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北欧の言語について
北欧の言語と言えば デンマーク語、スウェーデン語、 ノルウェー語、フィンランド語がありますね。 フィンランド語を除く3つの言語は非常に似通っていているらしいですが、デンマーク語に関しては発音が 非常に難しいらしいですね。それらの3ヶ国語は語彙の面では 英語よりもドイツ語に近いんでしょうか?文法の面では 英語に近いのかドイツ語に近いのか、それともラテン語やロシア語のように語尾変化が複雑なのか見当がつきません。また、英語ともドイツ語とも違う独特の性質があると思います。 それから フィンランド語というのは それらの3ヶ国語とは言語学的に別系統らしいですね。むしろ 日本語に近いんでしょうか?そうだとしたら フィンランド語も日本語のようにSOVの形を取るんでしょうか? どなたか、ご存知の方 回答お願いします。
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面白い主題ですね。 まず、デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語、そしてアイスランド語は原始北欧祖語(古代スカンディナビア語)という言語からそれぞれ分かれたと言われています。ここで今のノルウェーに住んでいたバイキングの一部やアイランド、スコットランドから来たケルト人達が 今のアイスランド人の先祖になっており、(900年頃) その後、殆ど異民族との交流とか移住がなかったので、地球上で遺伝学的に単一民族として認められる少ない例だと言われていますね。 そのせいか、アイスランド語はいちばん古形を保っていて 言語学的な化石とも言われます。外来語も中国語みたいに 全部既存の古有語を組み合わせて作りますね。当然、ヨーロッパの他の言語の影響が続いた残りの3つの言語とは ぜんぜん通じないし、文字の上の特徴も目に付きますね。 三つの言語はお互いに通じると知られていますが、実は そうでもないようです。おっしゃるどおりに デンマーク語は声門閉鎖音というもののせいで、変わった 発音で有名なんですね。そのせいか、スウェデン人においてはデンマーク語が聞き取れないという話を聞いたことが あります。これに比べて、スウェデン語にも他のゲルマン語にない特徴として、高低アクセントというものがあって、音楽的な音感があるといいます。中国語の 声調のような感じかな?ノルウェー語はさらに Bokmal と Nynorskという二つの公用語が並立しており、一つの ノルウェー語がないということです。Bokmalは 文章語が ほとんどデンマーク語と同じ、 Nynorskは主に地方の方言を集めてデンマーク語と異なるノルウェー語を作ろうとして成立したそうです。使用比率は 80 : 20 らしいですね。 普通、ノルウェー語としたら、このBokmalのことです。 相互関係を言えば 口語はノルウェー語(Bokmal)とスウェデン語が近いし、文語(文章語)はノルウェー語とデンマーク語が近いと思われます。 語彙や文法はこれらの言語がゲルマン語のなかでも別のグループなので英語かドイツ語かどちらにちかいか、単純比較は無理がありますね。文法の性は両性名詞と中性名詞の 対立があって、ドイツ語と近い感じですが、格変化は しないようで、英語と近い感じです。語彙は中世以来には ラテン語、ドイツ語、フランス語などから入ってきましたが、英語からの影響は近代以来からです。まとめて見れば 難易度は英語とドイツ語の中間で(日本人から見て) その特徴もドイツ語よりは文法が簡略化されているけど、 英語ほどはないと言っていいようです。しかし、綴りは 逆に英語よりは規則的であるが、ドイツ語ほどはないと いうことですね。 フィンランド語の場合はフィンウグル語派なので、エストニア語に近い言語です。ヨーロッパではハンガーリ語と ともに難しい言語として、有名ですね。けど、基本的には SOVで日本語と同じで格の数が15になっておりますが、ロシア語とかドイツ語の格概念じゃなくて、接詞みたいものです。 minä olen (わたしは です) sinä olet (あなたは です) hän on (かれ かのじょは です) たしかに語順が同じ 名詞に性の区別がない 後置詞を遣うということで日本人に馴染みやすい部分はありますね。
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- mide
