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北朝鮮について
北朝鮮国内の世論はどのような状況か、ご存知の方がいらっしゃれば教えてください。 最近の北朝鮮を報道で見る限り、南進を決意し太平洋戦争に突入していった日本の当時の状況にかぶって見えて仕方ありません。
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世論については、前に書いた通りですが、北朝鮮の「意思」はと考えると、あなたの見方は良い点をついていると思います。 南進を決意した当時の日本の意思を一言で言えば、「座して死を待つよりは、死中に活を求めん。」だったと思います。 現在の北朝鮮も、経済封鎖同然の状況下にあり、このままジリ貧になりそうです。今、彼らにあるものは圧倒的な「数の」軍隊だけでしょう。これを使わずに国が滅びるのは堪え難いと思うでしょう。また、国家の宣伝が行き届いているので、戦えば勝つと思っている兵士(高級軍人ではありません。)も大勢いるようです。実際、特殊部隊等、非対称戦と言われる領域では、世界最強は間違いないと思います。 ただし、当時の日本と大きく違う点もあります。これは、意思ではなく国際環境です。中国はもちろん、米国でさえ、もちろん韓国も、北朝鮮に滅びてほしくないのです。で、その滅びにつながるのが確実な南進がおこることは避けようと動くと思います。そのために、周辺国家は、北朝鮮が、「生かさぬよう殺さぬよう」というための援助を続けることと思います。
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- K-1
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「いますぐ戦おう」という感じが軍にあるようです。 状況は悪化する一方なのだから、負けてもともと。 溜め込んだ兵器を使い切って滅んでもよし。 という感じらしいです。 早い話、ヤケクソになっています。 北にはマスコミとよべるものはありませんが、一般庶民での口コミネットワークはかなり発達しています。 自分たちが世界の孤児であることは充分承知しています。 ここが戦前の日本と違うところでしょう。 また、金総書記は核と拉致カードを武器に各国から援助を引き出そうとし、それは成功しています。 なにもカードが無く仕方なく戦争をした日本とは違います。 こういっちゃなんですが、外交という点ではいいタマです。 物乞いと脅迫ですから、嫌われていますけどね。
- oriro1208
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こんにちは。 世論に関しては、#1の方のご回答が的を得ているように思います。日本のかつての状況に似ていますが、いささか異なる点があります。日本の場合はいろいろといわれていますが、基本的には、(石油と鉄屑だけの問題ではなく)自由貿易が廃止され国として立ち行かないというのが開戦の原因です。「帝國の自存自衛を全うする」という言葉にそれが表れています。しかし、北朝鮮の場合には以前から自由貿易がありません。それに加えて中国政府のニラミが効いています。アメリカが思い切ったことをしようとするそぶりを見せない限り、中国は北朝鮮を尊重しつつも手出しを控えると考えられます。また、北朝鮮軍の兵器稼働率や士気も問題になります。未確認ですが、軍人がモク拾いをしているらしいので、半世紀前のようには行かないと思われます。もし金総書記がこの事実を認識していなければご懸念の通りになる可能性を否定することはできません。しかし、最近の日朝交渉を見る限り、金総書記は正確ではないにせよ、概要は把握している可能性があります。もしそうであれば、ご懸念は杞憂であるかもしれません。よろしくお願いします。
お礼
大変勉強になりました、ありがとうございます。 よろしければ、中国政府の北朝鮮に対する対応はどのような経緯で現在に至っているのか?参考になる文献やURLご存知でしたら併せてご教授願います。
- kandaWolf
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世論?北朝鮮に世論はそもそも存在し無いのではないでしょうか。 かの国では、国民に対する情報が極めて制限されていると聞いています。テレビは公共場所と政府高官等一部の富裕層の家にしかないうえ、放送局は官営のみ、つまり、政府の宣伝しか目にできません。ラジオなら外国の電波がはいりそうですが、北朝鮮のチャンネル以外は視聴できないよう機械的に固定されているそうです。インターネットも普通の人はさわれません。というか、インターネットが一般的にはいっていない世界でも希有な国の一つです。 これでは、国民はいろいと考えて意見を持ち、世論を形成できるとは思えません。つまり、世論は、(あったととしたら)政府の宣伝と同じになるだけでしょう。 世論という物は無いと同じだというのはそういう意味です。
お礼
大変勉強になりました、二度のご回答ありがとうございます。 大東亜戦当時の日本の置かれた環境や西欧を含む列強支配下にありながら内乱の併発した中国の状況等と、北朝鮮を取り巻く現在とは相違のある事が理解できました。 国際社会から米国属国と見られたり、一方で日和見的な性格の強くなった日本としては、過去の経験をしっかりと見つめ直し、真摯な姿勢で対北朝鮮外交や対米政策を実践し本来あるべき平和のかたちを目指したいものです。