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第5~6世代戦闘機にステルス性が要求されないのか?
アメリカ海軍の作戦部長(CNO)ジョナサン・グリーナート大将が >「米海軍の次世代戦闘機にはステルス性能と高いスピード性能は不要だ」 と発言したそうですが、グリーナート大将は何故その様な結論に至ったのでしょうか? ステルス性能を備えていない機体、即ち、非ステルス機は遠距離からもレーダーで探知されてしまいますし、レーダーが非ステルス機を探知する事が出来る距離は、熱源を捉える赤外線センサー等をはじめとする「レーダーとは別の捜索手段」が敵機を探知する事が可能となる距離よりも大幅に長いため、レーダーや「レーダーとは別の捜索手段」ではステルス機を捉える事が出来ない距離からでも、ステルス機は非ステルス機をレーダーで探知して、中・長射程ミサイルを用いて一方的に攻撃する事が出来るのですから、「レーダーとは別の捜索手段」を主な探知手段とするのであれば、尚の事、対レーダーステルス性能が高いものでなければならない筈です。 しかも彼は >「結局ミサイルは追い越せないのだから、過剰なスピードは必要ない」 >必要なのは、防空網を突破する新しい兵器を搭載する大きなペイロード搭載能力 と述べたそうですが、中・長射程ミサイルは格闘戦用に用いられる短射程ミサイルと比べれば機動性・運動性が低いため、進行方向を急速に変えて高速で離脱を試みれば、中・長射程ミサイルのロックオンを外す事が出来る可能性も少しはあります。(速度で振り切るのではなく、「航空機よりも高速であるが故に急速な方向転換が困難なミサイル」を横に躱す) それにもかかわらず、速度が遅い上に大量のペイロードを抱えた鈍重な機体では、遠距離からのミサイル攻撃の格好の的となってしまいます。 ですから、グリーナート大将が言う様な機体は、ステルス戦闘機が飛び交う将来の航空戦では圧倒的に不利になるとしか思えないのですが、何故彼は米海軍の次期戦闘機のイメージとして、そんな役にも立ちそうもないものを思い描いているのでしょうか? http://news.militaryblog.jp/e636239.html http://flyteam.jp/news/article/46130
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- cwdecoder
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「いくらステルス性能が高くても、敵にダメージを与えられないから」ではないでしょうか。 核ミサイルを搭載した攻撃機なら、発射するだけで絶大なダメージを与えられます。
- ketsuro8da
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ステルス性というのは絶対ではなく、レーダーに写りにくいというだけですし、エンジンからは多量の熱線が放出されています。 従って多数のレーダーサイトなどの情報や人工衛星からの熱線情報をコンピューターで解析すればステルス性を持った航空機といえども探知されてしまうと言うことではないかと思います。新兵器が出現するとそれに対して対抗策を講じるという昔から繰り広げられてきたことと同じことが起きているということです。
お礼
御回答頂き有難う御座います。 >ステルス性というのは絶対ではなく、レーダーに写りにくいというだけですし、エンジンからは多量の熱線が放出されています。 いえ、それは違います。 ステルス性というのは、探知手段から探知され難くなっている事を指す言葉であって、その場合の探知手段がレーダーに限定するものではありませんから、ステルス性都はレーダーに映り難くなるだけではありません。(例えば、迷彩塗装なども目視による探知をされ難くするものなのですから、広義にはステルス技術の一種と見做されています) 【参考URL】 ステルス性 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AB%E3%82%B9%E6%80%A7 現代においても赤外線誘導ミサイルなどの様に赤外線も探知手段として用いられているのですから、赤外線の放射を抑える対策も講じておかなければ、ステルス機と呼ぶ事は出来ません。 実際、世界初の実用ステルス機であるF-117は、ジェットの排気口を極端に幅広薄型にして、排気と大気が速やかに混合する様にする事で、排気温度を低下させて赤外線の放射量が少なくなる様になっております。 