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ウクライナの現状と課題
- ウクライナ国内のインフラや施設の損害は莫大で、一千億ドルを軽く超すと推定されています。
- ロシアからの賠償金を取ることはできるのか、主張が分かれています。
- ロシアの撤退についても、自主的に撤退する可能性はありますが、状況次第と言えます。
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1 第一次世界大戦以降、賠償金が発生している戦争って起きていないはずです。なぜ起きていないかというと、第一次世界大戦で英仏、とりわけフランスがドイツに大きな賠償金を強いたせいで第二次世界大戦を呼び込んだことは間違いがないからです。 一応フランスを弁護すれば、第一次世界大戦中にフランスはドイツからの賠償金を当てにしてアメリカで沢山の国債を発行していましたから、その国債の支払いのために賠償金を取り立てないと自国が破産しかねないという危機感があったという一面もあります。 仮に賠償金を強いたとしても、いずれその賠償金の支払いをロシアが拒否するのは明白です。もしウクライナが賠償金を支払わせようとしたら、かつてフランスがドイツに賠償金を支払わせるためにルール地方を占領したように、ウクライナはロシアに軍事侵攻して支払いを強要しないといけないでしょう。 でもそんなのは無理じゃない? 「ロシアはウクライナに賠償金を支払うべきだ」という人には、私は「ロシアがその支払いを拒否したら、ウクライナはどうすればいいの?」と聞きたいですね。 2 いわゆる東部二州にウクライナからの独立宣言をさせて、その新独立国をロシアが承認して友好条約を締結する(現在のロシアとベラルーシのような関係になる)ということは大いにありうると思います。というか、それがプーチン大統領にとっての現状の最良のシナリオじゃないかなと思います。 その他の占領地域に関しては、ウクライナをNATOに加盟させない確約と引き換えに撤退することはあると思います。ただし、そこには「ウクライナをNATOに加盟させない」という確約をロシアは譲らないと思います。 >NATOの最強の武器が勢ぞろいする前に そうなっても、ウクライナが反撃してロシアが占領した地域を奪還するのは非常に困難だと思います。理由は、ウクライナ軍というのは基本的にロシア軍を原型にした組織だからです。 ロシア軍は攻勢に回ったときに補給体制が脆弱であることが明らかになりました。そしたら、ウクライナ軍も同じだと考えるのが自然です。ウクライナ軍は限定的に占領された地域を奪還していますが、これは戦闘で奪還したのではなく、ロシア軍が撤退して無人になった地域を取り戻しただけです。 戦争において最も多くの損害を敵に強いることができる場面は、敵が撤退している追撃戦です。誰だって逃げるときは怖くなって「とにかく帰りたい、逃げたい」になるんです。だからそこで追撃を受けたら壊滅的な損害を受けるんですね。 けれどウクライナ軍はそれはできていません。そこまでする力がないといっていいのではないかなと思います。ウクライナ軍の損害状況が伝わってこないのですが、それなりに損害を受けていると考えるのが自然かなと思います。彼我の戦力差はロシア軍が圧倒的に優位なのですから、少ない兵力の側が攻勢をかけて逆転するというのは難しいです。 そもそも古今東西、「小国が大国を打ち負かした」という戦いはほぼ全てといっていいくらいが短期決戦なんですよ。その典型が「桶狭間の合戦」です。兵力に劣る織田信長は圧倒的な今川義元に対して短期決戦を挑んで義元の首をとり、今川軍全体を撤退させました。 戦争が半年、1年と長引けばじわじわとウクライナの疲弊が効いてきます。制裁によってロシアのGDPがこれだけ落ちるという計算はあちこちでされてますけど、ウクライナのGDPがどれだけ落ちるか計算してるところはないじゃないですか。たぶん、半分に落ちるくらいじゃ済まないですよね。 NATO(アメリカを含む)はいつまでタダで武器弾薬を供与し続けるのか、攻勢するためには弾薬だけではなく燃料も必要だけどそういうのも無償で提供するのか(そうなった場合ロシアから輸入できないのに自国の燃料確保をそもそもどうするのか)、死んだウクライナ兵の補充はできないが、兵力の減少にどう対処するのか(義勇兵でも送るのか)といった中長期的な問題がこれから出てくると思います。 そんでゼレンスキー大統領はテレビタレントだけど政治家ではないので、たぶんそこまでのことは考えてないと思います。今は一日一日を生きることに必死でね。でもできれば国家元首という者は、1年後2年後の自国のことを考えて行動して欲しいものですね。
