• ベストアンサー

tooth(歯)について

こんばんは。お世話になっております。 前々から疑問のひとつだったのですが、英語で「人間や動物の歯」のことを tooth と言いますね。「のこぎりの目や歯車の歯」にもこの tooth を使うようです。 しかし、「歯の」という形容詞になると dental ですし、「歯医者」も dentist です。また dent は機械系の用語として「歯車の歯」の意味で使われています。 他のヨーロッパ諸国の言語においても「歯」は、フランス語で dent、イタリア語・ポルトガル語で dente、スペイン語で diente、ドイツ語だけ変わっていて Zahn(ツァーン)ですが、tooth よりも dent に近い感じです。 辞書には、「古英語 toth、ラテン語 dens と同系」とありますが、何故英語の tooth だけ他の国の言語と綴りも読みも全く違った単語になってしまったのでしょうか? 上記の国の中でドイツが最も北に位置し、他の国の「歯」を意味する単語と違っていることから、北欧の言語の影響もあるのかな、とも思いましたが、北欧の言葉は全くわからないのでどうにもなりません。

  • 英語
  • 回答数3
  • ありがとう数6

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • sillywalk
  • ベストアンサー率46% (145/314)
回答No.2

19世紀に、言語学者であり民話の研究者でもあったJacob Grimmがインド・ヨーロッパ系の言語に体系的に見られる音の対応規則を発見しました。これをグリムの法則(Grimm's Law)と言います。 この法則によると、インド・ヨーロッパの古典語でp,d,t,kの音を持つ語が、ゲルマン語ではf,t,th,hにずれて対応する、といったような関係が指摘されています。例えば、ラテン語のpaterは英語ではfatherという具合です。ラテン語のdentが英語のtoothに対応するのは、まさにこのグリムの法則に沿った音変化で、もともと由来の違う語だというわけではありません。 今の標準ドイツ語のもとになった高地ドイツ語に関しては更に、tがtsに変化するという第二変化が起こりました。ドイツ語でzahnという語頭の子音を持っているのはこの変化によるものです。 グリムの法則は「法則」と名前がついているものの、何らかの条件のもとに常に発生する普遍的な法則ではなく、この時期のゲルマン語に起こった系統的な変化を記述しただけのものです。従って、なぜゲルマン語だけにこのような変化が起こったのか、という理由をこの法則が説明してくれるわけではありません。 グリムの法則を説明しているサイトはいくつもありますが、toothの例も載せてあるサイトがあったのでURLを貼っておきます。

参考URL:
http://www.arts.uwa.edu.au/LingWWW/LIN203/Overheads/SoundChange.pdf
matchboxtwenty
質問者

お礼

回答いただきありがとうございます。 Grimm's Law というのは初めて知りました。 やはり tooth という言葉はゲルマン語の影響をかなり受けていたからこそ、ルーツこそ同じであっても、南ヨーロッパの言語とは違った道を歩んだわけですね。 イギリスの歴史を考えれば、ローマ帝国、ノルマン人、アングル族、サクソン族、ジュート族などの言語の影響を複雑に受けているわけですから、ヨーロッパの言語の中でも難解な方なのでしょうか?

その他の回答 (2)

noname#27172
noname#27172
回答No.3

フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語はラテン系の言語で互いによく似ています。 英語とドイツ語もゲルマン系の言語で共通点も多いのですが、ラテン系の言語同士に比べると近似性が低いですね。といいますのは、大昔の英語はドイツ語と非常に似通っていたんですが、イギリスがノルマン人に占領されると、公式な言語はフランス語やラテン語に取って代わり、英語は下部層の庶民たちの言語に押しやられました。かろうじて、英語が公用語として復活しましたが、語彙の半分までがラテン語やフランス語に由来する言葉で占められていました。 このように英語で名詞は本来の固有語で形容詞形はラテン系というものには king→royalがあります。

