この計算が分かりません
ある本の設備投資の経済性分析を説明した項に、「毎年費用法というのは,投資額とその設備の使用全期間に必要な維持費の合計を,年平均値として求める方法である」との説明があります。
そして、その項に、具体例として次の例1と例2の2つが示されています。
例1
X、Yの計2つの投資案があって、X案は7年間使用できる設備を導入して毎年200万円の年平均費用がかかり、Y案は7年間使用できる設備を導入して毎年150万円の年平均費用がかかる場合は、毎年費用法では年平均費用の小さいY案を優れた投資案として採用する。
以上が例1です。
「年平均費用」とは、上の説明に言う「使用全期間に必要な維持費の合計を,年平均値として求める」の「年平均値」のことだと思います。
例1はよく分かります。
分からないのは次の例2です。
例2
A、Bの計2つの投資案があって、その内容は次のようであるとする。
A案 B案
設備費 2,000万円 1,500万円
毎年の維持費 300万円 400万円
残価 200万円 150万円
耐用年数 8年 6年
利子率 10% 10%
A案の年平均費用=(2,000-200)×資本回収係数+200×0.1+300
=1,800×0.18744+20+300
=657(万円)
B案の年平均費用=(1,500-150)×資本回収係数+150×0.1+400
=1,350×0.22961+15+400
=725(万円)
毎年費用法では、A案の年平均費用の方がB案の年平均費用より小さいので、A案を優れた投資案として採用する。
以上が例2です。
資本回収係数については例えば次のサイトを御覧ください。
http://www.kogures.com/hitoshi/webtext/or-dcf-suugaku/index.html
ここで分からないのは次の2つです。
疑問1
A案の200万円は「残価」(「残価」が何であるかの説明は同書にはありませんが、多分「設備費」によって購入した設備の8年後の残存価格だと思います。つまり、8年後にこれを売却するので、そのときに200万円の現金が入るということだと思います。)なので、経費ではなく、8年後の現金収入です。だから、「A案の年平均費用」から差し引かなければならないと思います。つまり、「+200×0.1」の「+」は間違いで、「-200×0.1」と「-」にしなければならないのではないでしょうか。
疑問2
A案の200万円は残価なので8年後の現金収入だと思います。「200×0.1」はその残価を「年平均費用」として8年間の各1年に割り振った値(以下、これを「1年あたり残価」と言います。)だと思います。そうであれば、1年あたり残価としてなぜ「200×0.1」という計算をするのでしょうか。なぜ「×0.1」なのでしょうか。
よろしくお願いします。
お礼
ありがとうございました。 元が取れるという事ですね。 勉強になりました。