• ベストアンサー

兵士が戦死した場合の保険金は。

staratrasの回答

  • ベストアンサー
  • staratras
  • ベストアンサー率41% (1452/3539)
回答No.9

No.5&6です。「日本保険業史」(同史編纂委員会編 保険研究所発行 昭和43年4月30日)で確認しましたので、少し補足します。引用中の()内は回答者の注釈です。 >東京海上火災は、終戦後も戦争死亡傷害保険を引き受けていたのですね。意外です。 昭和18年3月から「当初3年間は黒字」だったのですね。 (以下引用)他の戦争保険(海上保険・陸上保険)と同様に昭和20年12月にこの法律は廃止されたが、その後、海外からの引揚げにより死亡が判明したもの、帰還中、帰還後の死亡の発生もあり、またこの保険は廃止の当時有効に存在せる契約は1回に限り更新を認められたので、昭和21年、231,120千円、22年、337,807千円、23年、123,417千円と損失を生じている。残務整理は戦後20年を経た今日なお協栄生命の手で行われており昭和40年2月では760,540千円の累計損失となっている。(引用終わり;同史238頁) 戦争死亡傷害保険の収支計算は同史によれば、 昭和18年4月1日から18年10月31日:5,623千円の黒字 同18年11月1日から19年10月31日:29,646千円の黒字 同19年11月1日から20年10月31日:152千円の黒字でした。 >空襲の激化に伴い昭和19年10月に始まる第4期から保険金の支払いが激増していて、全体では約463億円という巨額に達しています。 「全体では約463億円」とは、生命保険会社全体が「戦争保険」の保険金として支払った総額という意味ですね。 戦争保険には、人に対する死亡傷害保険のほか海上保険と陸上保険がありましたが、463億円はこのうち陸上保険に関する分で、昭和17年1月1日から昭和22年3月31日までの累計です。戦争死亡傷害保険で保険会社が支払った保険金の総額はNo.5で書いているように、昭和23年10月末で約7億6500万円です。 戦争保険の収支を見ると3種類すべて累計で損失となりましたが、その損失額には大差があります。同史によれば、 海上保険は保険料収入が379,045千円なのに対し、保険金支払高は1,738,363千円で、約13億6000万円の損失。 陸上保険は保険料収入が738,607千円なのに対し、保険金支払高は46,276,604千円で、約458億円の損失。 既に述べていますように死亡傷害保険は昭和40年2月では約7億6000万円の累計損失です。 これらを見れば、保険会社にとって死亡傷害保険の損失はほかの戦争保険、とりわけ陸上保険の損失と比較すれば相対的には大きくはないことがわかります。  

kouki-koureisya
質問者

お礼

わざわざ確認して下さって真にありがとうございます。 よく解りました。すっきりしました。 新しい事実も知ることができました。 >戦争保険には、人に対する死亡傷害保険のほか海上保険と陸上保険がありましたが、463億円はこのうち陸上保険に関する分で、昭和17年1月1日から昭和22年3月31日までの累計です。 「戦争保険」なるものを全く知りませんでしたので、的外れなことを聞いていました。 日米開戦直後の1941年12月に「戦争保険臨時措置法」が公布されていたことを調べて、びっくり。 この法律の審議で、「可及的速かに実施するが、若し実施前に空襲等により損害発生せる場合は溯及的に適用を認める方針である」とのこと。 こんなに早い時点で、神州と呼ばれていた日本が空襲されるかも、という議論を国会でしていたとは!! >陸上保険は保険料収入が738,607千円なのに対し、保険金支払高は46,276,604千円で、約458億円の損失。 冷静に考えると敗戦国だから当然ですね。何もかも失ってしまったわけですから。 ご回答をヒントにお蔭様でいろんなことを調べることができました。 ご教示に感謝申し上げます。

関連するQ&A

  • 戦死と結核

    ご先祖様の事で質問です。 若くして戦争で亡くなった方がいると聞いていて戸籍にも「戦死」と書いてありました。 しかし亡くなった場所を調べると当時は結核療養所だったようです。 (ただ、戦争中なので負傷者などを収容していたかもしれません) ちなみに死亡届はその方の父が出しています。 詳しい死因等は聞いておらず、知るであろう人ももう亡くなっています。 昭和19年頃のようですが、結核等の病気で亡くなっても戸籍には 戦死と記載されますか?

  • 太平洋戦争でのフィリピンにおける戦死者

    最近太平洋戦争での日本兵・軍属の戦死者がほぼ50万人と、中国本土での戦死者45万人と較べても突出して多いことを知りました。 なぜ、フィリピンでこれほど多くの日本兵が亡くなったのでしょうか? 南方での戦死者は、戦闘による死者よりも、病死・餓死が圧倒的に多かったと言う話は聞いたことがありますが、実際50万人も戦死した原因は何か教えてください。

  • 旧日本軍の兵士は、いつ頃から丸刈りするようになったのでしょうか?

