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ガロア体の基礎を学ぶ際の悩み
- ガロア体の計算方法について分からず悩んでいます。ガロア体の拡大体GF(4)とは何か、また計算過程での疑問点について説明してください。
- ガロア体における式「-α-1=α+1」の理由について教えてください。
- ガロア体において「1+1=0」となる理由を教えてください。GF(3)との違いも説明していただけると助かります。
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どうやらじっくり取り組んでいらっしゃるようです。ならばいきなりガロア群がどうたら言うより、この段階では演算をひとつずつ確認なさってはいかがでしょうか。 まずGF(2)={0,1}が体になっていて、 0+0=0、1+0=1、1+1=0、0×0=0、1×0=0、1×1=1 である。このGF(2)を部分体として含む拡大体GF(2^2)={0,1,α,β}を考えているのだから、これらの関係はそのままGF(2^2)に埋め込まれなくてはなりません。だからGF(2^2)においても1+1=0である。そして 0が(可換な)体GF(2^2)の零元だから α+0=α、β+0=β α×0=0、β×0=0 であり、さらに α+α=α×(1+1)=α×0=0 と分かります。(すると、(α+1)+(α+1)=(α+α)+(1+1)=0 だと分かるので、(α+1)=-(α+1)である。) また1が(可換な)体GF(2^2)の単位元だから α×1=α、β×1=β までは宜しいんじゃないでしょうか。さて、 α+1=xとすると、x∈{0,1,α,β}である。 ●もしx=αだとすれば、α+1=αより、1=0である。α=α×1=α×0=0、同様にβ=0。つまりGF(2^2)={0}になっちゃって、これはGF(2)の拡大体ではないから、ダメ。 ●もしx=1だとすれば、α+1=1より、α=0である。もしβ=0かβ=1なら、GF(2^2)=GF(2)になって、これはGF(2)の拡大体ではない。また、β∉{0,1}だとすると、0,1をどう組み合わせて演算してもβが出て来ないのだから、体であるためにはβ+1=βであるしかない。すると、1=0になっちゃうんで、ダメ。 ●もしx=0だとすれば、α+1=0なので、α+1+1=1よりα+0=α=1となってやはりダメ。 だから、 α+1=β でなくちゃいけない。すると、 β+1=α+(1+1)=α β+α=(α+α)+1=1 β+β=(α+α)+(1+1)=0 が決まります。次に、 α×α=yとすると、y∈{0,1,α,β}である。 ●もしy=αだとすると、α×α=α×1よりα=1となって上記と同様、ダメ。 ●もしy=1だとすると、α×α=1よりα=1となってダメ。 ●もしy=0だとすると、α×α=0だからα×(α+1)=αつまりα+1=β=1となってダメ。 なので α×α=β でなくちゃいけない。(これでようやく、βのことを(α^2)と書けるようになった訳です。)そして、 β×α=(α+1)×α=α×α+α=β+α=1 β×β=(α+1)×(α+1) = β+(α+α)+1= β+1=α が決まります。
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- uyama33
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上記のようなガロア体においては「1+1=0」となります。なぜでしょうか。理由について教えてください。 ※GF(3)={0,1,2}では「1+1=2」です! の部分だけですが、 GF(2)では、 整数全値を2で割ったときのあまりによって二つに分けます。 あまり0のグループ(偶数)と余り1のグループ(奇数) です。 余り0のグループを0で表し、余り1のグループを1で表します。 演算は、任意の代表で行う。 例えば、 偶数代表4と奇数代表7を足すと13になります。これを 0(偶数)+1(奇数)=1(奇数)と書きます。 1(奇数)+1(奇数)=0(偶数)と書きます。 2で割ったときの余りに注目して考えます。 また、 GF(3)では、整数全体を3で割った余りでグループに分けます。 余り0、1,2の3グループに分けます。 余り1の代表7と余り1の代表10を加えると17=3*5+2(3で割ってあまり2)です。 これを、 1(余り1)+1(余り1)=2(余り2) と書きます。 3で割った余りに注目します。
お礼
そういう考え方もあるんですね。 ありがとうございます。
お礼
丁寧な説明ありがとうございます。 理解できました!