トランプ大統領失脚？

質問

• アメリカが大荒れしている中、トランプ大統領の存在が批判を受けているが、彼には関与の痕跡はない。
• 今回のデモの発端は警察官の過剰な力の行使であり、その問題に注目すべきだ。
• 黒人差別は過去から存在していたが、なぜ今回のデモではトランプの批判になっているのか理解できない。

回答No.6

koncha108 · ベストアンサー

今回の暴動とデモのきっかけは黒人容疑者のジョージ・フロイドの白人警察官による不法な暴力による殺害映像がきっかけで、フロイド氏がシンボルになっているところはありますが、根底にはこれまでも同じ様なことが繰り返され、抗議デモがその都度起こっている中で一向に解決されない黒人社会とその苦しみを共感する白人を含むアメリカ市民の怒りがあります。だから、今回の事件を起こした警官とそれを見過ごした同僚の３人の警官を逮捕しただけでは終わらないのです。
その中でトランプ大統領は基本的なミスをいくつも犯しています。
一つ目は、抗議デモの中で起こった放火、破壊、強奪を、非暴力的なデモと一緒くたにして、米軍を投入して鎮圧すると脅したこと。トランプは暴徒化した人たちを極左の武装グループANTIFAと決めつけ、武力で弾圧しようとしました。もちろん破壊や強奪は許されないのですが、国民の声として差別の撤廃を今度こそ実現したいと言う多くの非暴力的な抗議を一部の暴力的な動きと一緒くたにして、国民を守るべき軍隊に国民に武器を向けさせようとする様な発言には、国民だけでなく現防衛長官のエスパー氏や前防衛長官のマチス氏が反論しています。
二つ目に、米軍を国民の鎮圧のために出動することは法律では禁じられていて、大統領権限でそれを行うためには各州政府の出動要請と議会の承認が必要ですが、各州政府は当初米軍とは独立した州兵を混乱終息のために出動させたりしていましたが、多くの州、特に民主党の知事の州では米軍の出動要請どころか、抗議デモに理解を示し、州兵を引き上げさせ警官の行き過ぎた行動を制限する規則を作るなどして鎮静化を測っている中で、トランプはそうした民主党の州の動きを政治的にとらえてこき下ろし、国の強権で覆そうとしています。
三つ目は、ホワイトハウスを平和的な抗議手段を中心としたデモが取り囲んだ時に、トランプ自身が強く、怖がっていないことを示すために、これまで行ったことの無いホワイトハウスの隣の教会（過去の大統領が礼拝し大統領の教会と呼ばれるところ）にわざわざ徒歩で言って、礼拝をせずに聖書を片手に持ち上げて写真をとるイベントを行ったこと。その直前にホワイトハウス周辺には平和的なデモ隊が大勢いて、まだ各地で出されている外出禁止令の時間になっていなかったにも関わらず、トランプがホワイトハウスから教会に行く経路を警官が催涙ガスやゴム弾で突然デモ隊を追い払い大統領のための道を作ったと批判されています。しかも大統領は自身読んだことが無いと言う聖書を方で軽く扱い、まるで日本で言えば黄門様の印籠の様に自慢げに掲げて自分の権威と強さを見せつけたと批判されています。
トランプは過激化したホワイトハウスのデモ隊の行動で、これまで何回か護衛に地下の防護室に押し込められていて、そう言う危機感がありながらまるで国民に挑戦するかの様に警察に群衆を暴力で追い払わせ、教会行って写真だけ取らせて帰ってきたと言うことが多くのアメリカ国民の怒りを買っています。
大統領と言うのはアメリカ国民のリーダーであるべきで、国民の声を聴き、国民を守り、国民を正義の元に動かす立場なのですが、それと正反対のことばかりしているので、体的の民主党や時期大統領候補のジョー・バイデン氏だけでなく、自身の共和党からも批判が出ていて、最近では"I'm a repubulican but not a fool. BIDEN2020" （私は共和党支持者だが馬鹿では無い。2020年はバイデン。”）と言う様な内輪からの反乱も目立つ様になって来ています。

お礼

回答ありがとうございます。
大変わかりやすい説明でした。
おかげですっきりしました。