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難解な言葉・専門用語を使う人

maruginaの回答

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  • marugina
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回答No.10

専門用語の多用について考えてみました。 最近読んだ2冊の本 『デモクラシーの冒険』(姜尚中、テッサ・モーリス・スズキ共著 集英社) 『「ことば」の課外授業』(西江雅之著 洋泉社) この2冊は対談集、講義集なので、どちらも話し言葉で構成されています。前者は「専門用語はなるべく使わない。使う場合は解説する」という決まりを作って話しています。後者は特に明記されていませんが、身近でないカタカナ語が出てくる場合は語の説明を加え、「なぜその専門用語(カタカナ語)を使わなければならないか」という説明もしています。 専門用語で特に理解しづらいのは外国語の単語をそのままカタカナ表記にしたものだろうと思います。『「ことば」の課外授業』では、たとえば「ダイグロッシア」という言葉について「ある社会で見られる、話題による言語の切り替え」と説明し、この言葉をそのまま使う理由として、「ダイグロッシア」には「二言語併用」「二言語兼用」などの訳語があるが、その中には「ダイグロッシア」以外の意味を持つものがあって混乱を招くため、と説明しています。 専門家が専門用語を多用する理由の一つには 「専門用語を一般用語に説明しなおすのは面倒である」ということ、もう一つは 「専門用語は一般用語に置き換えられない」 ということがあるからではないかと思います。 「面倒」なのでやらない、という専門家は論外としても、先ほど例を挙げたように「言葉の意味」と「その言葉を使わなければならない理由」をいちいち説明しながら文章を進めていくのはなかなか大変です。 「置き換えられない」という懸念は、専門家であればどうしても気になるところなのだと思います。違う言葉では正確に定義できないため、本の中で便宜上でも訳語を使う気になれない、と考える人も少なくないかもしれません。 上記の2冊は、話し言葉形式なので専門用語を解説しながら論を進めていくということが可能ですが、普通の書式では、注を入れる形になることが多いでしょう。注があまりに長く、分量も多いと、注ばかり読んでしまって本文のことはよく分からない、ということもあります。これは、私にその本を読むだけの力がないということかもしれませんが、それでも、「読みやすい本文と注の割合」というものはあるように思います。読みやすさを優先して言葉の説明を少なめにしているものもあるのではないでしょうか。 私の経験では、易しい入門書のあと、次の段階の本が難しいと感じる場合は、「易しい入門書」レベルものを同じ内容であっても何冊か読むことが有効であるように思います。次の段階が難しいというのは、入門書レベルの専門知識が身についていないからです。1冊だけでは、なかなか身につくものではありません。 「難しいことを難しく説明する」ことしかできない著者もたくさんいますが、内容が専門的になるにつれて専門用語が増えていくことは、やむをえない面がある気がします。 「難解な言葉」に関しては、専門用語よりは不要である場合が多いと思います。 難解な言葉を多用すること=内容が高度であること と錯覚している著者・読者がいますが、それは違うと思います。 しかし「難解な言葉を読む」ことを楽しむ読者も存在していますから、世の中いろいろですね…。

noname#11309
質問者

お礼

丁寧に、実際に読まれた本を例に分かり易くご説明頂き、感謝致しております。 >専門家が専門用語を多用する理由の一つには >「専門用語を一般用語に説明しなおすのは面倒である」ということ、もう一つは >「専門用語は一般用語に置き換えられない」 >ということがあるからではないかと思います。 こちらに関しては、皆様のご意見、ANo.10様の回答内容を読む事によって、かなりわかってきています。 「著者としては、できるだけ読者に自分の考えを理解して欲しい」 「でも、あまりにも一般用語に置き換えていると、本来のその言葉の意味からかけ離れたものになる可能性がある」 この二つの想いの間で、著者自身も苦悩している実情が、よくわかってきました。 理解できない書物について、著者にばかり責任を押し付けるのではなく、読者自身も、歩み寄る姿勢が大事なのではないか、と考えるようになってきました。 >注があまりに長く、分量も多いと、注ばかり読んでしまって本文のことはよく分からない、ということもあります。 確かに、いちいち文面に「注釈」が入っていることによって、文章全体のリズムが途切れ途切れになってしまい、「注釈」ばかりに気を取られてしまい、著者が本当に伝えたい事柄は、置き去りにされてしまう可能性がありますね。このバランスは難しいですね。 >「難解な言葉」に関しては、専門用語よりは不要である場合が多いと思います。 今まで私は、「難解な言葉」と「専門用語」を同じ意味で使っていましたが、    難解な言葉 → 著者の自己満足(努力不足)  専門用語  → 著者が、読者の為にやむを得ず使用している (注)上記の例は、あくまでも一例ですので、全ての事柄に当てはまるものではありません。 と、少し意味合いが違っているのかもしれませんね。 >しかし「難解な言葉を読む」ことを楽しむ読者も存在していますから、世の中いろいろですね…。 たとえが悪いと思いますが、「小説」などは、一般用語を使うよりも、ある意味「難解な言葉」を多く使用するほうが、その作品独特の世界が創られていくことになるので、一概に否定できませんものね。 ANo.2様のおっしゃるように「ケースバイケース」なのかもしれませんね。 沢山の有用な回答を頂き、有難うございました。

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