• ベストアンサー

お経を中国語で読むと

Samantabhaの回答

  • ベストアンサー
回答No.5

私は中国語の発音については、全く分からないのですが、ANo.1さまへのお礼の文を読んで、ちょっと気になったところがあったので、書き込みさせていただきます。 >日本仏教の経典は漢語ですがなぜ日本語読みになったのかと思っていました。 とありますが、日本の経典の読み方は、日本語読みではないと思います。 経典は普通、漢字の音読みの羅列で読みます。 今ではある程度、変化しているとは思いますが、基本的には、経典が齎された当時、日本の僧侶が耳で聞いたそのままの音を発音している、というのが通説です。 英語の“New York”を、日本語では「にゅうようく」と発音するように、ネイティブの人が聞いたら変だと思われるような発音だったかもしれませんが、それなりの発音であったと思われます。 漢字一般についてみても、音読みというのは、そういうものだと思います。 音読みにつては、以下のwikipediaの記事が、少し参考になると思います。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E8%AA%AD%E3%81%BF また、例えば「般若波羅蜜多」「菩提薩婆訶」は、お経としてお坊さんが声を出して読む時には「はんにゃーはーらーみーたー」「ぼーじーそわかー」と発音しますが、普通の経文として、学問的に読む時には、「はんにゃはらみった」「ぼだいそわか」と読みます。 この他にも、お経として読む時には、今の音読みとは違う、特殊な発音をするものがたくさんあります。 このような特殊な読み方から、当時の中国の発音がどのようであったのかを推定するといった研究もなされています。 ここからも、耳から入った音をそのまま発音しているのが受け継がれてきたということが言えるのではないかと思います。 あと、 >漢訳経典も日本語用に意訳した訳者がいたのではないかとも思っています。 経典というのは、日本に入ってきた頃は、とてもありがたいもので、梵語の経典を中国経典に訳した玄奘三蔵や鳩摩羅什のような形の意訳をしたした日本人はいなかったのではと推測します。 それに、当時の知識層(お坊さんを含む)は、漢語で学問をしていたわけで、日本語訳する必要はなかったと思います。 そういうことをするようになったのは、僧侶ではなく学者が学問として仏教を扱うようになった明治以降くらいからではないでしょうか。 経典が入ってきた当初は、意訳ではなく、内容を解読する、研究するという作業が行なわれ、そういった書物はたくさん書かれていたと思いますが。 最後に、日本仏教の祖師にゆかりのある寺にお参りに行かれたお坊さんに聞いた話ですが、中国では、仏教の宗教活動は制限された時代があり、途絶えてしまった部分が多いそうです。 そんな中国のお寺で、日本のお坊さんがお経を読むと、「ああ、昔はこういう発音だったかのかもしれない」と、中国のお坊さん方が感心されることもあるそうです。 逆に、中国のお坊さんの読経を聞くと、日本のものととても似た発音のところもあるし、全然似てない部分もあるそうで、そのあたりを研究したら面白そうだというようなことを言っておられました。 ご質問とは関係のない話を長々としてしまい、すみませんでした。

dokidoki7
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます >ご質問とは関係のない話を長々としてしまい とんでもございません。うなづきながら拝見しました みなさまにご教示いただいて疑問の中心部へと近づけます ご案内のURL大変参考になりました 漢字圏の御僧侶が一堂に会して全世界の安穏を祈願する場が あったら一つでもいいから同じ読みで読経できればいいなと 思っていました。 共通の読みができるお経があれば仏教国の国民がその経典を 購入して代金の何割かを平和への布施として貢献できればと 勝手に想像していますが難しそうに思います。

関連するQ&A

  • 「南無妙法蓮華経」と「般若心経」

    どなたか教えて下さい。 「南無妙法蓮華経」と「般若心経」を一緒に唱えるのは良くないでしょうか?何か問題があるでしょうか? 知っている方がいたら教えて下さい。 よろしくお願いします。

  • 南無阿弥陀とか南無妙法蓮華経は唱えるだけで良い?