そこまで極端ではないものの、他のステルス機も排気口を背面側に設けて、最も高温になる排気口から放射される赤外線が、地上の赤外線センサーからは見えない様になっている等の何らかの対策が施されています。 それに、赤外線探知が可能な距離は、非ステルス機をレーダーで捉える事が出来る距離と比べてはるかに短いものに過ぎませんから、非ステルス機とステルス機とを比較した場合、非ステルス機はステルス機よりも遠方から探知されて中・長距離ミサイルによる長距離攻撃を受けてしまうのに対し、ステルス機であればミサイル自体に搭載されたセンサーでは長距離からロックオンされる恐れがなくなりますから、自機や僚機のレーダーによってミサイルの接近を探知して、ミサイル自体のセンサーに探知される前にフレア等の探知妨害手段を使用する事で、ミサイルのセンサーを幻惑してロックオンされる事を避ける事が出来る可能性が、非ステルス機と比べて格段に高くなります。 また、赤外線探知が可能な距離は、非ステルス機をレーダーで捉える事が出来る距離と比べてはるかに短いものに過ぎない事により、レーダーでは捉え難いステルス機を探知するためには、非ステルス機を捉えるためのレーダーサイトの数と比べて、非常に多くの観測点を設ける必要がありますので、それだけ数多くの基地や偵察機等を運用しなければならなくなり、ミサイルの誘導に必要となるステルス機の現在位置を確実に特定する事が出来る様な探知網を設けるためには、(対非ステルス機用に少数の早期警戒機か艦艇にレーダーを搭載すれば良いのと比べて)莫大な費用が必要となりますので、どこにでも構築出来る様なものではありませんから、ステルス性が有用である事に変わりはないと思います。
- 92128bwsd
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#4です。 > ただ、味方側が複数の無人機を同時運用するのであれば、敵側も同じ事をして来る事も想定しておかねばなりませんから、敵側が多数の無人機を繰り出して大量の迎撃ミサイルを発射した場合、非ステルス機では大半の機体が撃ち落される事になりますから、幾ら無人機とは言ってもミサイルを搭載可能な大型の機体が何機も撃ち落されたのでは、ステルス機と比べても却って高コストになるのではないでしょうか? こちらにもう少し詳しい話が出ていて、過去の議論やF22, F35への懸念のリンクが出ています。 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/us-navys-6th-generation-fighter-jets-will-be-slow-unstealthy-12193 英文でしかもリンクをたどると延々と昔からの議論の背景に行き着くので、かつあいせざるをえないのですが、kagakusukiさんの疑問に対する満額回答は無いようです。 グリーナー元司令官がステルスとスピードはさほど重要ではないと言う根拠はどうやら、想定されているほど役に立たないからと言うことに尽きるようです。それが真実だとしたら、アメリカの仮想敵国も同じ事情で彼らが一生懸命開発している第5世代戦闘機のステルス性能はそれほど役に立たない。だからステルス性能やスピードに頼るよりは、早く相手を見つけて最新鋭の武器で相手を叩いた方が良いと言う発想と思われます。 ステルスが役に立たない理由は、中国やロシアが第5世代戦闘機のステルス性能を向こうにする、ネットワークによる防衛システムと、UHF, VHF帯のレーダーシステムを開発していること、スピードがそれほど役に立たない理由も最新鋭のハイスピード対空兵器がたくさん開発されていることだそうです。 裏を返せば、F35ではやばいと言うところにも行き着くようです。 ただ、前の回答でも触れましたが、これはグリナート元司令官の発言で、空軍はステルス性能が非常に重要であることを主張しているので真っ向から対立しています。これが想定するミッションの違いなのか技術的見解の違いなのかはわかりません。一方で、これが本当に重要なことであれば公になるような発言で触れないだろうと思い、そのまま信じて良いものとも思えません。
お礼