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フィンランド在住でフィンランド語をまあまあとスウェーデン語が少しできますが、スウェーデン語についていえば、語彙は英語と共通のものよりドイツ語と共通のものの方がやや多いかなという感触です。でも、全部に共通のものも多いし、意味が変わってしまっているもの、ちょっと見には同一語源とは分かりにくいものもあるので、数える基準を設定するのは難しいかなと思います。 スウェーデン語とノルウェー語は発音でも似ていて、ノルウェー語も高低アクセントを使い、スウェーデン語が分かればノルウェー語も聞いただけである程度理解できると思います(ただし方言差あり)。しかし、デンマーク語は確かに発音が特殊で、聞いただけでは簡単には理解できないと思います。一方、書いたものは比較的分かる部分が多いと思います。 フィンランド語は全く別系統ですが、語順は通常SOVではなくSVOです。日本語との比較ですが、発音は日本語のように各音節をはっきり発音するので、他の北欧語よりは響きがかなり日本語に似ていて、日本人はフィンランド語の発音がいいとほめられることがよくあります。文法的にはフィンランド語も日本語も膠着語に分類され、名詞の性がないこと、冠詞がないことなどが同じであり、格変化も日本語の助詞の使い方とちょっと似たところがあります。ただし系統的には日本語とは無関係と考えられています。
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回答ありがとうございます。
- kumi-dk
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デンマークの大学・専門学校にほんの少しだけ研修に行ったことがありますのでデンマーク語について若干知識があります。 デンマーク語は英語に近いように思います。例としては、 good morningはgod morgen(カタカナ記載すると「ゴ・モーン」)といいます。確か、向こうに住んでいる日本人に習った時、「英語で考えれば大丈夫」といわれた記憶もあります。 デンマーク語は外国人には「ジャガイモを口に入れて話している」と言われることがあるくらい、発音がハッキリしません。彼らも承知していて、外国人には英語を使ってくれます。
お礼
回答ありがとうございます。 ということは デンマーク語は発音を別とすれば 英語をマスターした人にとっては最も学びやすい外国語と解してよろしいのでしょうか?
- ivallo
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フィンランド・スウェーデン・ノルウェーの国境付近にかつて住んだことがあります。デンマーク語については予備知識があるだけです。 私の知識では、北欧3ヵ国にデンマーク語、そして、アイスランド語が非常に近い関係にあります。もともとは同じ言語(何語かは、、、パッと思い出せません)から派生していて、その後、大陸の4ヵ国が他の国々の影響で変化してきたのに対して、アイスランドでは古来からほとんど変化していません。そのため、アイスランド語を見れば、古文がわかる、と言われています。 ちなみに、フィンランド語が別系統、と言うのも、全部が似ていて、しかも、同じではないためどう言うふうに区切ったらいいのかわかりませんが、フィンランドは確かに、今のノルウェー、スウェーデン、フィンランドはともにスウェーデン連邦だったのですが、ロシアに敗北した時にロシア領になった地域です。ロシア語と混ざりあったことは否定できません。 さらに、北欧3国の北のエリアはラップランドと呼ばれるサーメ人のエリアですが、サーメ語は明らかに他の言語とは違っています。 さて、英語とドイツ語でどちらに近いかと言えば、英語とドイツ語が近いために、一概に言えませんが、語形変化や、文字と発音の関係に限ればはドイツ語に近いです。
お礼
回答ありがとうございます。アイスランド語はノルウェー語から分化したらしいですね。しかし、ノルウェー語はスウェーデン語やデンマーク語と互いに似通っていて3国とも非常に仲良しで隣接しているので、英語、ドイツ語、その他 フランス語などのラテン系の言語の影響を受けながら 相互に接触作用が起きているのに、アイスランド語だけが 外来語も拒み 孤立化しているのではないかと思います。フィンランド語には スウェーデン語から大量の借用語が流れていると思いますが、ロシア語からは どうでしょうね。フィンランド語はエストニア語などの旧ソ連の1部だったバルト3国の言語と近縁で それらのバルト3国の言語には大量のロシア語が流入していることは頷けますが フィンランド語もロシア語の影響をそれほど大きく受けたとは考えにくいんですが、、、。 あと、英語とドイツ語っておなっじゲルマン系の言語なのに驚くほど違いますよ。むしろ、英語って 文法的にも ドイツ語よりもフランス語に似ているんじゃないかって思うほどです。
お礼
回答ありがとうございます。英語とドイツ語の中間と言うことは オランダ語に近いんでしょうかね。 語順はどうなんでしょうか?ドイツ語のような枠構造があるんでしょうか?