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真珠湾攻撃の背景と理由
eroero4649の回答
- eroero4649
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>日本は、“追い込まれて仕方なく”真珠湾攻撃に踏み切ったのですか。 修正するとしたら、追い込まれて仕方なく「日米開戦に」踏み切ったのです。 >周到に準備して、日米交渉決裂を機に、“予定通り”真珠湾奇襲作戦を決意したようにも受け取れます。 はい。軍事作戦ですから周到に準備して予定通りに行われました。それは真珠湾もウクライナ侵攻も他の戦争も全部同じです。 そもそも真珠湾攻撃は、あまりにリスクが大きいとされて一度却下された作戦だったのです。 日本海軍は、かねてからアメリカ海軍との艦隊決戦を何度も机上演習を行っていました。そのときの悩みが「何度やっても必ず負ける」だったのです。アメリカの方が新鋭の戦艦が多かったからです。日本には当時アメリカの戦艦と互角に戦えそうな戦艦は長門と陸奥しかなかったのです(他の戦艦は時代遅れだった)。 正面から何度やっても絶対に勝てない。かといって勝てませんでは海軍の存在意義に関わるので、日本海軍はなんとかしてアメリカ軍に対抗する方法を考えました。 そのひとつが、空母及び航空戦力を充実させることであり、そしてアメリカの戦艦は積めない46センチ砲を積んだ超大型戦艦を作ることでした。他に重雷装艦という魚雷ばっかり積んだ巡洋艦も作りました。 それでも、アメリカの艦隊と正面きって戦うのはとても不利だったのです。なんとか、戦艦の戦力を削ぐことはできないか。 そこに「俺ァ海軍やめたらモナコに行ってバクチうちになるんだ」と自称するほどのギャンブラーな山本五十六提督が提案したのが「開戦初日に必殺の空母艦隊を全部真珠湾に叩きこんでアメリカの艦隊に損害を与える」というものでした。 これは上手くいけば後に史実どおりになるような圧倒的有利を作ることができますが、しかし真珠湾は海軍だけではなく、アメリカ軍の航空戦力の一大基地でもあり、もし奇襲が失敗して返り討ちにされたら、開戦初日にして全空母を失って戦争の負けが確定するというとんでもないギャンブルでした。 なので最初は「そんなのは無理です。ダメです」と却下されました。そして連合艦隊司令長官というのは一期だけ勤めるのが慣例でしたが、日米開戦逃れがたしという中でどうしても山本五十六提督に連合艦隊司令長官を続投して欲しいとなりました。非常時を任せられる器の人がいなかったのです。 そのときに山本五十六が続投の交換条件で出したのが「日米開戦するなら真珠湾奇襲作戦をすること」だったのです。 ちなみによくいわれていることですが、太平洋戦争は実際は真珠湾攻撃よりマレー半島上陸作戦でイギリス軍に攻撃を始めた時間のほうが早いものでした。そしてイギリスはこのことについては特段日本を「卑怯な奇襲攻撃」とは非難していません。 「真珠湾攻撃は卑劣な騙し討ち」というのは、アメリカ国民を戦争に巻き込むために必要な「宣伝」だったのです。 このような宣伝はアメリカ合衆国の常套手段で、米西戦争のときはアメリカの戦艦が事故で爆発したのを「スペインの仕業だ」として開戦に踏み切りました。 リメンバー〇〇(〇〇を忘れるな!)の標語の元祖は「リメンバー・アラモ」のアラモ砦の戦いです。アラモ砦に立てこもるアメリカ義勇兵200名がメキシコ軍3000名の攻撃を受けて全滅した戦いで、アメリカ人的に「圧倒的に不利な状況でも全滅するまで戦い抜いた誇りある戦い」であります。このときも「メキシコ軍は数を頼みにして卑劣にも皆殺しにした」と喧伝したのですが、元々アラモ砦に立てこもったアメリカ義勇兵ははっきりいえばテロリスト、控えめにいってもあのアメリカ議会を占領したトランピストみたいな連中だったのです。テロリストを殲滅したら「非道なる攻撃!」といったのです。 他にも湾岸戦争のときにクウェートから逃げてきてアメリカ議会で泣きながら「弟を目の前で殺された」と訴えたクウェート人少女が実は在米クウェート大使の娘だった(もちろんイラクのクウェート侵攻当時はアメリカに住んでいました)とか、北ベトナムからアメリカの駆逐艦が攻撃を受けてアメリカのベトナム戦争介入のきっかけとなったトンキン湾事件が捏造だったとか、2003年のイラク戦争のときは「イラクに大量破壊兵器が存在している」という口実で侵攻したけれど実はそんなものは存在しなかったことを知ってて言い出した(戦後かなり経ってからイラクにはそもそも大量破壊兵器が存在しなかったことが明らかになりました)とか、アメリカは戦争を始めるときにありもしないことを捏造するのはまあいつものことではあるんですね。 9.11テロも色々と不審なことがあったり(一緒に崩壊した隣のビルが明らかに不自然な崩壊をしていたり、ペンタゴンへの攻撃がとても旅客機によるものとは思えなかったり)、今回のウクライナ侵攻もやけにアメリカの準備が用意周到だったりとアメリカ人て本当に戦争が好きなのねと思わずにはいられないですよ。
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