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- cse_ri4
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元はといえば、ウクライナが東部のロシア系住民を迫害&虐殺したのがきっかけだから、ウクライナは自業自得。 ロシアはどこかで停戦には合意すると思う。 日本人は知らない人が多いが、立派な軍事大国。 NATOと殴り合っても、そうそう負けません。 まあ戦車は、たくさん破壊されましたが。
お礼
ご回答ありがとうございます。 「ウクライナが東部のロシア系住民を迫害&虐殺した」というロシア側の情報に対処できなかった、ウクライナは情報戦争に敗れたわけですね。 なるほど、それで自業自得であると。
- yaasan
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やられ損というか、両成敗なんですよ、今時の戦闘は。ロシアが領土を勝ち取ったとしても、得になったという印象は薄いと思います。単純に世界からのロシアの評判が良くなることはないでしょう。どこの国も簡単に戦闘を行わないのはそういう側面があるからです。 1、ほぼ不可能だと思います。ロシアから賠償金を得るためにはロシアを決定的な敗戦国にしなければ、まず言うことを聞きません。決定的な敗戦国にするにはプーチンを打倒することと、ロシア国内を一時的に占領することが必要になると思います。プーチンを暗殺することは全力をかければ、達成する可能性はあると思いますが、ロシア領土を占領するには本格的な戦争状態にNATO全体で入らないと無理です。ウクライナが自国の領土を守りきるぐらいなら、可能性は大きくありますが、ロシアに侵攻するのは無理だと思います。ですから、ロシアを決定的な敗戦国にするのが不可能に近いと思われるので、賠償金をもらうことはできないと思います。 2、あります、というか、狙いはそれに切り替わっていると思います。ロシアのウクライナ侵攻の当初の目的はウクライナの現政権の打倒にあったと思われます。ゼレンスキー政権を倒し、代わりの親ロシア政権を立てて、仲良くなったから戦争終わり、ってのがシナリオだったと思うのですが、抵抗が思った以上に強いので、首都圏の侵攻を諦めて、東部の占領を目標に変えたような動きになっています。これは過去に占領したクリミア半島とロシアの陸続きの場所が橋が一本あるだけらしいので、ウクライナの東部を占領して、陸続きの場所を増やすことに目標を切り替えたのだと思います。 故に東部を占領し、ウクライナの反撃があったとしても取り返されない程度で収まると踏んだら、勝利宣言をして、戦争を終わらせる(侵攻を止める)可能性は高いと思われます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 「両成敗」ですか。 ウクライナにも非があるということですね。 ロシアが“クリミア共和国”の安定化(水資源確保)を狙っていることは間違いありません。 ウクライナ東部だけでなく、南部のヘルソン州の攻防にも注目しています。
- SPROCKETER
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1.侵略した国が賠償金を支払う例は戦争に負けて降伏した時だけで、そうで無ければ支払わないのが常識です。米国もソ連も支払った例はありません。ロシアも同じだと思われます。 2.ウクライナが降伏した後が重要なのです。破壊した街の復興などに予算を投じて貢献すれば、ロシア領として住民の支持を得て、占領を続ける事が出来ますし、口実にもなります。制圧地域のほとんど全てがロシア領として併合され、ウクライナに戻る事は無いでしょうね。 兵士の血を流して奪い取った領土を手放すわけには行かないのは、どこの国でも同じです。過去の日本がそうでしたし、ドイツや米国もそうでした。ロシアも同じです。ロシアが戦争に降伏しない限り、ウクライナが失った領土が戻って来る事は無いでしょうし、核保有国であるロシアが降伏する事があるとは思えません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ウクライナが「降伏」するケースは想定していませんでしたが、ウクライナが「降伏」しなくても東部地区2州の統治を諦めた(放棄した)場合は、そうなるでしょうね。
