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即死する線量を被爆した場合

hayasittiの回答

  • hayasitti
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回答No.7

通常人間が死亡する線量は7~10Svといわれています。 ただ、これは(残酷ですけど)「死亡確定」という意味であって、「即死」、文字通りすぐさま死ぬ値ではありません。 上の値はLD100/60(浴びた生体の100%が60日間のうちに死ぬ値)の一例です。 実際には、照射時間(1秒で一気に浴びるのか、10分かけて浴びるのかによっても変わるらしいです。)や個体差によっても変わります。 もちろんですが、浴びた量が多いほど、短時間で死ぬことになります。 >また、そんな多量な線量を被爆した場合、人体はどのような影響をうけるのでしょうか? 急性放射線影響(短時間に多量の放射線を浴びた場合)では以下のような段階を踏むとされます。 (浴びた量の少ない順に、) 1)骨髄死(~10Gy)   :血を新しく作れなくなる。また、白血球など免疫系がやられてしまう。 2)腸死(~100Gy)   :消化器官(とくに腸)・循環器系(肺や血管)がやられてしまう。 3)中枢神経死(100Gy~):神経がやられてしまう。 http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09020301/01.gif http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09020401/01.gif 骨髄死の段階では、とくに白血球減少による免疫力低下が問題です。 腸死の場合は、内臓からの体液流出が著しくなります。 中枢神経死の場合では、すでに神経がやられてしまった状態です。 骨髄死レベルでは治療法が存在しますが(無菌室での骨髄移植など)、 それ以上(被曝量が十数Sv以上)の場合には現代の医学において根治する方法は確立されていません。 http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-03-05-01 即死、つまりごく短時間に死ぬとなると、これ以上の被曝量が必要です。 下記URLによれば、1000Gy(単位に注意、γ線と仮定すればGy=Sv)の被曝で、2~3時間で死亡するそうです。 http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-02-04-01 >放射線もエネルギーなので、大量に被爆すると、人体を破損するのでしょうか? 浴びてすぐに目に見えるようになるには、よほどの量を浴びないと難しいです。 皮膚の場合を例にみると、20Gy(γ線なら=20Sv)を浴びたとしても、症状が出るのに1週間程度かかるとされています。 http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09020404/01.gif >使用済み核燃料からそれほどの線量が本当に出ているのでしょうか? 以下のページ下の図から、燃料表面で 1万Sv/時(約3Sv/秒) とされているようです。 http://www.remnet.jp/lecture/b07_01/5_3.html ですから、表面程度まで接近すれば、即急性被曝となることは免れません。 ただ実際には、燃料棒は放射線の遮蔽効果がある水中で取り扱うので、即死するという状況はよほど特異な状況だと思います。 (燃料棒を水中で取り扱うのは冷却もありますが、放射線遮蔽の意味もあります。) 考えられるのは、 ・保管用のプールは10m以上の水深があるので、自分でわざとに潜る(そんなばかなやつはいないと思うが。) ・プールの水が何らかの理由で抜けてしまい、燃料棒がむき出しになる ・燃料棒が損傷してプールの水が高レベルに汚染される といったところでしょう。

dpdr4
質問者

お礼

ありがとうございます。仮に燃料棒がむき出しになって、空焚き状態になったとしても、1万Sv/時(3Sv/時)で、即死するのでしょうか? 急性被曝になっても数時間は生きられるのでしょうか?通常、交通事故で2~3時間後に死亡が確認された場合「重体」と表現され、「即死」ではないと思います。 「即死」と表現するには1000Svでも、1万Sv/時でも表現的には適当でないように思えます。 交通事故の「即死」同様、現場で事故発生後、数秒以内(でしょうか?素人的な感覚では・・・)で死亡が確認される被曝量とはどのような被曝でしょうか? また、その場合の直接的死因は、どのようなものでしょうか?

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