- 締切済み
玉音放送の「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の意味
8月の終戦記念日が近付くと、戦時中の苦労を描いた「お涙頂戴ドラマ」や、歴史ドキュメンタリー番組が多く放送されます。 それらの番組の中で流れる玉音放送の定番のセリフが「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」であることは皆様もご存知だと思います。 しかし、ほとんどの日本人、特に戦後生まれの方は、この「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の意味を、天皇が「戦時中の苦しい生活をよく耐えてくれました」と国民をねぎらうつもりでおっしゃったのだと勘違いしている方が多いと思います。 この「この「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の前後の部分をよく読めば、それが間違いであることが分かります。 玉音放送原文 惟ふに今後帝國の受くへき苦難は固より尋常にあらす爾臣民の衷情も朕善く之を知る然れとも朕は時運の趨く所堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍ひ以て万世の爲に太平を開かむと欲す これを見ていただければお分かりだと思いますが、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍んだ」のは天皇ご自身であり、むしろ天皇が心配なさっっているのは、戦時中のことより、「今後」のことであることが分かります。 皆さんは、この「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の意味をどのように認識していたでしょうか?
- kingbody
- お礼率5% (5/96)
- 歴史
- 回答数7
- ありがとう数5
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
みんなの回答
- j-mayol
- ベストアンサー率44% (240/540)
>ほとんどの日本人、特に戦後生まれの方は、この「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の意味を、天皇が「戦時中の苦しい生活をよく耐えてくれました」と国民をねぎらうつもりでおっしゃったのだと勘違いしている方が多いと思います この認識は誤りでしょうね。少なくとも私も含めて私の知っている範囲ではこんな解釈をしていることは聞いたことがありません。ほとんどの日本人が勘違いしている事実はないでしょうね。 >「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の意味 建前の部分も含めて、戦争に負け降伏することは天皇陛下にとっても(建前の上で国民にとっても)耐えがたき、忍び難きことだという意味でしょう。さすがによろこんで降伏しますとは言えません。大日本帝国の衰退や、多くの損害を出したにもかかわらず敗北に終わったという事実、また戦争に敗れるという屈辱感といったすべてのものが耐え難き、忍び難き対象だと私は考えます。
- Nannette
- ベストアンサー率26% (1499/5698)
「私天皇が思うのは、(敗戦という結果で終戦を受け入れた本日以降)、この日本という皇国がこれから先々直面するであろうさまざまな苦難が、当然のことながら、想像だに出来ないほど過酷なものであろうということである。 あなた方国民の心のうちは如何ばかりかと私天皇とてよく分かっているつもりである。しかしながら、わたし天皇はその時々に応じて、耐えきれないまでの苦難にも耐え抜き、我慢ならぬことも我慢し抜きながら、そうして未来永劫のためにただひたすら平和を求め続けて行きたい」 平易な表現に直訳して置き換えてみればこういう意味…。 つまり、この際、敗戦とする戦争終結の勧告を全面的に受け入れてこれを認めるが、この先々、この日本という国の末永い平和を願うがゆえに、わたしは天皇として、これから先々降りかかって来るであろうあらゆる苦難にも屈することもなく、これまでの戦争責任とそれに対する断罪も含めて、国民に先んじて天皇である私が絶えて見せる…といった、立派なお言葉であったと、わたしは理解しています。 その意味で、ご質問にお書きのような…耐え難きを耐え、忍び難きを「忍んだ…」のではなく、これこら遭遇するであろう苦難に「耐えるつもり」だ…ということだと思います。
- ithi
- ベストアンサー率20% (1960/9577)
kingbody さん、こんばんわ。 この「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・」でこれから来る戦後の混乱からくる困難を我慢して耐え忍んでほしいと国民に願っていると思いました。
- あずき なな(@azuki-7)
- ベストアンサー率16% (1978/11764)
普通にとらえれば 耐え難きを耐え 忍び難きを忍び は 敗戦への屈辱に耐え忍び やむ終えず戦争の終結を決めた という意味では? 私はそう思っていましたが 違うのかな?
