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首相の訪朝の意図と米国のイラク攻撃の関連性
小泉首相が訪朝することになりました。外交交渉においてろくな諜報機関を持たない日本が、相手より有利な情報をもっているとも思われませんし、通常であれば交渉事において相手より有利な情報を持っていなければ、相手のペースに乗せられてしまいます。どうしてもこの時期に日本政府が独自に訪朝を決めたとするのは大いに疑問のあるところです。 それではなぜ訪朝を決めたのかと考えると、米国が勧めたのではないかと思えるのです。米国はイラク攻撃を検討していますが、この際、両正面作戦はしたくはないでしょう。そこで日本政府に北朝鮮に対して宥和政策をおこなわせて、北朝鮮とイラクがリンケージすることを防止しようとしているのではないかと疑われるのです。だとすればイラク攻撃が本格化する兆候ととることもできるでしょう。 戦争を始めようとするばあい、参戦を呼びかけて同盟国を増やそうとするとともに、敵対しそうな国に対しては中立条約や不可侵条約などで、敵方の分離をはかるのが外交の常道です。 私にはそのように思えるのですが、いろいろなお考えを聞かせていただきたいと思います。
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- damdamdam5656
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アーミテイジが来日し、その直後に訪朝の話がふいてわいた。 これは明らかにアメリカのシナリオに基づき与えられた任務だとピンときましたね。 ご指摘のとおり、イラクと対決している間は、横でチョロチョロして欲しく ない。二正面作戦は避けたいので協力しろとアメリカに指示されたのに 違いありません。 ということは、アメリカはすでにイラクへの攻撃を決意しているのではないでしょうか。 イラクが片付いたら、ついでに北朝鮮も片付けて言って欲しいですね。
- neko2100
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SNCKさんの考えは、十分にありうる考えだと思います。 ただ、自分は逆に北朝鮮が日本側に訪朝を持ちかけた可能性もあると思っています。 アメリカがイラク攻撃を検討している中、悪の枢軸と名指しされた3国で次に攻撃されるのは、民主的に選ばれた改革派のハタミ大統領率いるイランよりも、朝鮮労働党一党支配の北朝鮮の方が可能性が高いでしょう。 いくらなんでもアメリカに直接攻撃されては、アフガン空爆を見ても勝ち目が無いので、それを防ぐために北朝鮮は日本側に日本人拉致問題などで日本側に有益な情報をもたらし(たぶんポーズだけで終わらすでしょうが)、北朝鮮の仮想敵国日本との間に国交回復ムードをかもし出すことによって、アメリカの攻撃対象となることを防ぐ行動に出たのではないでしょうか? また、日朝国交回復ムードを演出することによって、金大中後の韓国の新政権に親北朝鮮政策を取らざるを得ない方向に持っていく効果もあると思います。
お礼
どうもありがとうございます。もっと意見が集まるかと思ったのですが意外に少なかったようです。 neko2100さんの意見も一理ありますね。というより別々に両者から何らかのアプローチがあったのではないでしょうか。 北朝鮮としては、なんらかのポーズをとるのは分かります。しかし今のアメリカの世論はその程度のものでは動かないでしょうね。昨年以来、すっかり頭に血が上っているようです。いずれにせよ北朝鮮としてはムード戦略にしかなっていません。 それに対してアメリカは具体的行動と直結した工作になっていますから、結構有効だと思います。いかにも北朝鮮の目の前においしそうな餌を見せびらかして置けば、まず食いつくでしょう。アメリカとしてはイラクとの分離を図って先にイラクを叩いてから、その後でゆっくりと北朝鮮を料理すればすむことになります。それは北朝鮮もうすうす分かっているのかもしてませんが、今の北朝鮮には、これに食いつかないわけには行かないでしょう。 日本は両者に翻弄されるだけですね。きっと謝罪外交を繰り返すのでしょう。
お礼
お礼が遅れておりました。neko2100さんが言うとおり、確かに北側が米国の攻撃を避けるために働きかけたと言う面はあると思いますが、主導権をもっているのは米側であると思います。むしろ北朝鮮の前に餌をぶら下げたという面もあるでしょう。しかし北朝鮮の立場に立てば米の同盟国の足並みを崩すことの方が重要なはずです。もしかすると明日からの訪朝において拉致問題を餌にして、日米の同盟関係を崩すような取引をしてくる可能性もありますね。 イラクへの攻撃について、米の強硬派はかなり強引に進めようと考えているようですが、地上部隊を侵攻させるための策源地が確保できる状況ではありません。今開始しても航空攻撃と艦船からのミサイル攻撃しかできませんから、結局デザートフォックスと同様の作戦しかできないと思います。おそらくパウエルはその点を批判しているのだと思いますよ。何度叩いてもサダムフセイン政権が崩れないのならば、米国は勝てないわけですからね。これではイラクが勝ったといわれても何にもいえません。作戦の実施しやすい冬季に作戦を開始するためには、もうそろそろ物資の集積や部隊の移動を始める必要があります。アフガンでは決定的な勝利を得ていませんし、すでにこの面では2正面作戦になっています。 かりにイラクと北朝鮮との分断に成功して、単独に北朝鮮を攻撃するにしても、山岳地帯での戦闘が主になりますし、アフガン以上に強固な陣地もあるでしょう。相当困難な作戦を強いられることになると思いますよ。