    出来れば、経験者やおわかりになる方にお答え頂きたいのですが 昔、歴史物のアニメや漫画で、よく、ただ、南無妙法蓮華経と唱えれば良いのじゃ!とか、南無阿弥陀仏と唱えれば救われるぞよ、みたいなシーンがありました。アニメでは村人がひたすら、たたりじゃー!南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏〜と言ったりするシーンはよくあります。 鬼滅の刃でも不死川玄弥が、集中する時は南無阿弥陀仏ということにしているといったり、悲鳴嶼行冥も南無阿弥陀仏と言いまくってますよね。 確かに親戚のおじさんとかも南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経〜と、それだけを一心に唱えていました。おそらく、昔のお坊さん以外の一般の人もそうだったのでは?と思うのですが、実際は、経典があるので、きっと法事では南無妙法蓮華経とか南無阿弥陀仏だけではなく、ちゃんといわゆるお経を読んでいると思うのですが、仏教の世界では、ただ南無妙法蓮華経とか南無阿弥陀仏と唱えるだけというのは、手抜きにはならないのでしょうか?非常に素朴な疑問なので、自分で調べてくださいとか、冷やかし?とかの回答は御遠慮下さい。

  • 『南無妙法蓮華経』、、、て?

    『南無妙法蓮華経』、、、て、どなたが最初に言いはじめたのですか?? 日蓮正宗では、御存知の様に日蓮大聖人が、立教開宗時より自行化他にわたる『南無妙法蓮華経』を唱え始め、“竜の口の法難”以降、御本尊として文字として残されたようです。その後、“佐渡流罪”を経て“熱原の法難”時に本門戒壇の大御本尊として定められました。 『南無妙法蓮華経』は、日本天台宗・比叡山延暦寺の最澄も自行のために題目として唱えていました。それをさかのぼること中国天台宗の智顗も自行のために題目として唱えていました。 法華経はインドより中国にわたる段階で、鳩摩羅什により漢訳されていますが、いったいどなたが『南無妙法蓮華経』を唱え始めたのでしょうか? 鳩摩羅什による漢訳の時点で、既に存在していたのでしょうか? お分かりになる方がおりましたら、教えていただけますでしょうか? また、その際文献も一緒に載せていただけるとありがたいと思います。 宜しくお願いいたします。

  • 短いおつとめとは何ですか

    この間、こちらで読経のことや 短いおつとめの言葉を覚えておけばいいと聞きました。 http://okwave.jp/qa/q7051553.html 私の宗派は曹洞宗なので読経は般若心経になります。 お通夜の時とか、さすがに般若心経では長すぎるので、 短いおつとめの言葉を覚えておこうかなと思いました。 それで親戚に聞いたらよく分からんと言われました。   仏教の短い言葉っていうと南無阿弥陀仏や 南無妙法蓮華経ぐらいしか知りません。 これって短いおつとめの言葉でいいんでしょうか? それに南無阿弥陀仏とかは浄土宗の言い方みたいです。 曹洞宗では何ていえばいいのでしょうか。

  • 仏教の宗派について質問です

    初めてここに書かせていただきます。 私の家は元々「南無妙法蓮華経」を唱える仏教なんですが、 今度訳あって、般若心経を読むことになりました。 これって大丈夫なんですかね!?

  • なぜ南無妙法蓮華経は太鼓の音に合うのであろーか

      なぜ南無阿弥陀仏は静けさに合い、 南無妙法蓮華経は太鼓の音に合うのであろーか。  

  • 念仏と題目の違い

    友達に南無妙法蓮華経も南無阿弥陀仏も 同じようなものだねといったところ、 「南無妙法蓮華経は題目で南無阿弥陀仏は念仏だ」 と激しく抗議を受けました?? 私からすれば同じにしか見えないのですが、 念仏と題目で何が違うのでしょう。

  • 南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経

      南無阿弥陀仏と唱える者の顔は静かで穏やかであるのに、 太鼓を打ち鳴らし南無妙法蓮華経と唱える者の形相が畜生に近くなるのは何故か  

  • 南無妙法蓮華経と南無阿弥陀仏を最初に唱えた人は誰で

    南無妙法蓮華経と南無阿弥陀仏を最初に唱えた人は誰ですか? この2つの宗派と開祖が考えた呪文ですか? 誰が考えたのか教えてください。 どちらの方が古いのでしょう? 何年の発明ですか?

  • 天台三大部に題目の記載の有無

    章安大師が天台大師の講義を筆録した『法華文句』『法華玄義』『摩訶止観』(天台三大部)に南無妙法蓮華経の字句は記載されているのでしょうか。 法華系新興宗教教団の方が、教団の正当性の理由に天台智顗も南無妙法蓮華経と唱えていたと主張していました。 羅什三蔵の訳した妙法蓮華経に天台智顗が南無を冠して南無妙法蓮華経と唱えていたのでしょうか。 もしも唱えていたとしても中国語でナムミョウホウレンゲキョウと発音はしないと思うのです。 よろしくお願いします