- 戦艦みかさ(@mikasa1905)
- ベストアンサー率14% (675/4697)
40歳です。そのような勘違いは初めて聞きました。 ただ、これから耐え忍ぶのは、天皇と国民って解釈でした。 朕も耐えるから、臣民も耐えてくれってことじゃないんでしょうか?
- makocyan
- ベストアンサー率39% (1039/2623)
>特に戦後生まれの方は、この「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」の意味を、天皇が「戦時中の苦しい生活をよく耐えてくれました」と国民をねぎらうつもりでおっしゃったのだと勘違いしている方が多いと思います。 ええっ!!! 物心ついてからウン十年、私のまわりにはそんな誤解をしている人はついぞ見かけませんでしたが…。 大多数の方は「朕も耐えるのでお前たちも耐えて降服を受け入れてね」って意味にとっていると思うんですけれど。
- JqqF
- ベストアンサー率24% (159/656)
70年代生まれの私の周辺では、質問者さんが指摘するような誤解はみられません。私達以後の世代は誤解するほど、玉音放送への関心がないと思います。
関連するQ&A
- 玉音放送中のゴーゴーと聞こえるノイズ
昨年公開された玉音放送を聴くと、全体に渡り、「バチバチ」や「ザーザー」という ノイズが混じっています。 このノイズとは別に「万世のために太平を開かんと欲す」の付近から数秒間に渡り 「ゴーゴー」という感じのノイズが混じります。 マイクが拾った音のような気もするのですが、何の音でしょうか?
- ベストアンサー
- 歴史
- どういう意味ですか?
朕ハ四角ト共ニ終始在庫ノ解消ニ協力セル諸小売ニ對シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス 四角臣民ニシテ戰陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及続ケルヨ教徒ニ想ヲ致セハ 五内爲ニ裂ク且債務ヲ負ヒ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ 惟フニ今後四角ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス爾信者ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル然レトモ 朕ハ時運ノ趨ク所堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲ス
- 締切済み
- 哲学・倫理・宗教学
- 玉音放送の「共同宣言を受諾する旨を通告せしめたり。」は使役用法?
玉音放送より「共同宣言を受諾する旨を通告せしめたり。」 この「通告せしめたり」の「せしめる」は使役用法ですか?つまり、天皇陛下が部下たる国務大臣か卿に「通告させた」という意味ですか?
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- 玉音放送のあとも……
終戦の詔勅が出たあとも、厚木飛行場にあった海軍の戦闘隊は、東京上空から「あれは赤魔の謀略である。天皇は絶対のお方なり、絶対に降伏なし!」のビラをまいたり、接収される前に零戦を飛び立たせて持ち去ったりと、頑強に徹底抗戦を訴えていたそうですが、「大空のサムライ」の坂井三郎さんもその中のひとりだったのですか?氏が終戦後も米軍機を撃墜してしまったという話を聞きました。
- ベストアンサー
- 歴史
補足
>わたしは天皇として、これから先々降りかかって来るであろうあらゆる苦難にも屈することもなく、これまでの戦争責任とそれに対する断罪も含めて、国民に先んじて天皇である私が絶えて見せる 少なくとも原文を読む限り、あなたがおっしゃるような内容のことは書かれていないと思いますが。 「朕は」「堪へ難きを堪へ忍ひ難きを忍ひ」「以て」「万世の爲に太平を開かむと欲す」 の文書の中にある「以って」は、「共同宣言の受諾」を指していると思われます。 つまり、上記の文章を現代語に訳せば、 「私は耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、共同宣言を受諾することにより、後々の世のために、平和を作っていこうと思う」 という意味になると思います。 つまり、天皇は、共同宣言を受諾することは耐え難いこと、という意味でおっしゃったのです。 あなたが言うような、「これから先々降りかかって来るであろうあらゆる苦難にも屈することもなく、、国民に先んじて天皇である私が絶えて見せる」のような意味でないことは確かです。