御回答頂き有難う御座います。 >こちらにもう少し詳しい話が出ていて、過去の議論やF22, F35への懸念のリンクが出ています。 >http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/us-navys-6th-generation-fighter-jets-will-be-slow-unstealthy-12193 頂いたリンク先を拝見しましたところ、 「ロシアと中国はUHF帯(波長10cm~100cm)かVHF帯(波長1m~10m)で動作するレーダーを組み込んだ防衛網のネットワークを構築中で、ステルス戦闘機のステルス性はKu、X、C、Sバンド(波長1.67cm~15cm)の一部で動作する高周波帯レーダーに対してのみ有効である」 という趣旨の様です。 そのリンク先のページに書かれている事は、おそらく、ステルス戦闘機のステルス性が有効な帯域の電波よりも大幅に長い波長を持つ電波を使用したレーダーを使えばステルス戦闘機を発見する事も可能なので、戦闘機にステルス性を持たせても無駄だという事を主張している様に見受けられました。 しかし、レーダーの分解能はアンテナの開口面の径に反比例し、使用する電波の波長に比例します。 そのため、十分に小さな分解能を得るためには、波長の短い電波と径の大きなアンテナを使用しなければならない事になりますから、ステルス戦闘機を発見するために波長の長い電波を使用するのであれば、巨大なサイズのアンテナが必要となり、航空機や車両には搭載出来なくなります。(早期警戒機の様な大型のレドームを備えたものであっても使用す電波の波長は長くてもSバンド止まりです) ましてやそんな巨大なアンテナをミサイルに搭載する事など出来ませんから、その様な波長の長い電波をミサイルの誘導に直接使う事は出来ず、もしそれで中・長距離のミサイル攻撃を行うとしたら地上のレーダーサイトや艦船搭載のレーダから送られて来る目標の位置情報をミサイルの発射母機が受け取って、その情報を指令電波を使ってミサイルに送信する事によってミサイルの誘導を行う指令誘導方式に頼らざるを得ませんが、データリンクにはタイムラグがあるため、それのみでミサイルを命中させる用途に用いるには位置情報の精度に難があります。 そのためミサイルの最終誘導は別の方式を用いる必要がありますが、ステルス機にはレーダはあまり有効ではないため、対ステルス機用の防衛網のミサイルの最終誘導にアクティブレーダー誘導を使ったのでは意味がありませんので、赤外線誘導を用いるしかありません。 しかし、赤外線センサーの探知可能距離は短いため、ステルス機側は自機や僚機のレーダーでミサイルの接近を感知して、ミサイルの誘導が指令誘導から赤外線誘導に切り替わる直前くらいのタイミングで、赤外線フレアやデコイ等の撹乱手段を使用したり、雲海の中に逃げ込んだりする事で、ミサイル自体のセンサーのロックを外す事が可能となります。 そのため、例え、波長の長い電波を使用するレーダの実用化配備によってステルス性の優位が多少減じたところで、それでも尚、非ステルス機と比べればステルス機の方が圧倒的に有利である状況には変わりがないように思えます。 それにそもそも、その様な地上や洋上という航空戦が行われる現場よりもはるかに後方にあるレーダーから送られて来るデータをデータリンクで受け取って誘導されるミサイルが相手なのであれば、高速で移動する事によって、ミサイルが受け取る位置情報と、自機の実際の位置の誤差を大きくした方が有利になりますから、尚の事、高速性能も必要になる様な気も致します。 >一方で、これが本当に重要なことであれば公になるような発言で触れないだろうと思い、そのまま信じて良いものとも思えません。 そうですね。米海軍に対して仮想敵国が採る対応を誤らせて、自軍が有利になるために敢えて流した誤った情報である可能性もありますね。
- 92128bwsd
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Wikipedia英語版のF/A-XX (米国海軍の第6世代戦闘機のコードネーム)の項目から関連の部分を抜粋します。 Chief of Naval Operations Jonathan Greenert speculated in February 2015 that the F/A-XX would not rely on speed or stealth as much as previous generation jet fighters due to better signature detection and proliferating high-speed anti-aircraft weapons. Instead, the fighter would carry a new spectrum of