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合併の対価として株式を交付した時、なぜ資本金が増えるのか…

nayuta_lotの回答

回答No.1

少し長いかもしれませんが、よかったら参考にしてください。 まず、ご質問にある確認点ですが 合併会社は被合併会社を合併するとき、被合併会社の株式は無効になってしまうので、被合併会社の株主に対価として自社の株式を無料でプレゼントする その通りです。 この、「対価として自社の株式を無料でプレゼントする」という ことは、この時点で資産が減少することはなくなりますね。 なぜなら、株式を"無償で渡した"からです。 株式を発行した以上、資本金が増加しますね。 これは、B社の資本の分に相当します。 合併は、被合併会社の資産・負債を引き継ぎ、株式を発行します。 図1のようにA社がB社を吸収合併するとします。 このとき、A社を合併会社、B社を被合併会社と言います。 図1      借方      貸方 A社 資産  1,000 負債     400           資本     600       1,000       1,000      借方      貸方 B社 資産   500 負債     200           資本     300        500        500 合併後は、A社はB社の資産・負債を全て引き継ぎますので 図2      借方      貸方 A社  資産 1,500  負債    600            資本    600       1,500       1,200 B社株式(資本金)は消滅しますので図2の段階では、貸借対照表 では貸借のバランスが取れません。 また、B社の株主に対しても 対価を払わなければなりません。 そこで、B社の株主に対して、A社はB社の株主に対して"対価"として A社の"株式を発行"し無償で渡します。  ポイント:これが"対価"の意味です。 B社の株主は、A社の株式を受け取り、A社の株主になります。 B社の株主に現金ではなく、株式を渡したわけです。 A社は株式を発行したのですから、資本金が増加します。 ◆資本の増加  株式発行数 50株 額面 50円 だったとします。 増加する資本金は、50×50 = 250 従って、図3のようになります。 図3      借方      貸方    資産 1,500  負債    600            資本    850       1,500       1,450 まだ貸借があいませんね。 この差を、「合併差益」と呼びます。 合併差益として仕訳を行い、貸借を一致させます。 ◆合併時の仕訳      借方      貸方 B社の諸資産 500  B社の諸負債 200            資本金   250            合併差益   50        500         500 図4 合併後の貸借対照表      借方      貸方    資産 1,500  負債    600            資本    900(内合併差益 50)       1,500       1,500 合併後は図4のようになります。 まとめ   合併時は、被合併会社の諸資産・諸負債を全て引き継ぎ、   B社の資本の代わりにA社の株式を発行して資本を増加さ   せます。 (B社の株主に無償提供します。)   この時、株式の発行による資本金の額とB社の"資本の部"   の金額との差が合併差益として処理されます。 こんな感じでよろしいでしょうか?

naissu
質問者

お礼

返信遅れて申し訳ありません。 ものすごく丁寧にご説明していただき本当にありがとうございます! ほぼ理解できたのですが、まだひとつうまく飲み込めないところがあります…。 ここでさらに質問することは許されていないのですが、また機会があればお教え願えますでしょうか? 「株式を発行すると資本金が増える」というのがよく分からないのです。自分の考えとしては、「出資者から払い込みを受けて、そして株式を発行して、資本金が増える」という流れなのだと思いますが、この場合では、誰も払い込みをしていないのにどうして資本金が増えるのか、がまだ分かりません。 本当に初心者に丁寧に説明していただきありがとうございました!

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