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新株発行と一株当り株式価値の関係
ニッポン放送の新株発行に際して、一株当りの株式価値が下がるから既存株主に不利、的表現をメディアでよく見かけますが、B/Sで言えば借方現金/貸方資本金の増加があるだけで、短期的には株式価値は変わらないのでは?時価発行でないケースを想定しているのでしょうか?
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税理士試験、財務諸表論の科目合格者です。 B/Sだけでなく、P/Lを考えてください。 株数が倍になれば、1株当たりの配当は半分になりますね。 株式を預貯金の元本、配当を預貯金の利息と考えたとき、フジテレビという単なる1株主の都合だけで、いきなり配当が半分になるのです。それも、いつ半分になるか、フジテレビ次第なのです。その他の株主はたまったものではありませんよね! 株は、配当が沢山もらえて、しかも、将来現金が必要になったとき、自由に売却して値上がり益が見込めるから買うものです。(株式の自由譲渡性と言って、株主の有限責任性と並んで、株式会社の一番根っこにある考え方です。) ところが、フジテレビは、TOB価格を市場価格よりも低い価格で据え置いたり、多量の新株予約件を発行させたりと、ニッポン放送の株価を一貫して下げようとしています。 フジテレビが前面に出てきてますが、本当の当事者である、ニッポン放送の経営者が、追従していることが問題なのです。 経営者は、株主から、沢山の配当をして、株価を上げるために、経営を委託されているのに、これと反対のことをしていては、だめですね! 加えて、時価発行ですが、今回の新株予約権の行使価格は、現在の株価に比べて、低く設定されていたのではないですか?(確信がもてなくてすいません。) つまり、ニッポン放送には、十分な現金がフジテレビから入らないということです。 更に、行使価格が、直であったとしても、新株予約権が合法となると、株価は急落してしまいます。 どちらにしても、ニッポン放送には、あなたが思っておられるほど、現金が入らないということです。
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- capt24
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No.2です。 No.2のしたから4行目。 「直」は、「時価」の間違いです。 すいませんでした。
- speedway_baby
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確かに時価で新たに株式を発行すれば、会社に現金が流入し、その分の"資本"は増加します。 しかし、資本が増えたからといって、それに連動して"企業の価値"が増えるかは別問題です。 株価は企業の価値を市場が判断した数値であるといえます。 よって、この場合は、新株が発行されることによって(しかも、発行された新株がニッポン放送のみに割り当てられることによって)、株主一人あたりの企業の価値が薄められると考えるのが良いと思います。
お礼
speedway babyさん、ご回答いただきありがとうございました。企業価値をどう捉えるかという問題でもありますね。清算価値という観点では一株当り価値は変わらないけれど、増えた資本をどう活かすかという点での将来価値に不安あり、というように理解いたしました。
お礼
capt24さん、ご回答ありがとうございました。段々理解が深まってきたような気がします。株主の投資目的はキャピタルゲインにあり、と思い込んでいた投資未経験者の私には配当に思いが至りませんでした。確かに資本金は増えても即(当期未処分)利益の増加につながるわけではないですね。腑に落ちました。