weapons to overwhelm or suppress enemy air defenses. Greenert favors an optionally manned aircraft for a modular section that can either hold a pilot or more sensors. The payload of the F/A-XX will likely match or exceed the Super Hornet's payload. ここに書いてあることで注目するべきことは、 speculated, would と言うような言葉が並んでいることで、断言をしているわけではなく、いろいろな条件から熟考した結果、「xxx になるんじゃないかな」くらいの感じ。全ては比較の上です。スピードとステルス性能が第5世代ほどは重要じゃないと言っています。理由は、標的検知能力と高速対空兵器の増大で、どっちみち役に立たないと言う意味と思います。それに対して、新しい敵を圧倒する兵器や相手の防御力を抑制するようなものを搭載したほうが良いと言うような主張と思います。 直接この方が発言したときの状況や原文を見ないと本当のニュアンスがわからないと思いますが、第6世代戦闘機は今はDARPAがコンセプトをまとめていて、それに対して空軍と海軍が要求事項を出しています。空軍と海軍では要件が違っていて、また時間が経てば技術も変わり要求事項もかわってくることから、両軍の意見を取り入れて一つの戦闘機を作るのは簡単ではありません。別々に作ったほうが結局安くつくと言う見方もあります。 空軍は、スティルス性能が非常に重要であるとしていて、またひとり乗りの軽い戦闘機を望んでいます。ペイロードはその分少なくなります。それと海軍の考え方が全く合わないと言う状態。当然のことながら想定する状況、作戦が違うのでしょうから意見が違って当たり前。AI技術の搭載では一致しているようですが、もし無人機と言う考えでも一致するとまた考え方がかわってくるようにも思います。 F35がやはり空・海軍共通で開発し、膨大な開発予算と完成の遅れにつながり、性能に疑問を持つ意見も多いこと、それに導入予定時期にも4年ほどのずれがあるので、別々に開発したほうが確かに良さそうな気がします。
お礼
御回答頂き有難う御座います。 >断言をしているわけではなく、いろいろな条件から熟考した結果、「xxx になるんじゃないかな」くらいの感じ。全ては比較の上です。 なるほど、費用対効果の点からそちらの方がお得である可能性もあるかも知れないという程度の事であって、本当に「ステルス性能と高いスピード性能は不要」である事が予想された訳ではないのですね。 ただ、味方側が複数の無人機を同時運用するのであれば、敵側も同じ事をして来る事も想定しておかねばなりませんから、敵側が多数の無人機を繰り出して大量の迎撃ミサイルを発射した場合、非ステルス機では大半の機体が撃ち落される事になりますから、幾ら無人機とは言ってもミサイルを搭載可能な大型の機体が何機も撃ち落されたのでは、ステルス機と比べても却って高コストになるのではないでしょうか?
- eroero4649
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>しかし Greenert 大将によれば、「ステルス性は過大評価されすぎている」とし、戦闘機がエンジンを噴射して、なおかつ空気を切り裂いて飛ぶ以上は、否応なしに熱は発生するため、結局は探知されてしまうだろうという。 っていうことなんでしょうね。確かに大将のいうとおり、ステルス性は過大評価されすぎている感は否めないと思います。 質問者さんはよくご存じだと思いますが、こういう大きな戦いがない時代では軍事テクノロジーや戦術について極論も含めて百花繚乱するものです。そして実際に戦いが始まってみると、大抵誰もが予想しなかった現実が判明するものです。 かつても「これからは速度の時代だぜ」といってF-104を作り、「ミサイルでカタがつく時代に機関砲なんて重りになるだけだぜ」といってF-4から機関砲を取っ払ったらF-104は壮大な失敗作に終わるわ、F-4に慌てて機関砲をつけるわ、なんてことになったわけです。 長い目で見ていくと、有人戦闘機というものそのものが段々なくなっていくような気がします。人間の体力の限界という縛りに縛られますからね、有人戦闘機というやつはね。もちろんとっさの判断のときには人間のほうが能力を上回るものですが、無人戦闘機はいくら撃墜されてもそんなに痛いものではありません。 