仰有る通り、「やられ損」です。 この「やられ損」は、結局、ウクライナも専守防衛というケースでロシア軍に対抗したからです。日本のケースの場合、侵攻してくる敵国を武力で降伏させることは憲法上、不可能であり、ウクライナ情事のロシア同様、侵攻する側の都合次第となって、相手が止めるまで守る側は戦い続けるしかないのです。 結局、日本もどちみち「やられ損」です。 日本人はこのウクライナ情事を他人事にしてはなりません。 >質問です。 1.ロシアから賠償金を取ることはできますか。 できると主張している論調、あるいはできないと主張している論調があれば教えてください。 ↑ 出来ません。 2.ロシアはキリのよいところで勝利宣言をして、自主的に撤退する可能性はありますか。 ↑ 可能性はありますが、ロシアという国家の方針というより、独裁者プーチン自身の腹が重要で、プーチンはウクライナ全土の支配を完了するまでロシア軍の侵攻は止まないでしょう。 しかし、ロシア軍は恐らく、首都キーフを陥落させることは困難ではないかと考えていますので、プーチン側の強硬派とプーチン側を反対する勢力との内部対立次第です。 >占領すると、破壊しつくした市街・施設の復興や住民の生活保障にカネが要ります。 駐留軍の費用や行政コストもかかります。 そもそもロシアが侵攻した口実の一つは、東部地区の親ロシア派住民がウクライナ政府から虐殺や差別されてきたので、助けてという住民の要望に応えて侵攻したわけです。ウクライナに“ぐうの音も出ない”ほどのお灸をすえたから、目的を達したと一方的に勝利宣言するのではないかという疑問です。 裏返せば、NATOの最強の武器が勢ぞろいする前に、これじゃ勝てないと思ったらキリのよいところで止めるという作戦です。 ↑ 先述通り、この戦争はロシアというより、 プーチン自身の戦争と考えています。 彼の目的は、侵攻当初から変わっていません。侵攻当時、彼はウクライナに幾つかの条件を出しました。 その条件をウクライナが全部満たすまでロシア軍の侵攻は止まりません。 もし、プーチンが大統領の座から失脚したならば、侵攻は即座に停止する可能性も有り得ます。 その理由は西側諸国との関係は皆無状態、その上で経済制裁がこのまま継続ならば、ロシアの繁栄は有りません。大国ながら資源だけでは、国家は何かと衰退していきます。 ロシアを支えるのは中国のみですので、将来、ロシアは中国の傘下に落ちてしまうのでは?
お礼
ご回答ありがとうございます。 やはり「やられ損」、賠償金を取れるはずがない、という事ですね。 「ロシアという国家の方針というより、独裁者プーチン自身の腹が重要」とのこと、確かにそう思います。 >将来、ロシアは中国の傘下に落ちてしまうのでは? 間違いなく、そうなるでしょうと言うよりは、既に、そうなっていますね。 >日本の場合、侵攻してくる敵国を武力で降伏させることは憲法上、不可能であり、ウクライナ情事のロシア同様、侵攻する側の都合次第となって、相手が止めるまで守る側は戦い続けるしかないのです。 これは、重要なご指摘です。参考になりました。 確かに、相手国の基地までも反撃はできるが、相手国をさらに攻撃して降伏させることは憲法上の制約がありますね。 第一、爆撃機を保有できませんから。
- g27anato
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プーチンはウクライナを領有しても 肥沃な領土だけが欲しいのであって、ウクライナ人は(ロシア人ではないので)不要なんです。 …それだけで全てが判断できる筈です。 ウクライナ人は「ロシアの奴隷になります」と言えば受け入れられます。 勿論「命も譲ります」と言わなければなりません。 ロシアの領地になれば紛争時の人質として下層階級のロシア人が入植します。 (ロシア人を守るとの言い訳でロシアが攻撃して、守る側のウクライナと双方から命の楯として攻撃を受けます。)
お礼
ご回答ありがとうございます。 >プーチンはウクライナを領有しても 肥沃な領土だけが欲しいのであって、ウクライナ人は(ロシア人ではないので)不要なんです。 そういう狙いですか。 それなら、占領コストも大してかかりません。 いろんな見方があるものですね。参考になりました。
- kuni-chan