matchboxtwenty
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 なるほど、イギリスを中心としてヨーロッパの歴史を考えてみると、英語はゲルマン語、フランス語、ラテン語が入り混じった言語なんですね。その中でもラテン語の影響はかなり大きいのですね。 ボキャブラリーの勉強をしていると、同じような意味なのに全く違う綴りの単語がたくさんあって困りますね。

noname#7963
noname#7963
回答No.1

このような説があります。 Word History: Eating, biting, teeth, and dentists are related not only logically but etymologically; that is, the roots of the words eat, tooth, and dentist have a common origin. The Proto-Indo-European root *ed-, meaning “to eat” and the source of our word eat, originally meant “to bite.” A participial form of *ed- in this sense was *dent-, “biting,” which came to mean “tooth.” Our word tooth comes from *dont-, a form of *dent-, with sound changes that resulted in the Germanic word *tanthuz. This word became Old English tth and Modern English tooth. Meanwhile the Proto-Indo-European form *dent- itself became in Latin dns (stem dent-), “tooth,” from which is derived our word dentist. We find a descendant of another Proto-Indo-European form *(o)dont- in the word orthodontist. ところで、気になる事が一つ。 >また dent は機械系の用語として「歯車の歯」の意味で使われています。 私は機械関係はかなり知っているつもりですが、gear tooth/teethが普通使われますので、どこでdentが使われていたのか教えてください。dentならご存知の通り、「凹み」です。

matchboxtwenty
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございます。 やはりドイツ語だけ違っていたのは意味があったのですね。 「歯車の歯」という意味の dent は私の勘違いでした。おぼろげな記憶で書いてしまったあとで、私の持っている「図面の英語」という本を見たら tooth とありました。「歯車の歯元」を意味する単語が root of tooth のほかに deddendum があったので、それと混同したのかもしれません。 私はプロフィールにあるような性格なのでお許しください。m(_~_)m

matchboxtwenty
質問者

補足

非常に参考になる回答をいただきながら、ポイントを差し上げられなくて申し訳ありません。 決して私の勘違いを指摘されたことによる感情的な理由ではないことをご理解ください。 もし日本語で回答されていたら違っていたかもしれません。 わからないことについて質問していますから、英語で回答されてそれを理解することは可能だとしても、提示された英文を読んで、日本語と全く同じような感覚で即座に理解できるほどの読解力は持っておりません。私は日本語のネイティブですから、日本語での回答の方がやはりすんなり理解しやすいというのが理由です。

関連するQ&A

  • ドイツ語について

    ドイツ語について何点かお聞きしたいのですが、 ドイツ語ができると理解できる他の言語や勉強し易い言語はありますか? オランダ語や北欧(フィンランド除く)の言語は多少勉強し易そうですが…他にもあれば教えてください。 そして、私の知り合いから聞いたのですが、ドイツ語を勉強すると英語を忘れないとやりずらいと聞きましたが、 英語からドイツ語を勉強するのはそんなに困難なのでしょうか? ドイツ語に詳しい方是非教えてください。

  • 親知らず=知恵歯

    『親知らず』の別名は『知恵歯』ですよね。それで、『親知らず』を英語に訳すと、"wisdom tooth" ですよね。 『知恵歯』は、"wisdom tooth" の日本語訳ですか??「大昔から、日本では『知恵歯』、英語圏では "wisdom tooth" と言っていて、たまたま意味的に同じだった」とは考えにくいですよね。どうなんでしょう?? ご回答宜しくお願いします。

  • ヨーロッパの言語学習で英語の文法知識が意味ある範囲

    ドイツ語や北欧の言語は英語の文法に近いと思います。フランス語やスペイン語など少しちがってきますね。 どの言語も違うので、文法はやはり覚えないといけないですけど、どこまでが英語の文法を知っていると意味あるとか思えるのでしょう?