大規模な戦闘機同士のドッグファイトは1982年のフォークランド紛争以来行われておらず、この頃はステルスなんて言葉もなかった時代です。その後に空軍が活躍する大きな戦争といえば1991年の湾岸戦争で、これとても四半世紀前の戦争です。 確かに大将の発言は少々極論かもしれませんが、さりとて現状の戦闘機の方向性が正しいとも思えないので、大将の考えも、質問者さんの考えも、私の考えも、おそらくどれも少しだけ合っていて実際の戦争はまるで違うものだった、というふうになるのではないかなと思います。 湾岸戦争の戦訓を参考にするなら、どちらかが制空権を握ったら一方的な展開になるので、ステルス性そのものがそれほど重要ではないような気がします。湾岸戦争のときはECMでイラク軍のレーダーが無力化された時点で勝負ありでしたからね。あとはもう多国籍軍の一方的なワンサイドゲームになってしまいました。 尖閣諸島を巡って小規模な紛争が起きるときは戦闘機(攻撃機)のステルス性というのが(小規模な戦いゆえに)重要になるのかもしれませんが、そうなると逆にその程度の小規模な戦いに育成に時間もかかり億単位のコストがかかるパイロットを危険にさらすのか、それなら無人機のほうがいいのではないか、という考えもあると思います。実際に米軍はアフガンなどの紛争地域で無人機を積極的に運用して、他に使ってるといったらA-10とかでしょ?ロシア軍もウクライナやジョージアの紛争で運用したのはステルスのスの字もないSu-25だったわけで。速度が遅くても頑丈で整備がしやすく爆弾を一杯詰めるA-10やSu-25が現場では使い勝手が良かったわけですからね。 「ECMで相手のレーダー網を無力化できるなら、戦闘機のステルス性にはこだわらなくていい」って考え方もあると思います。アメリカ人てそういう合理主義ですからね。「値段が超お高いステルス戦闘機1機より、フツーの戦闘機3機あったほうがいいんじゃね?」って。
お礼
御回答頂き有難う御座います。 >そして実際に戦いが始まってみると、大抵誰もが予想しなかった現実が判明するものです。 だからこそ、 >次世代戦闘機にはステルス性能と高いスピード性能は不要 などという事は出来ないのです。 実戦において、ステルス性能と高いスピード性能が役にたたないとどうして言えるというのでしょうか? F-25もA-10も戦闘機などではなく純然たる攻撃機であり、大半のものはレーダーすら搭載していないのですから、遠距離からミサイル攻撃を行う事は不可能であり、中・長射程ミサイルを搭載した戦闘機を相手にした場合、一方的に撃ち落されるしかないものに過ぎません。 つまり、それらの機種は基本的に、別の戦闘機によって航空優勢が確保された状況下で運用するものだという事であり、それらの機種では航空優勢を確保す事は不可能なのですから、主力戦闘機として使う事が出来る代物ではありません。(主力戦闘機として使うためのものでは元々ありません) >どちらかが制空権を握ったら一方的な展開になる からこそ、その制空権を得る段階のためにより高性能な制空戦闘機が必要になる訳で、制空戦闘機として使う事が出来ない機種だけを装備したところで意味はありません。 ウクライナ紛争でも親ロシア派側には航空機を運用する能力がなかったからこそ、ウクライナ政府軍は戦闘機の護衛なしでもSu-25などをはじめとする攻撃機を運用する事が出来たのであり、これがもし航空優勢が確保されていない状態であったのなら、Su-25の出番もなかった筈です。 >「ECMで相手のレーダー網を無力化できるなら、戦闘機のステルス性にはこだわらなくていい」って考え方もあると思います。 ECMが可能となるのは、相手が使用するレーダがある場所と、使用する電波の波長が判明していて、尚且つ、そのレーダー波が自機に反射した際の反射波と比べて、圧倒的に強力な妨害電波を味方側が発する事が可能な場合のみです。 そして、こちら側が妨害電波を発すれば、自機の位置は丸判りになりますので、電波源に向かってホーミングするミサイルによって撃墜されてしまう恐れが高くなります。 それに対してステルス機の場合は、レーダーの反射波も妨害電波も発しないのですから、相手のレーダー網を無力化するにはECMなどよりも圧倒的に有用性が高い手段になりますので、「ステルス性で相手のレーダー網を無力化できるなら、ECMにはこだわらなくていい」という事は出来ても、その逆はないと思います。 >「値段が超お高いステルス戦闘機1機より、フツーの戦闘機3機あったほうがいいんじゃね?」って。 F-22とF-15が模擬戦を行った際に144対0というべらぼうな値でF-22が完勝した事は有名な話です。 つまり、大ざっぱに言ってF-15が100機あったとしても1機のF-22に負ける恐れが高いという事になるのですから、 「フツーの戦闘機を100機揃えるよりも、コストがフツーの戦闘機の数機分もかからないステルス戦闘機が1機あったほうがいいんじゃね?」 という事になります。
