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半微分について

こんにちは、このコーナーで以前に、非整数微分(半微分)のことを質問されているを見て興味を持ちました。 ちなみに、下記の式 y を、z で 半微分した 後、x で 半微分 したら計算結果はどのようになるのでしょうか? y=E^((-I)*p*z + I*k*x) 追伸 (1)E^(k*x) をxでn微分した場合、k^n*E^(k*x) となるので、yを、半微分しても、ある係数 × E^((-I)*p*z + I*k*x)  となるんでしょうね。 (2)y を、x で 半微分した 後、z で 半微分 しても計算結果は同じでしょうね。

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  • siegmund
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回答No.1

> 下記の式 y を、z で 半微分した 後、x で 半微分 したら > 計算結果はどのようになるのでしょうか? > y=E^((-I)*p*z + I*k*x) y = f(z)g(x) の形ですね. 半微分でも,定数は前へ出して良いですから,そりゃやっぱり {∂^(1/2)∂^(1/2)y / ∂^(1/2)z ∂^(1/2)x}   ={∂^(1/2)y / ∂^(1/2)z} {∂^(1/2)y / ∂^(1/2)z} と思います. 性質の良い関数なら,半微分の順序によらないでしょう. これで,本題の半分と追伸(2)はOKですね. 追伸(1)は重要です. 普通の微分なら,指数関数 e^x は微分しても変わりません. e^(kx) なら D = d/dx を作用させたときに (1)  D e^x = e^x ですから,e^x は微分演算子 D に対する固有関数になっていると言えます. 繰り返せば,kobe655 さんの言われるように (2)  D^n e^x = e^x になります. では,半微分 D^(1/2) に対しても(2)は成り立つのか? 結論から言うと,成り立ちません. 理由を探るには,Taylor 展開を見てみるとよいでしょう. (3)  e^x = 1 + x + (1/2!) x^2 + (1/3!) x^3 + ・・・ で,1回微分すると, (3)の右辺第1項の1は消え, x が1になり, (1/2!) x^2 が x になり... という具合で,項が1つずつずれて同じ無限級数を再現します. さて,x^λ を半微分すると, (4)  D^(1/2) x^λ = {Γ(λ+1) / Γ(λ+1/2)} x^(λ-1/2) となって,べき指数は 1/2 だけ下がります. そうすると,(3)を半微分すれば (5)  x^(-1/2) の項 + x^(1/2) の項 + x^(3/2) の項 + ... となり,これが e^x にならないのは明らかです. つまり,(2)は n=1/2 に対しては(もっと一般には非整数の n に対しては) 成り立ちません. そうすると, (6)  x^(-1/2) の項 + x^0 の項 + x^(1/2) の項 + x^1 の項 + ... を作っておくと,D^(1/2) を作用させたときに x^(-1/2) の項はゼロになり, x^0 の項 は x^(-1/2) の項になり, x^(1/2) の項 は x^0 の項になり,... というわけで,うまく行きそうです. もちろん,(4)を考えて,(6)の級数の各項の係数をうまく選んでおかないといけません. こういう議論により, (7)  f(x) = (1/√π) x^(-1/2) + e^x erfc(-√x) が半微分しても不変,すなわち (8)  D^(1/2) f(x) = f(x) である性質を持つことが知られています. erfc(z) は誤差関数の一種で (9)  erfc(z) = (2/√π) ∫{from x to ∞} e^(-t^2) dt で定義されます. http://mathworld.wolfram.com/Semiderivative.html http://mathworld.wolfram.com/FractionalDerivative.html http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=807071 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=204022

kobe655
質問者

補足

お返事ありがとうございます。 y を、z で 半微分した 後、x で 半微分 したら 計算結果は、下記で 良いでしょうか? y=E^((-I)*p*z + I*k*x) まず、 x^λ を半微分すると, (4)  D^(1/2) x^λ = {Γ(λ+1) / Γ(λ+1/2)} x^(λ-1/2) となりますので、  D^(1/2) x^1 = 2/Sqrt[Pi]  x^(1/2) です。 同じように、D^(1/2) y^(1)の係数は、 2/Sqrt[Pi]* 2/Sqrt[Pi]* (-I)*p* I*k=(4*p*k)/Pi です。 また、Eのべき数は、(1/2)になるので E^((-I)*p*z^(1/2) + I*k*x^(1/2)) で、結局 答えは、 D^(1/2) y=(4*p*k)/Pi* E^((-I)*p*z^(1/2) + I*k*x^(1/2)) となる。と思います。如何でしょうか?

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  • siegmund
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回答No.2

siegmund です. 補足,拝見しました. 本質は (A1) D^(1/2) e^x = (係数) e^(√x) になるか,いうことですよね. そうはならないと思います. e^x を Taylor 展開したものに D^(1/2) を作用させると, 各項のベキが 1/2 ずつ下がりますから, (A2) D^(1/2) e^x    = {x^(-1/2) の項} + {x^(1/2) の項} + {x^(3/2) の項} + ・・・ となります. x→0 としたときの値が e^(√x) とは違いますから, (A1)にならないことは明らかでしょう. (A2)の右辺で x^(-1/2) を前に出して (A3) {x^(-1/2)} × [定数 + {x の項} + {x^2 の項} + ・・・] とすれば x^(-1/2) e^x にならないかということも考えられますが, [ ] 内の各項の係数をみるとそうはならないようです. なお, (A4) D^(1/2) e^x = 1/√(πx) + e^x efc(√x) であることが知られています. ここで (A5)  erf(z) = (2/√π) ∫{from 0 to x} e^(-t^2) dt です. (A4)にもう一度 D^(1/2) を作用させると e^x になります. このパラグラフは K. B. Oldham and J. Spanier: The Fractional Calculus (Academic Press, New York, 1974) を参照しました. ただし, http://mathworld.wolfram.com/FractionalDerivative.html にも書いてありますように,一般には (A6) D^μ D^ν ≠ D^(μ+ν) です.

kobe655
質問者

お礼

お返事ありがとうございます。 何回も、同じ質問をして申し訳ございませんでした。 結論として、D^(1/2) e^x が、(係数)e^x や (係数)e^(√x) にならず、複雑な答えになることがわかりました。 私にとって、半微分が、あまり利用価値が無いことも、はっきりしました。ありがとうございました。