  • 北欧の言語

    デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語って 互いに非常に似ているそうですね。そこで質問があります。 (1)北欧の人同士が会話するのには何語を使う場合が多いのでしょうか? 例えば デンマーク人とスウェーデン人が会話する場合です。 (2)それらの言語は、英語とドイツ語のどちらに近いでしょうか? (3)北欧の言語を学ぶとしたら、この中から何語がお勧めですか?

  • STYLEをドイツ語、フランス語で

    英語のSTYLEは、ドイツ語やフランス語にすると、なんという単語になりますか? A-STYLEというサイトを立ち上げたかったのですが、ドメインが取れないので、STYLEを英語から他の国の言葉に変えたら…と思ったのですが、単語がわかりません。 スペルと読み方、両方教えてください。

  • 欧州の言語で英語の文法の知識が役立つ範囲

    フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、オランダ語、北欧の言語などがありますが、英語の文法との距離の差で、英語の文法の知識が役立つ範囲ってどこまででしょうか? かなり似ている、似ているけど違う部分が多いなどです。

  • 幸せを意味する単語

    教えて下さい。 幸せ、幸せになるという意味を持つ単語を教えて下さい。 英語ならHAPPY 以外に何かありますか? 英語だけではなくフランス語やドイツ語等、他の言語でも構いません! 気持ちが前向きになる意味をもつ言葉や、あと、心機一転を英語や他の外国語ではどう表しますか? 宜しくお願いします

  • 北欧の言語を学ぶため、ドイツ語

    北欧の言語を学ぶ資料って少ないですよね。 それでドイツ語と並行するといいのでしょうか? ドイツ語は資料は多いですね。

  • 英語の文法の知識を応用できる言語

    日本の教育では母国語の日本語以外は英語が義務教育です。 欧州の言語はいろいろありますが文法の面で、英語の文法の知識を応用しやすいといえば、どの言語になるのでしょうか? 欧州の言語はドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、北欧の言語など。

  • 英語は耳から覚えられたのに第三言語は

    こんにちは。 英語は義務教育で習いました。一応英語で推薦受験しましたが、バカ学校なので偏差値は低いです。 その後ずっと英語とは一切無縁の社会人をしていました。 それが32になり、外国人男性と付き合うことになり、そこから一生懸命英語を勉強しました。 中学英語レベルを言うのもたどたどしいぐらいでした。 が、半年もしたら、日常会話はぺらぺ~らの状態で、日本語と同じテンポ、口から英語が滑るように出てくる状態になりました。 その彼と結婚し、34才から彼の国、北欧に住んでいます。 もうすぐ4年経ちますが、びっくりするぐらい単語が覚えられません。 なぜなんでしょうか? 英語は彼との会話で、耳から覚えました。例えば、ミミック、ピューク、リドル、プリフェクチャー、ディダクション、イレクション、チョックトゥデス笑 全部スペルかけませんが、会話の中で一度聞いて、すぐ覚え、自分の単語になり、すぐ使えるようになりました。赤ちゃんが話せるけど書けないのと同じ感じです。また、分からない単語も、会話の中で邪魔にならず、推測ができました。 が、北欧語だと、上記の単語、一万回聞いたと思いますし、一万回辞書を引いたと思います。でも、覚えることができません。 悔しいです。ただただ、悔しいです。 理由はなんだと思いますか? 経験ある方いませんか? 英語は、聞き取りの練習などしていません。映画も、ドラマも、なーんにも見ていません。 新聞も雑誌も一切読んでいません。ハリポとduoと暗唱の本と彼の会話のみです。 どちらかといえば北欧語のほうが英語の300倍ぐらい時間を使ってテレビやら新聞やら、論文を書くやらしています。 第三言語の習得って、こんなに辛いものなんでしょうか? ちなみに、英語を始めたのが32(4年間使った)、北欧語が36(2年間使ってる)。年齢による記憶力の差ではないと思っています。 圧倒的に北欧語のほうが、集中して勉強している時間が長いです。そもそもその国に住んでいますし。