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残念ながらウクライナは「やられ損」になります。 1.ロシアが賠償するはずがありません。 2.ロシアが自主的に撤退する事はありません。 ロシアにとってはクリミアを確保し、東部2州をロシアに併合して停戦をするのが最低ラインです。併合した領土のウクライナ人は収容所へ入れた後でまとめて追放し、親ロシア派のみロシア国民にします。ソ連が北方領土で日本人に対して行った事と同じ事をするつもりでしょう。 それをウクライナが認めるはずがありませんので、長い戦いになります。 あと、ベラルーシの大統領が正気でいられるかどうかです。ロシアはあらゆる手段でウクライナへの参戦を求めているはずです。 圧力に屈して参戦となればより混沌とします。 今のアメリカやNATOが本気になるとは思いませんのでやらないと思いますが、圧力をかける意外な手があります。 アフリカなどの飢餓を防ぐという名目でウクライナの穀物を国連主導で輸送する事に国連で決めます。ロシアは反対するでしょうから、その時はロシアに責任を取らせて穀物を出せと通告します。こうなると中国は動けません。 飢餓は大問題ですから今以上の国際圧力がロシアに行きます。 こうやって穀物輸送を認めさせるのが第一段階です。 次に行うのは安全確保のために国連主導で護衛の艦艇を派遣します。もしロシア側が撃ったら、黒海のロシア艦隊は終わりですからある程度は航行の自由ができ、ロシア艦隊の自由は制限されオデーサの攻略は不可能になります。 今回の戦争がどうなるかわかりませんが、意外な形で終わるような気がします。 今戦死しているロシア兵の多くは大都市の人ではなく農村出身者だそうです。大都市の安全な場所で戦わない人にとって戦争は他人事ですから戦争を賛美し賛成できます。今はそうしないと罪になります。 もし自分たちが動員されてウクライナで戦う事を強要されたら戦争を賛美し続けられるかどうか疑問です。 ロシアの地方には経済制裁で苦しくなる所も出てくるはずです。もし一斉に反乱が起きたら弱体化したロシア軍に鎮圧は難しくなります。 独裁者は一般国民の命を考えません。戦うのは国民ですからもし国民を敵に回したらそこで終わるでしょう。 また、世界を敵に回したらどうなるか歴史が証明しています。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ロシアが賠償するはずがなく、また、自主的に撤退する事はない、という結論ですね。 私も、そう思います。 アフリカなどの飢餓を防ぐのは喫緊の課題ですから、国際社会が今、動いていますね。 ウクライナで貯蔵している穀物を戦時下のウクライナ国内でどうやって輸送するのか、船積するのか、すぐには実現できそうじゃないですが、早く解決し、実施してほしいです。 >今回の戦争がどうなるかわかりませんが、意外な形で終わるような気がします。 内部崩壊によるものですね。 そうなるように願っています。
- Ultra-Hetare
- ベストアンサー率38% (204/526)
そう遠くないうちに、この戦争は終わると思います。 しかし勝者の無い戦争として終わるでしょう。 ロシアが賠償を払わなければ、西側諸国の 経済制裁が継続するだけですし、 (プーチンが失脚すれば何らかの動きは有るかも知れません) ウクライナには引き続き支援が寄せられるでしょう。 しかし、ヴェトナム戦争でヴェトナムが勝っても、 すぐにかの国が復興したわけではなく、 世界の理解と支援が有った結果、 ようやく数十年前から徐々に豊になったのではないでしょうか? 質問の2番はプーチンが失脚しないと難しいでしょう。 しかし、その可能性を示唆する「芽」はそこかしこに見受けられる、 と感じてはおります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >勝者の無い戦争として終わるでしょう。 全く、同感です。 へとへとになっても、表向きには両国とも「偉大な国民の勝利だ」とアナウンスするでしょう。 むなしい感じです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 私の見落としかもしれませんが、戦後賠償に関する記事が出てこないので質問しました。ロシアが完敗しても賠償金を支払うはずがなく、また取り立てるすべもないから、そんな記事が出てこないのは当然かもしれませんが・・。 >いわゆる東部二州にウクライナからの独立宣言をさせて、その新独立国をロシアが承認して友好条約を締結する(現在のロシアとベラルーシのような関係になる)ということは大いにありうると思います。 確かにロシアは、着々とその準備を始めていますね。 「力により現状を変更できる」ということが実証されるでしょう。 歴史を振り返ると当たり前のことですが・・。 結局、国際社会が何のかんのと言ったところで、「力による現状変更は認めない」というのは空念仏に過ぎなということを思い知らされたわけですね。 これを実現するためにロシアが支払った代償は物凄いものですが、プーチン大統領にとってはそんなことはどうでもよく、彼本人の地位・権力を守り、プライドを保つことができれば万々歳ということですね。 さて、ゼレンスキー大統領は、後世の歴史家にどう評価されるのでしょうか。 そのころには、私はもぬけの殻になっているはずです。