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債券の表面利率と金利変動について
現在FPの勉強をしており、問題集に「他の条件が同じであれば、一般に表面利率が低い債券ほど、金利変動による価格の変動が小さい」とあります。 しかし、表面利率と金利変動の関係がよく分かりません。 こちら↓で同じ質問をしている方がいて、 http://okwave.jp/qa2170699.html 「価格変動の大きさは満期までの長さと金利変動の関係になります」 までは納得できるのですが、そこからどうして 「満期までの期間が同じならば表面利率の低い債券ほど、金利変動による価額変動が大きくなります」 となるのかが分かりません。
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ご質問の最初の部分は、「他の条件が同じであれば、一般に表面利率が低い債券ほど、金利変動による価格の変動が大きい」の誤りだと思いますが。 債券には「デュレーション」(D)という概念がありまり、簡単に言うと、各債券の「実質的」な残存年数(平均回収期間)です。 クーポンのない割債のDは債券の満期(年限)に等しくなります。10年債なら10年です。すべてのキャッシュフローが満期に支払われるからです。 利付債のDは債券の満期より短くなります。なぜなら、割債と違い、債券のキャッシュフロー(クーポン部分)が前倒しで支払われるからです。クーポン水準にもよりますが、10年債ならDは7年とか8年とかです。 つまり、同じ10年債でも、「実質的な」年限は表面利率が高いほど、短くなります。 実質的な満期が短いということは、金利変動に対する感応度が低くなるということですよね。ですから、「同じ満期なら表面利率が低いほど(実質的年限が長いので)価格変動が大きい」となります。 直感的にわかっていただけましたか? わからなけば、「デュレーション」でさらに調べれば解説がいっぱい載っているはずです。(むずかしい計算式も)
お礼
ご指摘の通り質問の最初の部分が誤っていました。。 どうもありがとうございました! ようやくスッキリ分かりました。