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臓器移植と献血

itsuki7927の回答

回答No.8

臓器提供について誤解なきよう、確認すべき点があります。 かつて、臓器提供をめぐる倫理的問題が様々に取り沙汰されましたが、 問題の中心はやはり 「体よく (2) を (1) とすり替えてはならない!」 という点にあったのではないかと思います。 (1)「脳死と判定される状態では、身体を切り刻んでも苦痛を覚えない」   という医者の言い分は、理論知でしかない。つまり、    a) 医学理論によれば、脳という器官で感覚一般が生じる。    b) 「脳死」 とは、医学によって 「脳が死んでいる」 と判定される       状態である。    ∴ a) b)より、脳死に至れば、身体を切り刻んでも理屈上苦痛を       覚えないはずだ。 (2) (1)より「脳死状態では、身体を切り刻んでも苦痛を覚えない」 という    医者の言い分は経験知ではない。    つまり、存命者の中に 「脳死状態において臓器を提供した者」 は    一人もいないので、医者の言い分は実証されない/医者の言い分に    実質的な保証はない。 「(2) を (1) とすり替えてはならない!」 と改めて物申したいのは、 私の場合、医学関係者の対応が一因としてあります。 (1) (2) の区別 (線引き) について、以前ある病院の看護婦さん方に 質問したところ、婦長さんは以下のように一笑に付したのでした。 「あら、まあ、そんなこと (笑)。だってあなた、いいこと、お医者様が 『死んでいる』 と仰言っているのよ! 切られて痛いだなんて、 そんなことあるわけないじゃないの!!(大笑)」 皆さん、こういう物の言い方って、どう思います? 「『(2)を(1)とすり替えさせよう』 とスクラムを組む医学関係者に抵抗しよう!」 って言いたくなりませんか? もちろん事の次第は永遠に分かりませんが、 (1) の理論知が正しいことはありえますし、医学者は医学的知識から 「(1) の理論知こそ事実だ」 という見解を解説し続けることでしょう。 その説明に耳を傾けることはいい、十分に理解して損はありません。 ですが、事の次第は永遠に分からないのですから、 国民の全員が医者と同じ見解をもつ必要は断固としてありません。 私個人としては、 脳死状態で担ぎ込まれた場合、親族の承諾のみで臓器を提供してよいのは 医者と同じ見解をもつ人 (=(1)を信条とする人) に限られるように思います。 というのは、(1) を信条とする人なら医学への信頼感もあるわけですし、 「世のため人のため、痛いはずがないので致し方ない」 と割り切れる レベルがあるだろうからです。 一方、(1)を信条としない人には、割り切れるレベルがどこにもありません。 情愛薄い身内の承諾により、生きながらに開腹され悶絶死させられるなら、 それは医学者とその同類による 「よってたかって殺人」 に他ならないと 思います。 【補足】 上述の看護婦長さんが言われていましたが、 (「脳死状態なので痛いはずがない」 という理由から) 臓器提供者を切開する際、麻酔を打つことはないそうです。

fishbowl66
質問者

お礼

痛っっっ これは、うっかりしていましたね。痛いんでしょうか。 最近の科学や医学の分野は、唯脳論的な考え方が一般化しているのでしょうか。 聞くところによれば、脳には、感覚細胞がないらしくて、ナイフで切っても痛くないらしいですが、反射神経の反応のスピードを考えると、必ずしも脳まで届いていない感覚もあるのかもしれません。本人の痛みの可能性も問題ですし、周りの人も、遺体にメスを入れるイメージには、痛みが伴う事でしょうね。 痛みの問題は、植物人間・終末医療・安楽死と言った問題に関連すると考えていましたが、確かに、臓器移植に関しても痛みの問題は残るようですね、しかも、これはどうしても確かめられませんし。 ただ、提供者が例え痛みがあっても、提供する、と言う意思が確認できれば、この痛みは、臓器の移植に関しては、問題としては、解決するのではないでしょうか。 問題は、はっきりわからない情報を正確に伝えない、と言うことでしょうか。 人の死が絡むと、なかなか一般化してしまうことは難しいようですね。 ただ、仕事に関しては、一般化しないと、やっていけない部分もあるのでしょう。毎日のように人の死に直面していたら、一々感傷的になっているわけにもいきませんし、慣れや習慣、特別扱いしないと言った平等主義的な要素もあるかもしれません。あいにく、私には医療関係の親しい知人がいませんので、実際のところは判りませんが。 >私個人としては、 >脳死状態で担ぎ込まれた場合、親族の承諾のみで臓器を提供してよいのは >医者と同じ見解をもつ人 (=(1)を信条とする人) に限られるように思います。 痛みの問題も確かにあるでしょうが、基本的には本人の意思による提供が尊重されなければならないわけですから、この親族の承諾と言うのは、私には不可解ですね。遺体は決して遺族のものとは限らないですから。 今回の改正A案などは、まさにご都合主義的な感じで、年齢制限を撤廃しては本人の意思など尊重する事にならないですよね、臓器移植の法律には、はっきり、本人の意思を尊重する書いてありますが、全く、不可解です。 ご回答有難うございました。

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