この役員退職慰労金引当金に関する簿記の問題に出題不備はあるのか
役員退職慰労金引当金に関する簿記の問題に、出題不備があるように思えますので、皆さんからのご意見を頂戴したいと思いました。
> 役員退職慰労金について、従来支出時に費用として処理してきたが、当期(X7年3月31日決算)から以下の規定に基づく期末要支給額を引当計上することとした。これにより、当期のP/Lのは販管費の一項目として、役員退職慰労引当金繰入額2,195,000円を計上するのは正しい会計処理か。
という問題があります。そして「以下の規定」というのが、
>(1)役員退職慰労金の計算式:退任時の報酬月額×(役員在任月数÷12ヶ月)×係数
>(2)係数:代表取締役 2.0 取締役 1.2
>(3)役員及び報酬月額の状況
ⅰ 甲氏(代表取締役社長)
X2年4月1日に就任。前期及び当期の報酬月額は 650,000円及び 672,000円。
ⅱ 乙氏(取締役)
X4年10月1日に就任。前期及び当期の報酬月額は 525,000円及び 540,000円。
ⅲ 丙氏(取締役)
X2年4月1日に就任。X7年3月31日をもって退任。前期及び当期の報酬月額は 551,000円及び 564,000円。
「退任時の報酬月額」と言われても、いつ退任するか、退任させられるか、さらにその期の報酬月額が合理的に見積もれるのか。X7年3月31日に退任した丙氏の当期の報酬月額以外に退任時の報酬月額についてのデータが与えられていないとしか読めません。
ただし「退任時の報酬月額」を「退任時までに受け取った報酬月額」と読み替えれば、前期以前に発生した額は過年度修正の特別損失とし、当期に発生した額だけを発生主義による引当金の繰り入れればよいと理解し計算できるのですが、この読み替えは私には強引に感じます。
そして解答・解説によれば、引当金繰入額の金額は以下の算式により正しいとしています。
*1 引当金繰入額 2,195,000円=8,340,000(*3)-6,145,000(*2)
*2 前期末要支給額 6,145,000円=5,200,000(*4)+945,000(*5)
*3 当期末要支給額 8,340,000円=6,720,000(*6)+1,620,000(*7)
*4 甲氏の前期末報酬月額 5,200,000円=650,000円×(48ヶ月÷12ヶ月)×係数2.0
*5 乙氏の前期末報酬月額 945,000円=525,000円×(18ヶ月÷12ヶ月)×係数1.2
*6 甲氏の当期末報酬月額 6,720,000円=672,000円×(60ヶ月÷12ヶ月)×係数2.0
*7 乙氏の当期末報酬月額 1,620,000円=540,000円×(30ヶ月÷12ヶ月)×係数1.2
さて皆さんは、この計算問題には問題の設定に不備があるとお感じになるでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。このあたり税務署が見解出してくれないから難しいです。いや、100%出せなくてもいいけれどわかっていることは出してほしいです。そうじゃないと税務署OBとかで内部事情分かっている税理士だけが得するとか、税務署利権としか言いようがありません。 一応気が始まって3か月以降に役員報酬増額すると賞与認定されるんでしたっけ?実際には最低でも退職1年前から最終月の月額報酬にしなければいけない気もしますけど。