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司法書士についての質問

miyunoketaの回答

回答No.3

pawer1220さん、こんにちは。 具体的な現実のお話をいたします。 司法書士で一番に儲かる案件は(不動産)取引です。 不動産売買に基づく取引は、単なる所有権移転(売買)登記1件だけではない場合がしばしばあります。 売主の住所変更登記、抵当権抹消登記、売主から買主への所有権移転登記、買主の銀行での抵当権設定登記(住宅ローン)の合計4連件(この取引に租税特別措置法証明書の代理取得がつく場合が非常に多い)を一度に法務局に提出します。この取引が月末ともなると、一日に3件、4件、多い人で7件も8件もあることも珍しいことではありません。たった一日で、一人の司法書士の報酬が100万円近くなることも、景気の良い時代では珍しくありません。不景気の現在でも、一日に取引を数件こなす司法書士はざらにいます。まさしく、仕事さえあれば司法書士が儲かる職業であるという一面?を現しているとも言えますね。 取引の依頼がありますと、司法書士の報酬は1案件で12万円ほどにはなります。抵当権抹消や、抵当権設定が複数になると15万円を超える場合もあります(もっとも、最近は景気が悪く、ローン設定のつかない、いわゆる現金取引も最近増えて来てはいますが)。 現在の司法書士業務の収入源は殆ど不動産登記です。会社の登記は激減しています。中でも、お話しましたとおり、不動産取引が一番儲かります。 一方、簡裁代理、多重債務をいくら頑張ってもしれていますし、将来的に不安定、不確定なところがあります。 よって、開業して安定した生活をして行くためには、不動産登記、その中でも特に、不動産取引を増やして行く必要がありますね。 司法書士の得意先は、金融機関(銀行等)、不動産業者、そして一般依頼人です。 1、金融機関からの依頼では、抵当権抹消、(根)抵当権設定がコンスタントにありますが、金融機関に入り込むには、縁故があるか、よほどの幸運(たとえば、現在ではあまり考えられませんが地域性)がない限り、困難です。競争相手が多い上、たいてい古株の既存業者(司法書士)が入り込んでいて、よほどの事情がない限り入り込めません。 又、金融機関からの依頼はその他に不動産取引も時々ありますが、取引登記の依頼は、普通、買主もしくは不動産業者からありますので、金融機関からの取引以来は非常に少ない状況です。 2、一般からの依頼では、抵当権抹消、相続登記が一般的ですが、普通、いくら司法書士が大通りの立派な立地に事務所を構えても、依頼人は事務所の所在場所で司法書士を依頼しはしません。抵当権をつけられている銀行から銀行指定の司法書士に依頼されてしまうか、銀行から紹介された司法書士に相続登記を依頼します。依頼人が直接司法書士に面識がある場合に限り依頼人からの直接依頼があることになります。尚、住所変更登記、抵当権抹消登記、相続登記は、司法書士に依頼すればお金がかかりますので、最近は依頼人が法務局に直接出かけ、自分で登記をしてしまう場合が非常に増えています(法務局で教えてもらうといっても、実際には法務局で下書きまでしてもらうくらいで、依頼人の法律知識等は全く必要ではありません)。 3、不動産業者は、成立した売買案件を取引案件(登記)として、懇意にしている司法書士に直接依頼します。 よって、大きく分けて依頼人は上記三者となりますが、一番大きな収入源はなんといっても不動産取引ですので、有力不動産業者にいかに入り込むか、ということが重要になって来ます。  大きな事務所、よく儲けている司法書士、事務員を多く募集している司法書士は、殆ど、この不動産取引を多くこなしている司法書士です。  不動産取引以外の単発の個別登記の依頼では、収入もたかがしれています。事務所を維持して行くのも困難かと思われます。  この不動産登記、とりわけ、不動産取引ではなく、簡裁代理、多重債務等を主にすることは、その業務の周辺資格者、その業務の性格、将来性から見て、不安定、不確実性があるように私には思われます。  司法書士として独立開業を成功させる要因は、なんといっても縁故です。そして、その縁故を如何に活用できるかということですね。営業努力は、開業者は誰でもします。端的に申しますと、現在若手で成功している人は、その営業力ではなく、2代目か、強力な縁故があることが考えられます(縁故の有無については、本人は大抵否定しますが)。現在の司法書士業界では、司法書士人数の増加もありますが、営業努力で顧客を開拓出来る状態ではありません。収入源の不動産業者、金融機関とも不景気で案件が減っているので尚更ですね。人並み以上の営業努力をして更によほどの幸運でもない限り、顧客獲得は難しい時代です。今後とも、人口減、規制改革による司法書士人口の増大といった社会的要件等が相まってパイも少なくなって来ます。予備校等でお聞きになる、美味しい話とは様相が異なり、これが司法書士業界の実相です。  司法書士開業は見合わせ、まず、司法書士事務所に就職(資格を取得してから朝日新聞の求人欄を見ればあなたの年齢なら十分採用してもらえます)し、実務経験を経てから(実務力のないペーパードライバーではアピールできません)、資格を生かした就職(企業の法務部、ただし、英語力が必要な場合もあります。不動産業界なら、語弊?があるかもしれませんが、宅建と違って、余程の信用で採用されるだろうと思われます)。  司法書士の現況をご紹介したつもりですが、ご参考になりましたでしょうか。  以上の理由により、開業後本人がアルバイトをしたり、妻がパートに出かけたり、或いは廃業することもよくあることと思われます。  

noname#126045
質問者

お礼

ありがとうございました

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