- Beholders
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次世代機はドローンということでしょうね。 無人なので撃ち落されても構わないという発想でしょう。 安価な無人機を大量に投入して相手の迎撃を飽和させるつもりなのではないかと思います
お礼
御回答頂き有難う御座います。 >安価な無人機を大量に投入して相手の迎撃を飽和させる という事は、必ず毎回犠牲(物的)が出るため、常に多数機で運用するという運用形態を想定しておられるのだと思います。 しかし、アメリカがF-22やF-35などのステルス戦闘機を実用化した後、それらのステルス戦闘機に対抗するためにロシアや中国でもステルス戦闘機が開発された事を見れば明らかな様に、軍事技術というものは必ず他国にも模倣されるものですので、新しい概念に基づいた戦闘機というものは、同じ概念に基づいて作られた戦闘機を相手にする事を想定して設計しなければなりません。 ですから、多数の無人機群で運用される戦闘機であれば、敵側も同様に多数の無人戦闘機群に大量の対空ミサイルを搭載して来る事を想定しなければならず、その場合、無人機でも普通は複数のミサイルを搭載していますから、敵が発射するミサイルも味方側の無人機の数を必ず上回る大量になりますから、ミサイルからは逃れる事が出来ない事を想定した機体では、殆どの機体が撃ち落とされてしまう事を想定せねばならない事になり、敵側が発射するミサイルの数量によって、味方側の無人機の数量が飽和させられてしまう事になり、相手の迎撃を飽和させる事が出来ません。
- 中京区 桑原町(@l4330)
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要点は 「無人機であるべきだ」 コレじゃないでしょうか? 1、2機が撃墜されても残った機体から多量の兵器を発射、投下すれば攻撃の成果を出せるでしょ。
お礼
御回答頂き有難う御座います。 >1、2機が撃墜されても残った機体から という事は、必ず毎回犠牲(物的)が出るため、常に多数機で運用するという運用形態を想定しておられるのだと思います。 しかし、アメリカがF-22やF-35などのステルス戦闘機を実用化した後、それらのステルス戦闘機に対抗するためにロシアや中国でもステルス戦闘機が開発された事を見れば明らかな様に、軍事技術というものは必ず他国にも模倣されるものですので、新しい概念に基づいた戦闘機というものは、同じ概念に基づいて作られた戦闘機を相手にする事を想定して設計しなければなりません。 ですから、多数の無人機群で運用される戦闘機であれば、敵側も同様に多数の無人戦闘機群に大量の対空ミサイルを搭載して来る事を想定しなければならず、その場合、無人機でも普通は複数のミサイルを搭載していますから、敵が発射するミサイルも味方側の無人機の数を必ず上回る大量になりますから、ミサイルからは逃れる事が出来ない事を想定した機体では、被害は1、2機では済まず、殆どの機体が撃ち落とされてしまう事を想定せねばならない事になり、残った機体がある事を期待する事が出来ません。
お礼
御回答頂いた事には感謝致しますが、何故その様に仰って居られるのかが解りません。 現在配備が進められているステルス戦闘攻撃機F-35はB61核爆弾を搭載・運用出来ますから、敵にダメージを与える事が出来ないというお話には根拠が無い様に思われます。 核ミサイルという事であれば、現在のアメリカには攻撃機や戦闘機に搭載する事が出来る様な手頃な重量の空中発射式の核ミサイルは存在しておりません(過去にはありましたが既に旧式化して退役済みです)から、残っているのは大型で重量があるものばかりで、その様なものを搭載するとなればそれはもう戦闘機ではなく爆撃機という事になりますので、将来の戦闘機の話ではなくなってしまいます。 それに爆撃機という事であれば、ステルス性に優れている上に核ミサイルが主力兵装であるB-2爆撃機があるのですから、尚の事、 >「いくらステルス性能が高くても、敵にダメージを与えられないから」 という事など出来ません。