    旧日本軍の兵士は、いつ頃から丸刈りするようになったのでしょうか? 太平洋戦争当時の将官や兵士の写真を見ると、陸海軍を問わず全て頭髪を丸刈りにしています。 ところが、もっと昔の日露戦争時代の、たとえば大山厳や東郷平八郎、それに乃木希典などの写真をみると、頭髪は普通の短髪です。 無論、短めにはしていますが、少なくとも丸刈りではありません。 日本兵が丸刈りにするようになったのは、いつの頃なのか、また陸軍と海軍で違いはあったのでしょうか? 海軍の兵士は (戦争前) 軍艦で世界中を訪問する機会が多いため、西洋人に奇異に見られないように、丸刈りではなく、普通の短髪にしていたという話を聞いた事があるのですが、本当でしょうか? あと、すみません、太平洋戦争時代の一般男性 (教師とかサラリーマンとか) も丸刈りにしていた人が多かったと思うのですが、それでも短髪にしていた人はいたのでしょうか? もしかして丸刈りにしないと、非国民とか言われて批判されていたのでしょうか? ちょっと疑問に感じたので質問してみました。

  • 太平洋戦争末期出征兵士の派手な見送りは自粛した?

    太平洋戦争末期、出征兵士の派手な見送りは自粛されていましたか。 一説によれば、スパイが見ると出征の情報が知れるので自粛するよう命令が出たとのこと。 一方そんなことはなく、田舎では昭和18年末でも派手に見送ったという人がいました。

  • 太平洋戦争の際の兵士召集について

    こんにちは! 太平洋戦争の際の兵士召集についていくつか質問があります。 よく「赤紙が来る」とか言われると思うのですが、召集令状が来たのは良いとしても、軍服、銃などはいつ頃に渡されるのでしょうか?自分の家には太平洋戦争の際に、兵士として召集されサイパンで亡くなられた方の写真があるのですが、その写真にはしっかり軍服と銃を持って写っておられます。ということは、赤紙が来るのと同時にそういう物も貰えるのでしょうか? あと、赤紙を貰った場合、当然、とりあえず何処かに集まらなければなりませんよね?例えば、戦地へ向けて走る舟がいる港などに。その目的地へ行く際は、集団で行くのでしょうか?それとも、各自で行くのでしょうか?

  • 「日本の戦争」のあれこれ・・

    戦争について良く知らないのですが、日本で起こった戦争を大まかに分けると、・第一次世界大戦・第二次世界大戦・太平洋戦争・日中戦争・日露戦争…の5つくらいなのでしょうか? あと、それぞれの戦争が起こった発端を分かりやすく知りたいです。 よろしくおねがいします。

  • 自衛隊員が戦争で死亡した場合

    自衛隊員が戦争で死亡した場合「殉職」となるのか それとも「戦死」でしょうか?

  • 天災・戦争等で死亡した場合も生命保険は支払われますか?

    次の場合が直接の原因で死亡した場合も生命保険は支払われますか? (1)竜巻に巻き上げられて死亡した場合。 (2)雷の直撃を受けて死亡した場合。 (3)雷が原因の火災に巻き込まれて死亡した場合。 (4)銀行強盗事件に巻き込まれ、犯人に殺害された場合。 (5)日本が他国と戦争して、出兵して戦闘により死亡した場合。 (6)日本が他国から一方的に攻め込まれ(戦争をすると日本は言っていないうちに)、非戦闘員なのに爆撃を受けて死亡した場合。 質問が多くてすみませんが、よろしくお願いします。

  • 靖国神社に祀られている西南戦争の戦死者。

    政府軍の戦死者は、wiki「西南戦争」によれば、約6400人だったそうです。 コトバンク日本大百科全書(ニッポニカ)「西南戦争」では6800人余です。 ネットで見たのですが、自衛隊発行の「靖国神社忠魂史」には、官軍戦没者が6923名も記名されているそうです。 政府が徴兵した兵が、国内の戦争で死亡したにもかかわらず、なぜ、こんなに差があるのか、疑問です。 入院後、死亡したとか、統計上の差があるのかも知れません。 質問です。 靖国神社に祀られている、つまり厚労省が管理している死者数を知りたくなりましたので、教えてください。 よろしくお願いいたします。

  • 戦時中の生命保険について

    現在、自殺の場合は原則として生命保険金は支払われません。また、軍人などの危険な職業や、戦死や死刑の場合は生命保険金は原則として支払われないと思います。 最近、戦時中は軍人でも生命保険に加入し、戦死者に保険金が支払われたと聞きました。 これは、事実でしょうか。 教えてください。