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SONY再建
今回SONYが経営再建のため中期経営方針を発表し、その中にカンパニー制を廃止というのがありましたが、これはどのような制度なのですか?またを採用したためにどのような弊害が起きたんですか?知っている方がいらっしゃったら是非返信ください。
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カンパニー制とは、社内に擬似会社をつくり社長を任命し、権限と責任を与える制度です。この制度のもと、エレクトロニクス・ゲーム・音楽・映画・金融など多岐に渡る多くの会社や社内カンパニーができました。 参考: http://www.sony.co.jp/SonyInfo/Jobs/CHANCENavigator/otsf/organization.html メリットとしては、カンパニーのプレジデントに権限と責任を委譲させることで、大企業病を克服し経営環境(デジタル家電化・ユビキタス社会化など)の変化に対して機動的に対応できること、親会社としての管理項目を明確にできることなど、があり、ソニーは自己完結型のカンパニーの集合体として最大限の価値を生み出すことを目指しました。 しかしながら、カンパニーが個々に孤立してしまい、カンパニー間で当初期待していたシナジーを生み出すことができませんでした。 とくに、コア事業であるエレクトロニクス分野でヒット商品がなく、デジタル家電(液晶テレビやiPodなど)で他社に遅れを取る結果となりました。 しかも、1年で大赤字となりました。 そのため、カンパニー制を廃止せざるを得ず、コア領域を中心にお金や人材を優先的に投入し、業務機能(調達部門や製造部門・研究部門など)が各カンパニーに分散されることによる経営資源の無駄をなくし、効率的な組織形態を模索することになったわけです。 成長のためのカンパニー制を採用し赤字の結果となったので、経営陣としてはカンパニー制は継続できず、時期黒字転換が必須事項となったわけです。
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- SariGEnNu
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No1のご回答の補足についてですが 下請けや持ち株会社,カンパニー制の決定的な違いは最終的な責任の度合いだと思います。カンパニー制では大元が全責任を追わなければならないと思います。他の2つは、切り離すことができるものだと思います。
- SariGEnNu
- ベストアンサー率19% (9/46)
ソフトバンクはこの分権制のやり方を基本指針のように考えているらしいです。ソフトバンクの場合、それで上手く言っているかどうかはいまいちよく分りませんが、実際の運用上の違いなどもあるかもしれません。
- ipa222
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一言で言うと、縦割りになって全体として弱体化していたという事でしょう。 独立したけど、どこも魅力的な製品を生み出せなくなってしまったという事でしょうね。 ハングリーでなければ社内を独立した組織に分割しても機能しないと思います。お坊ちゃんたちには不向きなシステムだったと思います。 公務員と同じシステムですから。 今度は、総力を挙げて再建をすると言うことです。 出井さんに責任を押し付けることができないという現在の体質にも問題があると思います。
お礼
確かに縦割りになって横のつながりがなくなってしまうと非効率になるのは確実ですね。政府がやっている多角的通商交渉が遅遅として進まない原因もそこにあるようですし。今回の意見はたいへんさんこうになりました。ありがとうございました。
補足
カンパニー制とそれによる弊害はよくわかりましたが、これは持ち株会社が傘下にたくさんの子会社を持つのとは違うのですか?確かに日本の多くの法人企業は持ち株会社を設立し、それの廃止というものを耳にすることがない以上、両者が異なることは明白ですが、無知な私にはその違いがわかりません。両者の違いにも精通していれば、教えていただきたいです。