 (2)従って「百も承知」は「十分に承知している」ということで、承知度は100%、承知を受け入れる頭は飽和状態、つまり限度に達しているということです。 3.「重々」と「百も」の比較: (1)どちらも十分承知している点では同じです。違いは話し手の主観です。 (2)話し手が、さらに「承知しなければならないこと」を受け入れる姿勢・心構えでいるのであれば、無限性を示す「重々」を使います。 (3)話し手が、「承知しなければならないこと」をもうこれ以上受け入れる意志・余裕がなければ、限度を示す「百も」を使います。 (4)両方の言葉は、どちらも尊敬語でも謙譲語でも丁寧語でもありません。ですから、目上・目下にかかわりなくどちらの語も使えます。要は、話し手の聞き手(相手)に対する主観的な気持ちが選択のポイントになります。 目下が目上に「百も」を使ってもいいし、目上が目下に「重々」を使っても間違いではありません。頻度の問題です。 (5)どちらが承知度が上かというご質問に対する答えは、「無限」の受け入れ態勢を示す「重々」の方が奥が深い、ということになります。 4.用例: (1)目下が目上に「百も」を使う場合:(頻度は少ない) 部下が上司に、会社の苦境を訴える場面などで、 「それは私の部下達も百も承知しているのです。ですが、もうこれ以上の折衝は不可能です」 と承知の限界を訴える用法として使えます。 (2)目上が目下に「重々」を使う場合:(頻度は少ない) 上司が部下に向かって 「君の家庭の事情は重々承知している。だが今君に休まれては困るんだ」 部下の気をとりなそうと、見せかけの真摯な態度でごまかそうとする時に使えます。 以上ご参考までに。

orihalcon
質問者

お礼

普段の使用時の状況はまさにご指摘の通りで、わかりやすく解説していただき、ありがとうございました。

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