- ベストアンサー
シリア問題
なぜアメリカやサウジアラビアやトルコは反政府軍を支援するのですか?どういう利害があるのでしょうか?シリアはアサドに任せたほうが難民もでませんし、大部分のシリア人にとっても世界にとって利益があるのではないでしょうか。
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
もっとも端的な理由はアサドがロシアのプーチンの子分だからです.たぶんアメリカの眼中にはシリア民衆のことはあまりないと思います. 現シリア・アサド政権はロシアと密接に結びついています.シリアの地中海沿岸タルトゥースは実質上ロシアの黒海艦隊の軍港として貸し出されています. アサドはリビアのカダフィや,チュニジアのアリー,エジプトのムバラクなどと並ぶ中東の非民主的独裁者と米国は位置付けています.他方ロシアは,自らも独裁的政権であることもあって,シリアとは価値観に近いものがあります.アサドはロシアの後ろ盾がある限りそうそう簡単には崩れないでしょう. 他方,アメリカは,中東を「民主化」するという野望を持つとともに,ロシア黒海艦隊の地中海における本拠地を奪おうとしてます.ゆえにアサド政権を倒して,「民主的」な政権を作りたいので,反アサド武装勢力に加勢をしているのです.
その他の回答 (6)
- 92128bwsd
- ベストアンサー率58% (2275/3919)
今となっては、アメリカの対シリア・IS政策は間違いだらけだったと思わざるをえないですが、反政府勢力に支援を初めた時点で、アサド政権を支援する選択肢があったとも思えません。 ところで、シリアに反政府軍と言うのは存在しないですよ。アサド政権に反対する勢力は100以上あると言われていて、政権打倒を目指しているところは一致しているものの一枚岩ではなく、良く報道されている反政府勢力は、アメリカの政策と親和性が良いグループの中で有力ないくつかの勢力に過ぎません。反政府勢力の中にも過激なイスラム原理主義集団もあります。 それから、シリアの問題は何かと言うと、欧米日本から見れば、対ISの戦いですが、アサド政権からしてもアメリカが支援する反政府勢力からしても、大事なのは政権対反政権の戦い。この事はアメリカが反政府勢力を支援し始めてから比較的早い段階でわかってしまったのですが、地上部隊を展開しないでISを制圧したかったアメリカとしてはずっと反政府勢力に期待し続けてしまって今に至っています。 一方で、ロシアが支援するアサド政権にもしアメリカが早い内に歩み寄り対ISで協力しようとしたとしても、結局同じことでISよりも前に反政府勢力を壊滅させるのを優先したと思います。 > 大部分のシリア人にとっても世界にとって利益があるのではないでしょうか 予測不能です。もともと反政府勢力はアサド政権の圧政に苦しむシリア国民が、北アフリカで始まった「アラブの春」の民主化運動に影響されて、民主化運動をはじめ、それに対する政府軍の弾圧に対抗して出来上がっていったもの。またシリアからヨーロッパに逃れる難民の多くがアサド政権によって生活と住居を奪われた人たち。そう言う状態でアメリカがアサド政権を支援すると言うのはあり得なかったでしょう。 ただ、先日TVでシリアから逃れてきた大学教授が話していたのですが、アサド政権と民主化運動の対立の時点であれば、お互いに死者が出ていてもまだ和解の可能性があった。そこに欧米やロシアが入り込んで武器の支援や空爆が行われるようになって、もはや和解はありえずシリア人による解決は不可能になってしまったと。 今となってはどんな状況になろうとシリア国民はひどい目にあうし、すでに十分ひどい目にあっています。何か手があるとしても、どれが一番ましかと言うだけ、殺されるシリア人の数がどうやったら一番少なくなるかと言う話になってしまっていると思います。 サウジはアメリカと親密な関係があるし、他の方が指摘しているように、イランの勢力拡大を警戒する意味もあると思います。トルコは複雑で、アメリカ、有志連合に協力を頼まれて渋々自国内のテロ勢力と認定していて、シリアでは反政府勢力でもあるクルド人のシリアでの活動を邪魔しないと言う立場を取っているのと、自国に難民が流れ込むのを防ぐために介入することがあること。それとアサド政権を支援するロシアと対立関係にあるため、反アサド、反ISの立場を取っていると言うところ。国境の安全さえ確保できれば関与したくないと言うのが本当のところでしょう。
お礼
ありがとうございます。
- あずき なな(@azuki-7)
- ベストアンサー率16% (1962/11743)
表向きは反政府側の方が正義だから 悪であるアサド側に付く理由は無いから と言う理由 しかし実際アメリカが狙ってるのはシリアの資源 イラクで資源を狙ってフセインを追い出したが結局狙ってた量の半分も得られなかった シリアでも狙いは同じです
お礼
ありがとうございます。
日本人はいつも 「三食昼寝つきの平和論」 こんな言葉を見たことがあります。
お礼
ありがとうございます。
- hekiyu
- ベストアンサー率32% (7193/21843)
シリアは、イランと仲良しである、という 理由の他に、イスラエルと敵対している という関係があるからです。 イランと仲良し、ということはサウジと 仲が悪い、ということになります。 サウジと米国は同盟国です。 イスラエルと敵対している、という ことは欧米、特に米国と敵対する ということになります。 シリアはアサドに任せたほうが難民もでませんし、 大部分のシリア人にとっても世界にとって 利益があるのではないでしょうか。 ↑ どんなに最悪の政治でも、無秩序よりは良い、と 言われています。 御指摘の通りで、シリア人にとっては 独裁だろうが何だろうが、今よりは はるかに利益があります。 でも、国際関係にはそんなことは関係 ありません。 何処の国も、自国の利益の為に権謀術数の 限りを尽くしています。 米国は、シリア人の利益など考えていません。 独裁云々は口実に過ぎません。 イラク戦争で、大量破壊兵器が口実であった ようにです。
お礼
ありがとうございます。
- Dr_Hyper
- ベストアンサー率41% (2483/6032)
シリアはアラブで唯一のイラン側の国と言われ,トルコなどとももめています。 アメリカをはじめ西側諸国は、反米・親イランのアサド政権を倒しシリア沖には大量の天然ガスを狙っていると言われていますね。 世界平和という名目ではありますが,基本は資源および勢力図争いの中に巻き込まれている感じでしょうか。
お礼
ありがとうございます。
それは貴方の考え方です。外国が政府又は、反対勢力を支援するのは、その国の決定に基付きます。他国の口を挟む事は出来ません。
お礼
ありがとうございます。